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公園で遊具を代わってくれない外国人観光客…。娘の意外な行動と、母が感じた「英語の種まき」の効果

  • 2026.5.12

こんにちは、mama先生です。私は、小3の娘が生まれた直後から、お家英語を始めました。今ではすっかり私より理解して話せるようになった娘。そんな娘と、とある施設へ遊びに出かけたときの話です。園内には外国人観光客の姿が多く、にぎやかで活気のある雰囲気の一方で、私はいくつかの場面に戸惑いを覚えました。屋内施設や静かな場所でも大きな声を出す。お店の列に並ばずに横入りしてくる。施設の備品を勝手に触ってしまう。日本での“当たり前”とは少し違う光景に、正直、驚きと違和感を感じました。もちろん、全てが一概に悪いというわけではなく、文化や習慣の違いがあることも理解しています。また、同じ日本人であっても、マナーの悪さが問題視される場面もありますよね。ただ、実際に目の前で起こると、心の中に小さな引っかかりが残るのも事実でした。そんな中で起きた、娘との出来事。それは、私にとっても大きな学びとなりました。

ハプニング

娘は、ある遊具で遊びたくて順番を待っていました。「待っていれば、そのうち代わってもらえる」それが、娘の中での「当たり前」だからです。しかし、その遊具を使っていた旅行客の子どもは、なかなか代わってくれません。娘が「かわって」と声をかけても、言葉は通じない。それでも使い続ける様子。さらに、後から来た仲間には、すぐに順番を譲る姿も見えました。娘の表情が、少しずつ曇っていきます。「どうして?」という戸惑いと、「でもどうしたらいいの?」という迷い。その子のそばには、親らしき大人もいましたが、特に声をかける様子はありません。イライラが募る空気。このまま諦めて別の場所へ行くのか。それとも、感情をぶつけるのか。そのとき、私は娘にこう伝えました。「日本の“当たり前”は、外国では当たり前じゃないかもしれないね。」

娘がとった行動とは

娘は、一歩前に出て、英語で話しかけました。「Could you take turns?In Japan, if someone is waiting, we take turns.Thank you.」完璧な文法かどうかは分かりません。でも、その言葉には“伝えようとする意志”がしっかりと乗っていました。すると、その子はすぐに遊具を譲ってくれたのです。この出来事に、私は驚きました。小さい頃からのインプットだけでなく、学童として利用しているアフタースクールや、最近始めたオンライン英語など、娘には今までたくさんの英語の種まきをしてきました。そのどれもが、「学び」としての英語でした。でも今回私が聞いたのは違います。必要不可欠な「コミュニケーション」としての英語です。伝えれば、伝わる。とてもシンプルだけれど、大人になった私たちが、いつの間にか忘れてしまいがちなこと。この出来事のあと、娘はぽつりとこう言いました。「イライラするんじゃなくて、言えばよかったんだね。」その言葉に、私ははっとさせられました。

親の私が学んだこと

文化や常識が違うとき、私たちはつい「なんで分かってくれないの?」と思ってしまう。でも本当は、「伝えていないから、分からない」だけなのかもしれません。私は自分の行動を振り返りました。いつか見かけた、草花を折っていた観光客。立ち入り禁止区域に入って撮影をしてしまう外国人。距離があったため、私は直接声をかけず、施設の方に伝えるという選択をしました。それは間違いではないと思います。けれど、もしあの人がすぐ近くにいたら?私は娘のように、自分の言葉で「それはやめてください。」と伝えられただろうか。旅行で来ている人に、そんなふうに伝えたら嫌な気持ちになるかな。せっかくの楽しい時間を、邪魔してしまうんじゃないか。文化が違うのだから、その人が悪いわけではないのかも。そんなふうに考えて、一歩引いてしまう大人も、もしかすると多いのかもしれません。「伝えない理由」を、“相手への配慮”という言葉で正当化してしまう。でも本当は、英語で話しかける自信がなかっただけ。間違えるのが怖かっただけ。だから、“伝えない選択”をしていた。私もそうだったのかもしれないと、娘に気付かされました。必要なのは、完璧な英語ではなく、 伝えようとする勇気ですね。英語が必要なのは、子どもだけではない。むしろ、 自分の気持ちを飲み込んでしまいがちな私のほうこそ、必要なのかもしれません。

さいごに

これからの時代、異なる文化をもつ人と関わる場面は、確実に増えていきます。そのときに必要なのは、我慢することでも、否定することでもなく、“伝える力”。もちろん、言っても意味がなかった。そんなこともあるかもしれません。でも、だから初めから伝えない。というのも違います。そしてこの伝える力は、 特別なスキルではなく、小さな一歩から始まるものなのだと思います。娘の行動は、 ひとつの遊具の順番を変えただけかもしれません。でも私にとっては、「これからどう生きるか」を考えさせられる、大きな出来事でした。次はきっと、私の番です。

【Profile】mama先生(@itoshiki_kosodate)

 (1693039)

「子育ては、子どもを変える作業じゃない。親が変わることで、結果的に子どもが成長するのだ」 これは、私が大切にしている考え方です。元小学校教諭。現在は肩書きを「非正規」に変え、日本の教育社会問題の解決に挑戦しています。偏差値偏重ではなく、非認知能力を軸にした次世代教育を実践する「総合塾=ItoshikI after school」を立ち上げ、子どもたちの創造力と生きる力を育む学びを探求中。また、全国のママたちが安心して子育ての悩みを共有できる伴走型コミュニティ「ItoshikI 子育てサロン」を運営し、「教育学で考える 子育ての教科書」を用いた授業を公開。Instagramでは「学校では教わらない お家で差がつく子育て知識」を発信中。これからも多様な仲間と共に、新しい教育の未来を共創していきます。

Instagram:mama先生(@itoshiki_kosodate)

Voicy:お家で差がつく子育て知識「学校では教わらない、子育ての教科書🌱」

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