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帰省前に「道路側から自宅を眺めてみて」元注文住宅営業マンが語る、一戸建ての空き巣リスクを下げる数分の段取り

  • 2026.8.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

夏の帰省シーズンですね。家じゅうの窓を回って鍵をかけ、カーテンを閉めてから玄関を出る――これを「丁寧な戸締まり」だと思っている方が多いはずです。

ところが、その動作の一部が「この家は今、留守です」という情報を外へ発信してしまうことがあります。

防犯の話題は設備投資に寄りがちですが、出発前の段取りで高められる部分もあります。空き巣被害のリスクを下げるための、家が出すサインの整え方をお伝えします。

昼間なのに、カーテンが閉まったままの家

注文住宅の営業をしていたころの職業病のひとつが、つい「学ぶところはないかな」と道沿いの家を観察してしまうことでした。

家々を見ていると、「昼間から、リビングの厚手のカーテンをきっちり閉めている家が少なくないな」と感じることがあります。それだけなら「外からの視線を気にしている?」「夜勤や体調の事情?」と考えられますが、昼夜問わず何日もその状態が続くと話が変わってきます。

長期休暇中はとくに注意が必要。旅行や帰省のため、しっかり閉めて出たつもりが、留守であることをアピールしてしまっているかもしれません。

狙われやすさは、鍵の性能だけで決まらない

厚手のカーテンを何日も閉め切った状態にしていると、人がいる気配や生活感が薄れてしまいます。郵便物や新聞、玄関前に残る宅配の荷物も同じです。たまっている状態そのものが、留守を知らせる合図になりかねません。

侵入しにくい家づくりは大切ですが、「留守だとひと目でわかる状態」を減らす視点も重要。家の防犯では「家の中を隠すこと」より「普段どおりに見えること」が効く場面があるのです。

とくに注意したいのが一戸建てです。令和7年の発生件数を見ても、侵入窃盗の被害は一戸建てがもっとも多くなっています。外から「人の気配のなさ」が察知される状態は、真っ先に避けたいところです。

参考:データで見る侵入犯罪の脅威(警察庁 住まいる防犯110番)

出発前に済ませたい段取り

旅行や帰省の出発前にチェックしておきたいポイントを紹介します。

1. 窓まわりの基本的な防犯をチェック

まず、窓まわりの基本的な防犯をチェックしておきましょう。

侵入窃盗に関しては、鍵のかけ忘れ(無締まり)とガラス破りによる被害が多く発生しています。

小窓や浴室・トイレの窓、2階のバルコニーに面した窓は施錠を忘れやすいところ。脚立や自転車など、ベランダに上がる足がかりになる物も片づけておきたいですね。

予算をかけられるなら、防犯性能を確かめて、補助錠防犯フィルム(CPマーク付き)を使うのもいいでしょう。

参考:手口で見る侵入犯罪の脅威(警察庁 住まいる防犯110番)

2. カーテンを普段どおりに

2つ目は、カーテンを普段どおりにしておくこと。昼間から厚手のカーテンまで閉め切ると、かえって不在を疑われかねません。

遮像性(外から室内が見えにくい加工)のあるレースカーテンなら、視線を遮りながら、昼間でも違和感なく閉めておけます。

ただし遮像タイプでも、夜に照明をつけると外から透けて見える場合があります。日が暮れたら一度、玄関先から自宅の窓の見え方を確かめておきたいところです。

タイマー式の照明カーテンの自動開閉という選択肢もあります。

なお、雨戸やシャッターは話が別です。ガラスを破る手口に対して物理的な壁になるため、警察庁も不在時の防犯対策のひとつとしてあげています。

3. 郵便物と新聞を止める

3つ目は、郵便物と新聞を止めること。日本郵便には「不在届」があり、届け出た期間(最長30日)は自宅あての郵便物などを保管してもらえます。

出発の数日前までに、配達を担当する郵便局で申請しておくとよいでしょう。同居家族あての分も種別を問わず止まり、期間の終了後にまとめて届きます。新聞は販売店へ連絡を。

置き配の指定も、忘れず見直しを。

不在届で止まるのは郵便局が扱う分なので、宅配便は通販サイトや配送事業者側で受け取り場所や日時を変えておきましょう。

参考:長期間不在とする場合の郵便物等の配達について教えてください(日本郵便)

予算がなくても、家の表情は整えられる

鍵や窓ガラスを強くするのは大切な防犯対策です。ただ、防犯を設備の話だと捉えると「予算がない=何もできない」であきらめてしまいがちです。

費用をかけなくても、外から見た家の表情は出発前に整えられます。

もちろん、これだけで万全とはいきません。しかし、普段と変わらない生活感を残すことは、それだけでけん制になり得るのではないでしょうか。

出かける前に、道路側に立って自宅を眺めてみてください。普段と違って見えるところはないでしょうか。その数分が、リスクの軽減につながります。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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