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【終活の前に老活!】分からないこと、放置してない?「学ぶ」姿勢で認知症を予防しよう

  • 2026.9.3

老活のキーワード3つ目は学ぶこと。生涯日々勉強で過ごすと認知症の発症を予防できることがわかっています。学習をやめると、脳の機能低下は加速します。

“気になったこと”を1日1回、調べる

「二分割思考」はうつを招きやすい

和田先生が、認知症以上に注意すべきだと指摘するのが「老人性うつ病」です。

その背景には、「かくあるべし思考」と「二分割思考」という、偏った考え方があります。物事を「正しいか間違いか」「味方か敵か」で単純に分け、「こうでなければならない」と思い込む。

こうした思考が続くと、心は次第に窮屈になり、怒りや不安が増えていきます。

この思考のクセから抜け出すために有効なのが、「1日1検索」です。気になった言葉、ニュース、健康情報、人の意見―何でも構いません。自分で一度調べてみるのです。

調べるという行為は、受け身ではなく能動的な脳の使い方です。情報を読み比べ、違いを見つけ、背景を考える。その過程で前頭葉が働き、「本当にそうだろうか」と考える力が育ちます。すると、物事を白黒で決めつけるのではなく、「そういう見方もある」と受け止められるようになります。

1日2回で十分です。大切なのは量ではなく、「自分の頭で確かめる習慣」を持つこと。小さな積み重ねが、思考をやわらかくし、うつを遠ざけます。

調べることは、知識を増やすためだけの行為ではありません。脳を動かし、視野を広げ、心を自由にする老活なのです。

“わからないことをそのままにしない

小さな疑問を放置しない習慣

新聞を読んでいて、意味のわからない言葉や、知らなかった仕組みに出合ったとします。そんなとき、ついそのまま読み流しているという方が多いのではないでしょうか。実はこの瞬間こそ、脳を鍛える好機なのです。

「まあいいか」で終わらせず、少しだけ立ち止まり、辞書を引く、スマホで調べる、家族に聞いてみる。その方法は何でも構いません。

わからないことを放置しないことがポイントです。 わからないことを調べる行為は、記憶を呼び起こし、情報を関連づけ、理解を組み立て直す作業です。これは前頭葉を中心とした実行機能のトレーニングになります。調べる過程で周辺知識に広がり、思いがけない発見があることも少なくありません。

大切なのは完璧に理解することではなく、「気になったら一歩動く」姿勢。その小さな積み重ねが、思考停止を防ぎ、知的好奇心を保つ力になります。

“日々のニュース”は、複数の視点で比べる

情報は比べてこそ真の価値が見えてくる

ニュースは、ひとつの媒体だけを見ていると、その枠組みの中で物事を理解しがちです。同じ出来事でも、取り上げ方や言葉の選び方、強調する点、専門家の選び方まで、媒体によって違いがあります。どれかひとつが「正しい」というより、それぞれに立場や切り口があるのです。

だからこそ、新聞なら別の新聞も読む、テレビなら他局も確認する、ネット記事もいくつか比べてみる、といった習慣が大切です。時間をかける必要はありません。見出しだけでも並べてみるだけで、印象の違いに気づけます。

複数の視点を並べると、「事実」と「意見」の違いが見えやすくなります。どこまでがデータで、どこからが解釈なのかを意識するだけでも前頭葉はしっかり働きます。

情報をうのみにせず、見比べて考える。このひと手間が、柔軟な思考を守り、思考の硬直を防ぐ老活になるのです。

イラスト:二階堂ちはる

※この特集は、『「終活」の前に知っておきたい! 100歳まで元気に暮らす「老活」50のコツ』に掲載されたものに加筆、再構成しています。

※素敵なあの人2026年9月号「いますぐはじめたい 脳を若々しく保つ「老活」習慣」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

教えてくれたのは   精神科医  和田秀樹先生

1960年生まれ。東京大学医学部卒。高齢者医療や受験指導で知られ、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長、幸齢党党 首を務める。『60歳からはわたしらしく若返る』『60歳から女性はもっとやりたい放題』ほか著書多数。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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