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10日間も暖房なしで…?12年目の真冬に全館空調が突然ストップ→修理の見積書を見た48歳夫が絶句したワケ

  • 2026.11.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。季節を問わず玄関や廊下まで一定の室温を保てる全館空調の住まいに、憧れを抱く方は多いのではないでしょうか。

家じゅうどこにいても快適な設備ですが、長く暮らすうちに、機械ならではの注意点も出てきます。今回は、全館空調の注文住宅を建てたものの、12年目の冬に思わぬトラブルに見舞われたエピソードを紹介します。

12年目の真冬の朝に突然止まった全館空調

会社員のRさん(48歳)は12年前、妻と2人の子どもと暮らすために注文住宅を建てました。採用したのは、1台の専用機器で住まい全体の冷暖房をまかなう全館空調システムです。

部屋ごとにエアコンを付ける必要がないため、見た目がすっきりしているのもメリットです。場所による温度差のない心地よい環境で、家族4人は毎年快適な冬を過ごしていました。

ところが今年の1月のある朝、布団から出たRさんは、家の中がすっかり冷え込んでいることに気づきます。いつもなら暖かいはずのリビングも肌寒く、驚いて空調機の操作パネルを見に行くと、画面には異常を知らせるサインが点滅していました。

何度電源を入れ直しても、吹き出し口から温風はまったく出てきません。寒さが最も厳しい時期に、住まい全体の暖房が完全に止まってしまったのです。

部品がなく約150万円の本体交換と暖房なしの10日間

Rさんはすぐに住宅会社へ連絡し、駆けつけた担当者に機械を調べてもらいました。しかし、点検を終えた担当者から「部品の取り寄せができず、本体ごとの交換になります」と告げられます。

新築時の保証期間はすでに過ぎており、提示された交換費用は約150万円にのぼりました。Rさんは見積書の金額を、何度も見直しました。

担当者によると、メーカーによっては空調機の交換を検討する目安を10年前後としているそうです。その年数で必ず故障するわけではありませんが、今回は修理部品の供給が終わっているとのことでした。

さらに交換工事ができるのは10日後だと判明し、それまで暖房なしで過ごさなければなりません。Rさんは急いでセラミックファンヒーターを1台買ってリビングに置き、2階の寝室には電気毛布を用意して寒さをしのぎました。寒い朝には、子どもたちがヒーターの前に身を寄せ合って暖を取っていました。

交換の費用を確認し、前もって貯めておく

工事が終わって家は暖かさを取り戻しましたが、Rさん一家には10日間の寒さと約150万円の出費が残りました。家じゅうを快適に保てる全館空調は魅力的な設備ですが、1台の機械に頼るからこそ事前の備えが欠かせません。

全館空調の家に住む際は、住宅会社へ「交換するといくらくらいかかりますか」と確認し、その金額を前もって貯めておくと安心です。あわせて、交換を考える目安の年数が近づいたら、故障する前に点検を頼むことをおすすめします。

また、各部屋にエアコンがない住まいでは、機械が止まると交換の工事が終わるまで暖房のない日が続きます。万が一の停止に備えて、高気密住宅でも使える電気系の暖房器具を1台家に置いておきましょう。



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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