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ADHDグレーの著者。夫婦間の困りごとは“仕組み”で解決!【著者インタビュー】

  • 2026.7.24

【漫画】本編を読む

夫・翔太と子ども、3人で暮らす結衣。翔太のやりっぱなし、出しっぱなし、突然想定外の行動を取る……などの行動に悩まされていた。そしてある日、「夫はADHDではないか?」という疑念を抱くようになる。そしてADHDについて調べるうちに、発達障害のあるパートナーと生活する中で孤独感や絶望感、無力感に襲われる状態を「カサンドラ症候群」と呼ぶことを知る。しかし、そこまでわかっても解決策は見いだせず、絶望する結衣。そこに「ADHD謎解き探偵団」を名乗るブルドッグと女性が現れて……。

『もしかして、うちの夫はADHD? ~夫の見てる世界を体験したら、すれ違いが減りました~』(はなゆい/オーバーラップ)は、“夫の見てる世界”を通じて、夫婦の間に生じるすれ違いをどう捉え直していくかを描いた作品だ。ADHDの人、そしてそのパートナーからも支持を集める本作は、どのようにして生まれたのか。ADHDグレーである著者・はなゆいさんに話を聞いた。

――本作は夫にADHDの特性があるのではないかという設定ですが、はなゆいさんはご自身がADHDグレーとのことです。作品とは逆の立場になるわけですが、ご主人には夫婦間での悩み事はあるのでしょうか?

はなゆいさん(以下、はなゆい):あると思います(笑)。私は、話が飛んだり、片付けができなかったり、時間管理がうまくできなかったりと夫を振り回してしまうことが多々あります。夫からすると、「なんでそうなるの⁉」と思う場面もかなり多いと思います。

ただ、夫は、「相手を変えようとする」よりも、「自分が困らない仕組みを作る」タイプなんですよね。本編にも描いた“自分専用の便利ボックスを用意する”以外にも動線を変えたり、「じゃあこうしよう」と工夫していることが多いです。もちろん衝突もありますが、私は夫のそうした「問題を仕組みで解決しようとする力」にかなり助けられていると思います。あと夫は関西人なので(笑)、トラブルが起きても「いいネタができた」と思っている節があります。

――ご主人は本作を読んでいますか?

はなゆい:読んでいます。ただもともと感想を熱く長く語るタイプではないので「ここよかった!」と話してくれたことはないです(笑)。「わかりやすいね」とか、「こういう説明ならイメージしやすいかもね」といった反応でした。漫画の中に出てくる対策についても、「これ実際やっているよね」とか、「これは結構いい方法だと思う」といった話はしてました。

――はなゆいさんは翔太に共感する部分はありますか?

はなゆい:かなりあります。私は前作でも描いたのですが「あとでやろうと思って忘れる」とか「頭の中ではつながっているのに、相手には伝わっていない」ということが昔から本当に多かったんです。だから翔太を描くときも、「こういう感覚、わかるな」と思いながら描いていました。

特に伝えたかったのは、「本人の中ではちゃんとやるつもりだった」という感覚です。例えば外出のシーンでも、翔太は家族を困らせたいわけではなく、「楽しませたい」という気持ちで動いている。ただ“今の気持ち”に意識が向きすぎてしまい、その先にある段取りや現実的な負担まで考えきれないことがあるんです。もちろん、その結果周囲に負担がかかってしまうのは事実です。でもそこで「なんでそんなことするの!?」だけで終わってしまうと、お互いずっと苦しくなってしまう気がしています。そんな時のために「当人はこう考えていたのかもしれない」という視点を少しでも届けたいと思い、この作品を描きました。

取材・文=原智香

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