1. トップ
  2. エピソード
  3. 「俺の金で生きてる自覚ある?」と送ってきた彼に、私が返した1枚の通帳の写真

「俺の金で生きてる自覚ある?」と送ってきた彼に、私が返した1枚の通帳の写真

  • 2026.9.25
ハウコレ

既読はすぐについたのに、返事は来ませんでした。

洗濯機が途中で止まり、中には水と洗濯物が残されたままでした。彼は仕事で外にいて、帰りは遅くなると聞いていました。買い替えの相談をメッセージで切り出したのですが、返ってきたのは思ってもいない言葉でした。

「半分お願いできる?」への返事

同棲を始めて2年、家賃9万円は彼、食費や光熱費、日用品は私と最初に決めていました。給料には差がありましたが、毎月かかる金額をざっくり出したうえで、お互い納得した分担でした。

洗濯機は2人で選んだものです。

「洗濯機、買い替えの半分お願いできる?」

そう送ると、既読はすぐにつきました。

「俺の金で生きてる自覚ある?」

画面を上に戻して、自分の文面を読み直しました。半分、と書いてあります。

怒るより先に、彼は私が毎月いくら払っていると思っているのだろう、と考えました。

私は洗濯物をバケツに移してから、キッチンの引き出しを開けました。

毎月「90,000」と入っている通帳

引き出しの奥には、生活費専用にしている口座の通帳が入っています。私は給料が入ると、毎月9万円を自分の口座からそこへ移していました。

通帳には「90,000」の入金が毎月ほぼ同じ日に並び、そのあとに電気、ガス、水道、ネット回線、2人で使う生活用品のカード代が落ちています。食費も、この口座につないだ家計用のカードから払っていました。

家賃9万円を彼が払っていることは知っています。

でも私も、毎月ほぼ同じ額をこの家に入れていました。

そのページを開いて写真を撮り、短く添えました。

「毎月9万、生活費でここに入れてるよ」

送信してから、スマホを伏せました。

洗濯機のエラー表示だけが点滅していました。

既読のまま止まっていた画面

既読はついたのに、返事はありませんでした。

私はその間に洗濯機の説明書を取り出し、修理する場合の金額を調べていました。

ようやく届いたのは、短いメッセージでした。

「ごめん。俺、ちゃんと見てなかった」

続けて、もう1通。

「今日、半年追ってた契約が全部流れた。関係ないのに当たった」

仕事がうまくいかなかったことと、私にあの言葉を送ったことは別です。

だから「大変だったね」とは返しませんでした。

「洗濯機はいいから、帰ったら2人でご飯食べよう」

しばらくして、

「うん。ごめん」

と届きました。

さらに、

「洗濯機、俺が全部出す」

と続きました。

私は、

「半分でいい。最初からそう言ってる」

と返しました。

そして...

玄関の音がして、彼は靴を脱ぐ前に「ごめん」と言いました。

私は食卓に座り、家賃、生活費の値段をスマホの電卓で順番に出しました。彼も向かいに座り、初めて私が毎月払っている金額を最後まで見ました。

「こんなにかかってたんだ」

彼が言いました。

「だから半分って言ったの」

新しい洗濯機は、予定どおり2人で半分ずつ出しました。

家賃も生活費も、今までの分担のままです。ただ、数か月に1度だけ、お互いが何にいくら払っているかを一緒に確認するようになりました。

あの通帳も、今も同じ引き出しに入っています。

前より開く回数は減りました。

もう、どちらのお金で生きているのかを証明するために使うものではなくなったからです。

(20代女性・派遣事務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ