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彼女のメッセージに返信しなかった俺が、あの一言で初めて気づいたこと

  • 2026.7.21
ハウコレ

「返してるつもりだった」は嘘ではなかった。ただ、俺の「返した」と彼女の「返ってきてない」がすれ違い続けていたことに、あの一言でようやく気づきました。

毎回、彼女からのメッセージを読み終えると、俺の指は入力欄を飛ばして検索バーへ向かっていました。

読んだら動く、それが俺の返し方だった

彼女と付き合って1年半、メッセージは全部読んでいます。通知が来たら必ず開くし、内容も頭に入れている。ただ、返信しないこともありました。「今度あのパスタ屋行きたいな」と写真付きのメッセージが届いたとき、俺がやったのは店の検索でした。場所、営業時間、予約の空き。調べ終わると満足して、そのままスマホを閉じました。

次に会ったとき「あの店、週末予約したよ」と伝えたら、彼女は「ありがとう」と言いました。喜んでくれたと思っていました。返信を打つより、予約を取るほうが「返事」になると考えていたからです。

あの日のシュークリームは、返信のつもりだった

「今日ちょっとしんどくて」

彼女からそのメッセージが届いたのは、仕事を上がろうとした時でした。「大変だったね」と打ちかけて、消しました。画面越しに送る短い言葉では足りないと感じたからです。

代わりに俺がしたのは、彼女の家の近くにあるケーキ屋を調べることでした。帰り道に立ち寄って、彼女の好きなシュークリームを2つ買いました。テーブルに並べて「好きだったよな」と言ったとき、彼女は笑ってくれました。

あのメッセージへの返事は、テーブルの上にあると思っていました。

あの一言で初めて気づいたこと

ある夜、ソファに並んで座っているとき、彼女がさっき送ってきたメッセージの内容について俺は「あ、見た見た」と言いました。いつもと同じ調子でした。

「読んでるなら何か返してよ」

彼女の声は落ち着いていましたが、目は笑っていませんでした。俺は一瞬口ごもって、「返してるつもりだった」と答えました。

「してないよ。メッセージでは1回も」

その一言で、俺はようやく気づきました。俺はメッセージの「外」で返し続けていた。予約を取り、シュークリームを買い、計画を立てて。でも彼女が見ていたのはチャットの画面のほうで、そこにはなにも映っていなかったのだと。

そして...

俺はスマホを手に取って、検索履歴を彼女に見せました。彼女が送ってくれた店や場所を、全部調べていた記録です。彼女はその画面に目を落として、小さくうなずきました。

でも、それで済んだとは思っていません。次の日、俺は彼女にメッセージを打ちました。たった一言、「おはよう」

慣れない指で送信ボタンを押すまでに、ずいぶん時間がかかりました。

(20代男性・施工管理)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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