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職場では「バリキャリ」と呼ばれる私、休日のコインランドリーで後輩と鉢合わせした日

  • 2026.9.3
ハウコレ

休日のコインランドリーで、部下と目が合いました。会社では見せない格好を見られ、取り繕うように言葉を重ねた私に、彼女は思いがけない話を始めました。

家に帰ると、私はまずジャケットを脱ぎ、仕事用の服からスウェットへ着替えます。

会社では強く見られてた

営業課の課長になって2年になります。同期や後輩からは、「バリキャリ」と言われることがありました。

資料の甘いところはその場で指摘しますし、後輩の企画書に「結論だけでいい。あとは削って」と返したこともあります。言い方がきついのは、自分でも分かっていました。それでも、任された数字を追う立場になってからは、曖昧な言い方をしないようにしていました。

家に帰ると、玄関でジャケットを脱ぎ、ヒールを揃え、化粧を落とします。首元の伸びたスウェットに着替えて、ようやく仕事から離れた気分になれました。

休日に会った後輩

休みの日、家の洗濯機が動かなくなり、近所のコインランドリーへ行きました。すっぴんに眼鏡、いつものスウェット姿で乾燥機に洗濯物を移していると、入口の戸が開きました。入ってきたのは、同じ課の後輩でした。

「課長ですよね」

彼女の視線が私の服に向いたのが分かり、私は思わず言いました。

「見なかったことにしてくれる?」

続けて、「家の洗濯機が壊れただけだから」と、聞かれてもいない説明までしていました。会社では気にしたこともないのに、その日は普段と違う自分を見られたことが妙に気になりました。

乾燥が終わるまでの話

後輩は帰らず、少し離れた椅子に座りました。私は自分でも可笑しくなって、「家でも課長やってるわけじゃないよ」と言いました。すると彼女は少し迷ってから、口にしました。

「私、辞めようと思っていました」

企画書を大きく削るよう言われてから、自分はこの仕事に向いていないと思うようになったこと。誰にも相談せず、退職届まで書いたことを話してくれました。

私は、その企画書のことを思い出しました。内容が悪いと思って削らせたわけではありません。伝えたいことが多すぎて、結論が埋もれていると思ったからでした。でも、そこまで説明した覚えはありません。

「その話、乾燥が終わるまでなら聞く」

そう言って、私は隣の椅子に座りました。

そして...

週明け、彼女はやり直した企画書を持ってきました。

「結論から言います」

そう切り出して見せてくれた資料は、前よりずっと整理されていました。私は直したほうがいいところを2つだけ伝えました。退職届については、こちらから聞きませんでした。

今も私は、帰宅するとジャケットを脱いでスウェットへ着替えます。会社で厳しく見られていることは、たぶんこれからも変わりません。ただ、相手に直してほしいことがあるなら、理由まで伝えるようになりました。

(30代女性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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