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「火災保険だから、火事じゃないと…」台風後の雨樋破損、修理依頼の前に1本電話で自己負担が変わる可能性

  • 2026.8.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

台風が過ぎたあと、外壁や雨樋が破損しているのを見つけると、まず浮かぶのは「早く直さないと」ではないでしょうか。次の台風を思えば自然な反応です。

ただ、業者へ連絡する前のわずかな手間が、そのあとの負担額を左右することがあります。

台風のあと、よくかかってきた電話

以前勤めていた建築会社はリフォームも手がけていたため、台風のあとに「雨樋が外れたので直してほしい」とご連絡をいただくことがありました。

私が「保険会社にはご連絡されましたか」とうかがうと、返ってくる言葉はたいてい同じで、「火災保険だから、火事じゃないと関係ないと思っていた」というものです。

そこで「台風が原因なら保険を使えるかもしれません」とお伝えすると、実際に使えた方から後日喜んでいただけました。

保険は家の持ち主と保険会社の契約で、業者側から中身は見えません。持ち主も業者も仕組みを知らないまま工事が終われば、使えたかもしれない保険が使われずに終わります。

誰かが悪いわけではありません。情報が共有されないまま話が進んでしまう、構造の問題です。

火災保険が守るのは、火事だけとはかぎらない

火災保険という名前ですが、台風や暴風による損害を補償する商品もあります。ただし範囲は契約ごとに違うため、風災や水災の補償の有無は証券や約款で確かめてください。

参考:風水雪災等による損害を補償する損害保険(一般社団法人 日本損害保険協会)

一方、経年劣化による傷みは基本的に対象外です。劣化を台風のせいにして申請することはできませんし、してはいけません。だからこそ請求では「台風で壊れた」と示す材料が要ります。

ちなみに、保険金を請求する権利は、行使できるときから3年で時効により消滅すると保険法に定められています。

ただ、3年あるから急がなくていいという話ではありません。時間がたつほど劣化か台風被害かの判断も難しくなります。そのため、台風のあとすぐに、判断材料を残しておく必要があります。

台風が去ったら、家のまわりを1周する

台風のあとのポイントを紹介します。「通り過ぎた。ああ、よかった」で済ませないようにしたいところです。

破損箇所は、寄りと引きで撮影する

台風が通り過ぎ、安全を確認できたら、まずは明るいうちに家の外周をゆっくり1周します。ただし、屋根や脚立には登らず、地上から見える範囲で確認してください。

割れたガラスが飛散していたり、電線が切れてぶら下がっていたりすることもあります。電線には近づかず、電力会社へ連絡を。破損を見つけたら、傷んだ箇所に寄った1枚と、引いて全体が入る1枚を組にして撮影します。

寄りの写真だけでは、どこの何が壊れたのか伝わりにくいでしょう。引きの1枚があることで「わが家のこの部分」と伝えやすくなります。

保険会社へ一報を入れる

修理を頼む前に、保険会社か代理店へ一報を入れます。屋根など地上から見えない部分についても、相談してみてください。

少額の損害では免責金額(自己負担額)が差し引かれたり対象外になったりするケースもあるので、その線引きも確認しておきたいところです。

ただし雨漏りなど被害が広がっているときは、室内でできる応急処置が先です。その様子も撮っておきましょう。

「自己負担なく直せます」に注意

なお「保険金を使えば自己負担なく修理できる」ともちかける事業者について、国民生活センターが注意を呼びかけています。

すべてがそうではありませんが、契約を急かされたら、まず保険会社に確認を

参考:保険金で住宅修理ができると勧誘する事業者に注意!(独立行政法人 国民生活センター)

修理を頼む前に、1周と1本の電話を

台風のあとの破損は、急いで直す前に「焦らず記録と確認」が大切です。

火災保険は火事だけでなく、台風の被害も対象になることがあります。対象になるかどうかは保険会社が判断しますが、修理を発注する前の“ひと確認”で、自己負担が変わることもあります。

いざというときは、慌てず「まずは写真を撮ってから連絡」と思い出してください。わが家と家計を守ることにつながります。

台風が来る前に、保険証券の場所を確かめ、保険会社の連絡先(アプリがあればアプリも)をスマホに入れておきましょう。アタフタせずに済みます。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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