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痩せるために必要なのは根性ではなかった!? 2年間でマイナス18kgを実現した著者による「自分を褒める」ダイエット指南【書評】

  • 2026.8.1

【漫画】本編を読む

『自分を褒めまくることがダイエットへの近道でした』(かのまん:原案、あきばさやか:漫画/KADOKAWA)は、何度もダイエットに失敗してきた著者・かのまん氏が、「自分を責める」のではなく「自分を褒める」ことで健康的な習慣を身につけていく過程を描いたコミックエッセイである。頑張れない自分に落ち込みがちな人ほど、肩の力を抜いて読んでほしい一冊だ。

主人公である著者は産後のストレスによって暴飲暴食し、激太りする。さらにワンオペ育児に苦しみ、夫との会話も夜の生活もレスが続き、そんなからっぽの心を埋めるかのように菓子パンやスイーツなどを食べ続ける姿は、まるでゾンビのようだった……。

ダイエットというと、「食べる量を減らす」「運動を増やす」といった方法論に目が向きがちだ。しかし本作で描かれるのは、それ以前にある「心の問題」である。やる気が続かない、つい間食してしまう、思うように結果が出ずに自分を責めてしまう。そんな多くの人が経験したことのある悩みに対して、著者は「自分を褒める」というアプローチで向き合っていくのだ。

印象的なのは「完璧を目指さない」という姿勢だ。体重が減らなかった日も、少ししか運動ができなかった日も、「それでも昨日より一歩前に進んだ」と自分を認めて、褒める。その積み重ねが、結果として無理のない習慣づくりにつながっていく。厳しい目標を掲げたがために挫折するのではなく、小さな成功体験を積み重ね、自分を褒めて自己肯定感を育てていく考え方には説得力がある。自分を肯定することで行動を継続しやすくするという心理面からのアプローチは、ダイエットに限らず勉強や仕事など、何かを続けたいと思っている人にとって大いに参考になるだろう。

さらに、ダイエット食のレシピが巻末に収録されているのもうれしい。どれもヘルシーなのに満足度が高そうで、食生活にも苦しんだ著者ならではの心くばりを感じる。「またダイエットに失敗してしまった」と落ち込んでいる人ほど本作を手に取ってほしい。ダイエットは自分を追い込むのではなく、まず自分が自分の味方になることから始める。その大切さを教えてくれる作品だ。

文=座美山佐須郎

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