1. トップ
  2. エンタメ
  3. 「日曜劇場エグ」「次元ちがう」劇場版が“興収16億”を記録!『VIVANT』超え“好スタート”を飾った「鳥肌級」の完成度

「日曜劇場エグ」「次元ちがう」劇場版が“興収16億”を記録!『VIVANT』超え“好スタート”を飾った「鳥肌級」の完成度

  • 2026.8.20
undefined
阿部寛 (C)SANKEI

映画やドラマの中には、公開や放送から時を経てもなお、語り継がれる作品があります。今回は、そんな"芸能史に功績を刻んだ名作"を5本セレクトしました。

本記事ではその第5弾として、大切な人を守るためにつかれた嘘と、その奥に隠された思いを解きほぐしていく人情ミステリーをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

  • 作品名(放送局):ドラマ『新参者』(TBS系)
  • 放送時期:2010年4月18日〜6月20日
  • 出演:阿部寛(加賀恭一郎役)ほか

舞台は、東京都中央区の日本橋人形町。練馬警察署から日本橋警察署へ赴任した刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、一人暮らしの女性・三井峯子(原田美枝子)の殺人事件に直面します。

現場に残された名刺から浮上したのは、営業マンの田倉慎一(香川照之)。誠実と評判の田倉には、犯行推定時刻の30分間だけアリバイがありませんでした。捜査の鍵を握るのは、田倉を家族のように慕う煎餅屋の聡子(故・市原悦子さん)、文孝(小林隆)、菜穂()と、彼らが抱える一つの「嘘」。加賀は空白の30分間を追いながら、峯子が進めていた「秘密の計画」に迫ります――。

人形町の“嘘”を解く――阿部寛主演『新参者』

ドラマ『新参者』は、2010年4月18日から6月20日まで、TBS系「日曜劇場」枠で放送された全10話の連続ドラマです。原作は、「加賀恭一郎シリーズ」の第8作にあたる故・東野圭吾さんの同名小説。阿部寛さんが主人公の刑事・加賀恭一郎を演じ、初回は80分の拡大スペシャルとして放送されました。

日本橋署へ赴任した加賀の前に立ちはだかるのは、人形町で起きる殺人事件です。商店街の住民たちが捜査線上に浮かぶなか、加賀は証拠だけでなく、彼らが嘘をついた理由にも目を向けます。点在していた出来事が一本の線につながり、事件の真相とともに人々の思いが明かされていく構成が本作の見どころです。

物語は各話で関係者が抱える事情をひもときながら、捜査が進んでいきます。現場に残された人形焼など、ささいな手がかりを見逃さない加賀の観察眼も見逃せません。捜査をともにするのは、加賀の従兄弟で警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平(溝端淳平)。コンビを組んだ二人の掛け合いが、物語に軽やかなリズムを添えています。 

SNSでも「毎回泣かされる」「日曜劇場エグ」「次元ちがう」「一本の線につながる瞬間が鳥肌級」「最高の人間ドラマ」「全人類観て!」などの声が寄せられています。殺人事件を追ううちに、人形町で暮らす人々の嘘と、その奥に隠された思いがほどけていく――。ミステリーの緊張感と人情の温かさを、同時に味わえる一作です。

長きにわたって愛される名作

人情味あふれるミステリーとして注目を集めた『新参者』は、視聴率でも好スタートを切りました。現在、大きな話題を集める日曜劇場『VIVANT』を超える数字を叩き出しています。

放送後もシリーズは続き、2011年にはスペシャルドラマ『赤い指~「新参者」加賀恭一郎再び!』が放送。2012年公開の映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は興行収入16.8億円を上げ、2014年には石原さとみさんが出演するスペシャルドラマ『“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」』も放送されました。

実際に撮影が行われた人形町には、“新参者効果”で多くの観光客が訪れたといいます。ドラマの反響は長く続くシリーズを生み、舞台となった街にもにぎわいをもたらしました。

人情ミステリーを支えた阿部寛の名演

『新参者』を単なる謎解きに終わらせず、人情味あふれる物語にしていたのが、加賀恭一郎役の阿部寛さんです。 

加賀は、ほかの刑事なら見過ごしてしまいそうな小さな違和感に目を留め、数々の難事件を解決へ導いてきました。声を荒らげて犯人を追い詰めるのではなく、相手の話を最後まで聞き、ふと一言を差し込む。その独特の間合いによって、固く閉ざされていた嘘が少しずつほどけていきます。

阿部さんは、嘘を見抜いた瞬間の鋭さと、その事情を知ったあとの柔らかさを、眼差しの変化だけで見せています。そのわずかな違いから感情の揺れまで伝わってくるのは、阿部さんの名演あってこそでしょう。 

阿部さんが加賀を演じたのは、この連続ドラマだけではありません。足掛け8年にわたって加賀恭一郎を演じ続けました。完結編では、松嶋菜々子さんと初共演を果たしています。 のちに『VIVANT』で野崎守を演じた俳優と同じだと思うと、役柄によってまとう空気まで変える振れ幅に、あらためて驚かされます。

SNSでも、「かっこいい」「目ヂカラ最強」「マジで名優」「加賀恭一郎は阿部寛しかいない」と、称賛が相次ぎました。

ロケ地の日本橋人形町にも多くの観光客を呼び込んだ『新参者』はまさに"芸能史に功績を刻んだ名作"そのものです。


※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる

注目コンテンツ