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鹿児島睦にインタビュー、愛らしい絵皿&フィギュリンについて

  • 2026.7.7
KEITA(flame)

陶芸をベースにテキスタイルや壁画など多彩な活躍を見せるアーティスト、鹿児島睦。7月10日に九州に初出店するライフスタイルショップ「ファミリア 天神地下街店」のために、店内のオブジェのほかファミちゃんやリアちゃんを描き下ろしギフトラッピングを手掛けたというニュースも注目を集めている。

『エル・デコ』では一昨年、昨年と鹿児島睦の愛らしいフィギュリンの抽選販売を実施。あどけない少女の像は、心和むオブジェとして人気が高く、多数の応募があった。今年は5体のフィギュリンに加えて、花や生き物が描かれた楽しい絵皿を5点制作してもらった。それぞれ、つくり手としてどのように向き合っているのだろうか。


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静かにほほ笑むフィギュリン

「フィギュリンはかわいい人形です。部屋に静かに佇んでいて、ほほ笑んでいる。ふと目が合ってそっと会話するような存在ですね」

フィギュリンを手にした人たちが思い思いに想像できるようにと、主張を感じさせない表情や姿を目指しているという。

「意識するのは、ロシアの古い時代にお父さんが手斧で木を削って子どものためにつくった人形や、プリミティブな土をこねてつくった人形、ロマネスクの彫刻のようなシンプルな造形など。素直なものづくりを心掛けています」

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少女の穏やかな表情に加えて、ドレスの華やかさも特徴の一つだ。

「エル・デコの企画なので毎回おしゃれなドレスも意識しています。普段、フィギュリンを制作する時は黒い地のドレスが多いのですが、白い地にカラフルな花をちりばめたドレスも制作しました」

両手で抱いた時に不安定でなく、自然と愛でる気持ちになる、なだらかなフォルム。一体ずつ手作業でつくられているので、形はそれぞれ異なっている。

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楽しい絵皿は5作品

今回、初めてELLE SHOPに登場する絵皿は5作品。2023~24年に開催された『鹿児島 睦 まいにち』展を思い出す人もいるだろう。展覧会で披露された200点もの器と同様、丁寧な描き込みに引き寄せられる。

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「ある花を描き始めたら、イメージが湧くままに筆を走らせます。道端で芽吹いた植物が、太陽の光を必死に浴びにいって花を咲かせる姿ではないですが、器に上手くレイアウトして花を咲かせたい。描いているとその植物が、皿の上で茎や葉をのばすに任せるような感覚があります」

器には器という機能があり、あくまで道具の一つだと捉えているという鹿児島。「テーブルの上で、どの方向から見ても成立する絵柄を考えることが多くなりますね」


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鹿児島は魅力を感じる絵として、ロマネスクの図像や、中世ヨーロッパの動物や空想上の生き物を図解したベスティアリ(動物寓意譚)を挙げる。単純化された絵は、焼き物の絵付けの手本にもなっているという。

鹿児島の明るく朗らかな絵を引き立てているのが、水彩画のような繊細な色合い。引っかくようにして描き出された輪郭線や、表面にかけられた釉薬のドリップのツヤが絵の表情をいっそう豊かにしている。

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絵皿は、石膏の型をつくり、粘土を押し当てる型打ちという方法で成型。ひずみやゆがみが生じ、一点一点異なる形ができるのが楽しいと鹿児島。皿のリム(フチ)の飾りは、自ら木を彫ってつくった型を用いて手作業で付けている。

「自分は街中で制作していて、土に凝ったりするわけではなく、顔料は一般的なものです。けれど陶磁器は、焼くと形が変わったり生地の鉄分が表に出てきたり、予測できないところがあるんです。焼成した時に現れる効果を狙っています。いつの時代に、どの国の人がつくったのか、わからないようなものが面白いと思います」

鹿児島睦による、のびのびとした絵と、細やかな手仕事で生まれるフォルム。そこに炎という魔法がかけられて誕生した10点の作品。フィギュリンと絵皿が奏でる明るいメロディは、心地よく、毎日聴いていたい。

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上から:
「器 D」

(W18.5×D25.5×H2cm)
¥330,000


「器 B」

(W20×D27.5×H2.5cm)
¥352,000

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上から:
「器 E」
(φ23.5×H1.5cm)
¥330,000


「器 C」
(W24×D15.5×H2cm)
¥308,000


「器A」
(W25.5×D18.5×H2cm)
¥308,000

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左から:
『ル・スペ・デ・ザミ(Le Souper des Amies)』

(友人との晩餐)
(H23cm)
¥275,000


『プティ・ジャルダン・ドゥ・プランタン(Petit Jardin de Printemps)』

(春の小さな庭)
(H23cm)
¥275,000


『アン・ソワール・ア・ロペラ(Un Soir à l’Opéra)』

(オペラ座の夜)
(H23cm)
¥275,000

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『デジュネ・シュール・レルブ(Déjeuner sur l’Herbe)』
(草上の昼食)
(H23cm)
¥275,000


『ローブ・クルール・ソレイユ (Robe couleur soleil)』

(お日さまの色のドレス)
(H23cm)
¥275,000

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新作の「ELLE DECOR限定・鹿児島睦のフィギュリンと絵皿(2026年)」のお申し込みは7月31日17時まで。フィギュリンと絵皿はそれぞれ鹿児島睦直筆のイラスト・サインが入った桐箱入り。


鹿児島 睦
Makoto Kagoshima

1967年福岡県生まれ。大学卒業後、インテリア会社勤務を経て2002年より陶器を中心に作品制作を開始。23年~24年、『鹿児島睦 まいにち』展が国内4カ所で巡回。25年、福岡・天神の「ワン・ビル」の壁面アートを手掛けた。台湾、ロンドンなど海外での展示も多い。

Photo : KEITA(FLAME), SEIJI TONOMURA(portrait)

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