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「過失が問われることも…」旅行中、台風で隣人の鉢植えがガラスを直撃…元住宅営業マンが警告する、出発前の必須対策

  • 2026.9.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

平年値で見ると、9月は台風の上陸数が1年でもっとも多い月です。シルバーウィークに家を空けるなら、留守中に台風が来る前提で段取りを組んでおきたいところです。

家にいれば、雨漏りにバケツ、割れた窓に養生、停電が長引けば冷凍品を保冷バッグへ移す、といった対応ができます。ところが留守の家では、この「非常時の緊急対応」が丸ごとできません。

だからこそ、出発前の備えが大切です。しまう・掃除する・閉める・撮る――この4つで先手を打っておきましょう。

旅行中の住戸から、鉢植えが飛んだ

私が住むマンションで、台風のさなかに起きた事故の話をしましょう。

台風で鉢植えが飛ぶことも

ある住戸のベランダの鉢植えが風で飛び、運悪く手すり壁(壁になった手すり)のガラス部分に直撃。ガラスの一部が割れ、下へ落ちました。

その住戸の方は留守中で、台風が近づいても鉢植えを取り込めなかったそうです。幸い暴風雨で通行人がおらず、飛び散ったガラスが人を傷つけることはありませんでした。

マンションのベランダは、各住戸が専用で使える「共用部分」です。非常時には避難路にもなるため、使い方は管理規約や使用細則で決まっています。

物置のような動かせない物や、避難ハッチ(下の階へ降りる避難口)・仕切り板のまわりに物を置くことは禁じられていることが多いですが、小型の鉢植えは一般的に認められています。

その住戸の鉢植えも、認められた範囲のものでした。しかし、小型の鉢に枝葉の広がる植物が植わっていると、暴風で飛んだり倒れたりすることがあるのです。

規約は、台風の日の安全まで保証してくれない

規約で守られているのは、主に避難の安全性です。台風の日にその鉢植えが飛ぶかどうかまでは、規約は面倒を見てくれません。

あの事故以来、台風シーズンに家を空けるとき、私はベランダを整理してから出かけるように心がけています。鉢植えは室内へ入れ、排水口は掃除し、その状態を念のため写真に残します。

備えを怠ると、過失になることも

風雨が強まる前の備えと、通過中・通過後の対応。留守にしていると後半の対応ができず、飛んだ物の後始末も、壊れた箇所の確認もできません。

一方、不可抗力である自然災害が原因で他人に損害を与えてしまった場合、通常、賠償責任を問われることはありません。

ただし、台風が来るとわかっていたのに、ふつう求められる備えをしなかった場合は、所有者などの過失が問われることがあります。

保険が見るのは「いつ壊れたか」

火災保険などの住まいの保険では、自然の消耗や劣化による損害は補償の対象外とされています(補償の範囲は契約により異なります)。

台風の被害として保険で直すには「台風で壊れた」と示す材料が要ります。しかし、留守だと「いつ壊れたか」を自分の目で確かめられません。

出発前の「しまう・掃除する・閉める・撮る」

4つの備えと、帰宅後の確認を順に整理します。

1.しまう

鉢植え・物干し竿・ゴミ箱・サンダルなど、ベランダと庭の軽い物を屋内へ。自転車のように運び込めない物は、倒れたり飛ばされたりしないよう固定します。

固定できるか迷う物は、留守なら屋内へ。飛んで人に当たれば、こちらが加害者の側になりかねません。

2.掃除する

排水口と、自宅まわりの側溝の落ち葉や土も、風雨が強まる前に取り除いておきます。戸建てなら、雨樋の詰まりも目で見える範囲で確かめておきましょう。

雨樋の掃除は、屋根や高所には上らず、地上やベランダから安全に手の届く範囲にとどめてください。届かない場所は無理をせず、気になるなら専門の業者に頼む方法もあります。

これらは、風が強まる前に済ませておきます。

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3.閉める

カーテンを引きましょう。万が一ガラスが割れても、室内への飛散をやわらげてくれます。雨戸やシャッターがあれば閉めます。

「外出時は防犯のため、カーテンを開けておく」という考え方もありますが、台風の日は安全を優先したいところです。

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4.撮る

出発前に、ベランダ・外壁・雨樋・窓を、撮れる範囲で引きで1枚ずつ撮影しておきましょう。

壊れる前の1枚があれば、劣化ではなく台風だと説明する材料になります。

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自治体の「り災証明書」(保険とは別の、被害を証明する書類)でも、補修する前に被害箇所の写真を撮って保管するよう案内されています。

帰宅後に確かめる

帰宅後は、まず被害の有無を確認します。

あわせて、時刻表示が点滅したり消えたりしている家電がないかも確認してください。それが、留守中に停電があったサインになります。

冷蔵庫が冷えを保てるのは、扉を開けなくても約2~3時間が目安とされています。旅行中の停電なら2~3時間を超えていた可能性があるので、ニオイと冷凍品の状態を見て、迷うものは口にしないほうが安心です。

連休前に、家を1周してみてください

留守宅の台風対策は、出発前の準備でほぼ決まります。「しまう・掃除する・閉める・撮る」の順で家を整えれば、台風に対して先手を打てます。

連休前に、ベランダや家のまわりを見て、風で動きそうな物を数えてみてください。その数が、出発前にしまう物の数です。

参考:
台風の平年値(気象庁)
バルコニーと専用庭の使い方~共用部分のルール~(一般社団法人 マンション管理業協会)
住宅の修理などに関するトラブルにご注意(一般社団法人 日本損害保険協会)
気象災害に備える(台風)(福岡管区気象台)
台風に備えて(石川県)
り災証明書(墨田区)
停電時の主な家電製品のお取り扱いについて(シャープ)
冷蔵庫の停電前の準備と停電時・停電復旧後の対処方法(パナソニック)


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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