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Mリーガー中田花奈、15年前は想像できなかった現在地 それでもずっとぶれない姿勢「好きなことに真っ直ぐ、全力で」

  • 2026.9.12
中田花奈 クランクイン! 写真:吉野庫之介 width=
中田花奈 クランクイン! 写真:吉野庫之介

乃木坂46の1期生で、現在はタレント・プロ雀士としても活躍中の中田花奈が3rd写真集『Bougainvillea』(ブーゲンビリア)を発売した。グループの第1期メンバーに選ばれて早15年。タレント、写真集、プロ雀士と活躍の場を広げながらも、彼女の中にあり続ける変わらない「思い」があった——。

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「艶やかに咲く」をテーマに臨んだ今作のロケ地はベトナム。素朴な⽥園⾵景とリゾート地が共存するダナンと、エキゾチックな街並みのホイアンにて撮影を敢⾏した。寺院での神秘的なドレス姿や、世界遺産の旧市街での⾵情を感じる街歩き、プライベートプールで魅せたブラジリアンビキニ、⼤⼈の⾊気を感じさせるランジェリーなど、多彩な⾐装をまとった中田を切り取った。

写真集が発売した8月に32歳を迎えた中田。いろいろな候補地から悩んだ末にロケ地をベトナムに決めた理由には、年齢もあったという。「イメージではありますが、ベトナムならこの年齢だからこその魅力が出せる気がしました。落ち着いたオリエンタルな町並みの中で、情緒を感じられる作品が作れるのではないかと予感がして決めました」。

そんな情緒豊かなベトナムの風景の中で魅せる中田の自然体を切り取った本作。撮影中には偶然の出会いもあった。「市場で撮影しているときに、フルーツを売っている女性が天びん棒(荷物を両端に吊るして運搬する棒)を快く貸してくださったんです。その女性は写真にも一緒に写ってくださいました」。掲載カットの中には、市場で出会った現地の女性と笑顔を咲かせる中田の姿が。そんな風にその場で起きたこと、出会ったことに反応する中田をそのまま切り取ったカットもある。

■ ただかわいらしく撮ってもらいたいわけではない。見せたい30代ならではの“渋み”

乃木坂46の第1期メンバーオーディションに合格して今年で15年が経った。元々グループ内では1期生ということで次々入ってくる後輩に対して「お姉さん」的な立場でいることが多かったと話す中田だが、写真集撮影についても新たな「欲」が生まれたという。「20代の頃のように『ただただかわいらしく撮ってもらいたい』わけではなくて、ものづくりでは何でもそうなのですが、写真から何かを感じてほしいと思っています。色気だけなら20代でも簡単に出せると思うんです。だから、32歳になったからこそ醸し出せるものを出したい、見てもらう方の何らかの感情をかき立てたいという気持ちがあります」。その「何か」を尋ねると「生きてきた経験や渋み。女性に“渋み”ってあんまり使わないかもしれないですけど」とはにかみながら答える。

お気に入りのカットは、キャミソール姿で物憂げな表情を浮かべているシャワールームのシーンだ。中田はこのシーンの魅力について「シャワーの水にキャミソールが濡れて体が少し透けている感じとか、服を着ていないよりもセクシーに見えるのが好きです」としつつも、さらに「『何かこの前に起きたのかな?』と見た方に思わせるところが好きなんです」と解説する。色気を出しつつも、見る者の想像力をかき立てる仕上がりになったことを満足げに語った。

■ タレント業引退も考えた 今は「競技麻雀の楽しさを広めることが私の使命」


先述のとおり、中田は乃木坂46を2020年に卒業。その後、日本プロ麻雀連盟の試験に合格し、プロ雀士となった。2023年からは麻雀界最高峰の舞台「Mリーグ」に「BEAST X」のメンバーとして参戦している。5月に幕を閉じた「25‐26」シーズンは、中田の活躍もあってBEAST Xが創設3シーズン目にして初めてファイナルの舞台を踏んだ。

チームは大きな不振に陥ることなく、「気持ちよく打てました」と昨シーズンを振り返る中田。数百万人に見守られながら麻雀を打つことに緊張はしないか? と聞くと、「麻雀を打つこと自体にはもう緊張しないのですが、さすがにファイナルは初めての舞台だったので緊張しましたね」と振り返る。

優勝がかかったファイナルの残り4戦。BEAST Xは誰か1人に託すのではなく、チーム4人全員が1戦ずつ打つ方針で臨んだ。その大事な初戦を託された中田が見事トップをとり、初優勝に望みをつないだのだ。中田は「私の結果次第では無理に優勝を狙わない方針になりかねなかったので、やっぱりあの状況でトップを獲れたのは一番うれしかったです」と笑みをこぼす。

そんな中田だが、Mリーガーになってからはタレントとしての意識も変わった。「乃木坂46を卒業するとき、実はタレント業の引退も考えていました。でもMリーガーになってからは、むしろテレビやさまざまな媒体に出演したいと思うようになりました。いろんなメディアを通して競技麻雀の楽しさを広めることが、私のMリーガーとして使命の1つだと思っています」。

■ 想像しなかった15年目の現在地 変わり続ける中でも変わらない姿勢

アイドルとしてデビューし、タレントとして写真集を出し、そして今はプロ雀士としても活躍する。さらに自ら麻雀カフェ「chun.」の経営も行っている。デビュー当時から見た現在の状況に話を向けると「全く想像していませんでした」と答える中田。しかし、一方で「でも、もし15年前の私が知ったら何をやっているかまでは想像できていないと思いますが、『やりたいことに全力で向き合っているのは想像通り』と思うと思います。興味を持ったことに真っ直ぐというか」と、この15年を振り返る。

乃木坂46時代には“アイドル好き”なことが買われ、アイドル番組のMCを担当した。麻雀もグループ在籍中に偶然が重なって興味を持ち、ついにはプロ雀士になるまでのめり込んだ。やってきたことは全て、中田が心から好きだと思えることだった。

プロ雀士として中田が闘牌する姿を見て、アイドル時代からのファンの中にも、麻雀の世界に興味を持ってくれた人が少なくない。「ルールを覚えてくれたり、お店に遊びに来てくれたり。『ルールをがんばって覚えようとしたけど難しくて無理だった』という方もMリーグを見て応援してくれて。本当にありがたいです」と目を輝かせる。

2020年に発売した1st写真集のタイトルは「好きなことだけをしていたい」。その姿勢は今も全くぶれていない。中田花奈が5年後、10年後に何をやっているかは分からない。それは、中田がプロ雀士としてデビューし、大舞台で戦う姿なんて15年前には本人さえ想像できなかったように。ただ、どんなに形を変えても、そのとき好きなこと、そのとき興味を持ったことに真っ直ぐ全力で向き合う。中田花奈のファンは、きっとそういう彼女の姿を見続けたいのだと思う。(取材・文:神尾祐介、写真:吉野庫之介)

中田花奈の3rd写真集『Bougainvillea』は講談社より発売中。価格は3850円(税込み)。

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