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「誰かが直すだろう」風で崩れたゴミ集積所。だが、年配の女性の行動に思わず恥ずかしくなったワケ

  • 2026.9.3
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外れたネットの前で、私は足を止めた

その日は朝から風が強く、家の近くにあるゴミの集積所では、資源ごみの袋を覆っていたネットの片側が外れていました。

いくつかの袋が風に押され、歩道のほうへ転がりかけています。

私はちょうど、その前を通りかかりました。その日は自分ではゴミを出していません。気にはなったものの、「誰かが直すだろう」と思い、すぐには手を出せずにいました。

すると、少し後ろを歩いていた年配の女性も足を止めました。近所で顔を合わせれば挨拶をする程度の方です。

女性は集積所を見て、私のほうへ少し顔を向けました。

「風でネットが外れてる、ゴミ袋が飛ぶ前に押さえましょう」

責めるような言い方ではありませんでした。そのまま女性はネットの端を持ち、風でめくれないよう重しの位置まで引き戻そうとしました。

その姿を見て、私もようやく動きました。

二人で動き始めると、もう一人が加わった

私は歩道側へ転がりかけていた袋を拾い、ネットの中へ戻しました。

女性はネットを押さえながら、「こっちを先に置いたほうがよさそうですね」と重しを動かします。

そこへ、自転車で通りかかった男性が止まりました。

「大丈夫ですか。手伝いますよ」

男性も自転車を脇に寄せ、ずれていた袋を集め始めました。

三人でやると、ほんの数分でした。袋をまとめ直し、ネットをかぶせ、四隅を重しで押さえると、先ほどまで風にあおられていた集積所が落ち着きました。

男性が一つの袋を見て、少し驚いたように言いました。

「あ、これ、朝に私が出した袋です。危なかったな」

年配の女性は笑って答えました。

「私は今日は出してないんですけどね。でも、道まで飛んだら困りますから」

その言葉を聞いて、少しだけ恥ずかしくなりました。

私は、自分が出したゴミではないというだけで、誰かがやるだろうと思っていたからです。

自分のものでなくても、気づいた人が少しだけ動く

「ありがとうございました」

片づけが終わると、三人で軽く頭を下げ、それぞれの方向へ歩き出しました。名前を聞くこともなく、長く話したわけでもありません。

あの日、最初に動いたのは私ではありませんでした。

けれど、年配の女性が当たり前のようにネットへ手を伸ばした姿は、今でも覚えています。

それからは、風の強い日に集積所の前を通ると、ネットがきちんと掛かっているかを見るようになりました。

もし外れていれば、少し直すくらいなら自分でもできる。以前なら通り過ぎていたことに、今は自然と目が向くようになっています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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