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挨拶なし、遅刻、無断使用…問題行動の続く教育実習生を注意した直後…本人が“漏らした一言”に「言葉を失いました」

  • 2026.9.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教諭のみずいろ文具です。

8~9月は、教育実習生がやってくることの多い時期です。

これまで何人か実習生を担当してきましたが、そのほとんどが礼儀正しく、真剣に子どもたちと向き合う学生でした。

ですが、今でも忘れられない実習生が一人だけいます。

挨拶なし、遅刻、お礼もなし

その学生、Aさんが実習にやってきた初日から、私は違和感を覚えていました。

朝、職員室に入ってきても挨拶がないのです。

服装も、シースルーや肩出し、スウェット
もちろんプライベートの服装は自由ですが、実習にはふさわしくないものが多かったです。

実習期間中に何度か遅刻もありました。

また、実習中は「師範授業」といって、担当する学級以外のクラスの授業を見せてもらい、学ぶ時間があります。

授業を見学させてもらった後は、その学級の先生に一言お礼を伝えるのが最低限のマナーです。

ところが、Aさんは誰に対してもお礼を言う様子がなく、授業が終わると無言で教室を出ていったそうです。

実習が進むにつれ、他の先生方からも「ちょっとあの実習生…」と言われる機会が増えていきました。

「今回の実習生は、大変そうだな…」

そう思いつつ、最初は様子を見ることにしました。

放課後、無人の体育館で

決定的だったのは、ある日の放課後のことです。

授業がすべて終わり、子どもたちも下校したあとの、誰もいない体育館。

そこで、その実習生が体育用具庫からバスケットボールを勝手に持ち出し、一人でシュートを打って遊んでいたのです。

1日の振り返りをしようとしてもAさんの姿が見当たらず、校内を探したところ体育館で彼女を発見し、さすがに驚きを隠せませんでした。

実習生とはいえ、子どもたちの前に立てば「先生」として見られる立場です。

一度、私と管理職とで厳しく注意することにしました。

「うわ~怖かったんですけど~」

注意をしている最中は、神妙な顔で聞いているように見えました。

ところが、その場を離れた直後、彼女がぼそっとつぶやいたのです。

「うわ~めっちゃ怖かったんですけど~」

その一言を聞いて、正直、言葉を失いました。

反省よりも先に出てきたのが「怖かった」という感想だったことに、何とも言えない気持ちになりました。

大学へ連絡することに

その後も態度に大きな変化は見られず、このままでは実習そのものが成り立たないと判断しました。

最終的に、学校から大学へ連絡することにしました。

大学側からも、このままでは単位を出せないという趣旨の忠告をしてもらったそうです。

それを受けてか、以降は遅刻や無断での器具使用といった、目に見える問題行動は減りました。

ただ、それが心からの反省によるものなのか、単位を意識しての表面的な変化なのかは、最後まで判然としませんでした。

「先生」として教壇に立つこと

教育実習は、大学生でありながら、学校では子どもたちから「先生」として見られる特別な期間です。

まだ教える技術が未熟なのは当然ですし、失敗を恐れず挑戦してほしいとも思います。

けれど、挨拶をする、時間を守る、お世話になった相手にお礼を伝える——それらは、教師を目指す以前に、社会人としてのごく基本的な姿勢です。

教育実習は、教える技術を身につけるだけの期間ではありません。

社会人として生きていくうえでの基本的な姿勢も含めて、学校という現場で学んでいく時間なのだと思います。

子どもたちの前に「先生」として立つ以上、実習生であっても学校の一員として振る舞う責任があります。

あの実習生との経験を通して、技術以前に、周囲と信頼関係を築こうとする姿勢の大切さを改めて感じました。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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