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「ママ、すわりたい」眠そうな4歳の娘と席の中央で足を広げる男性。だが、年配女性がかけた穏やかな一声

  • 2026.9.25
「ママ、すわりたい」眠そうな4歳の娘と席の中央で足を広げる男性。だが、年配女性がかけた穏やかな一声

3席ある優先席の中央で、男性が足を広げていた

平日の昼、私は4歳の娘を連れて電車に乗りました。小児科の帰りで、娘は少し眠そうに私の手を握っていました。

車内は思ったより混んでいて、普通の席はすべて埋まっています。

ドアの横にある3人掛けの優先席を見ると、50代くらいの男性が中央に座っていました。かばんは膝の上にありましたが、足を大きく広げているため、両隣には人が入りにくそうです。

声をかけようか迷いました。けれど、見た目では分からない事情があるのかもしれません。私は何も言えず、娘の手を引いたまま近くに立っていました。

「ママ、すわりたい」

「もうちょっとだからね。しっかりつかまってて」

娘は私の足に寄りかかり、電車が揺れるたびに小さく体勢を崩していました。

向かいの女性が、同じお願いを2度した

そのとき、向かいの席に座っていた70代くらいの女性が、男性へ声をかけました。

「すみません。少し詰めてもらえますか」

男性は顔を上げましたが、そのまま何も言いません。

女性は少し間を置き、私たちのほうへ目を向けてから、もう一度穏やかに言いました。

「この子が座れそうなので、少しだけ詰めてもらえますか」

男性は周囲を見回すと、黙ったまま足を閉じ、座席の端へ少し体を寄せました。

娘ひとりなら、十分に座れるスペースができました。

女性が娘に笑いかけます。

「ほら、座れるよ」

娘は私の顔を見上げてから、空いた席にちょこんと腰を下ろしました。

「ありがとうございます。助かりました」

私が頭を下げると、女性は「小さい子は揺れると危ないものね」と笑いました。

男性はそれ以上何も言わず、窓の外を見ていました。

その夜、夕飯を食べながら夫に昼間の出来事を話しました。

「私、なかなか言えなかったんだけど、向かいにいた女性が声をかけてくれたの」

「それは助かったね」

すると娘がスプーンを持ったまま、うれしそうに口をはさみました。

「おばあちゃんが、すわれるよって言ってくれたの」

強い言葉で注意したわけではありません。ただ、困っている人がいることを静かに伝える。その一声に助けられた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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