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【ルームツアー】海の景色がインテリアと溶け合うケープコッドのサマーハウス

  • 2026.7.6
Dan Cutrona

サマーハウスでの開放的なひとときには、快適な室内のエンターテインメント空間と、絶景を望むポーチやパティオのシームレスな融合だ。

そして、これはまさに、マサチューセッツ州ケープコッドに立つ別荘のオーナーが、ウォッシャショア・ホームのデザイナー、ペイトン・ラムトンとサラ・ウォルドに依頼したことだった。A3アーキテクツとバモン・カスタム・ビルダーズが施工を担当したビーチフロントの家では、いたるところで海の気配を感じる。ただし、ここはいわゆる「ビーチハウス」ではない。デザイン的にもひねりを効かせているのだ。

「とても楽しいプロジェクトでした。この家はアメリカ有数のリゾート地、ケープコッドの中でも歴史的なエリアに立っていますから。家の外観が特徴的なのもいいですね。クライアントは、インテリアに意外性を望んでいました。この明るく楽しげでリラックスした雰囲気を生かし、家族や友人を招いて充実した時間を過ごしたかったのです」とラムトンは言う。

室内外に遊び心のある要素を加える、というミッションを与えられたラムトンとウォルドは、早速プロジェクトをスタート。2人は色をちりばめ、木製家具でアクセントを加え、さらにさまざまなテクスチャーを合わせることで、家に命を吹き込んでいった。それでは、まずはリビングエリアから見ていこう。US版「グッド・ハウスキーピング」より

Dan Cutrona

朝のコーヒーは、リビングとテラスのどちらで楽しむ?

朝起きてコーヒーを入れたら、座り心地のよいソファに身を沈めてもいいし、マグカップを持って外に出るのもよさそうだ。ここでは室内外に統一感があり、住人はシームレスに過ごすことができる。

「このエリアでは、室内外の境界をあいまいにすることを目指しました。太陽の光を浴びたかったら、ラウンジチェアを外に持ち出してのんびりすることもできますよ」とラムトンは笑う。

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お天気の心配と無縁なポーチでの食事は格別

続いて、ダイニングルームへ向かい、ひと味違う屋外空間との融合を味わおう。もちろん、テーブルにつけば景色を楽しみながら食事することができるし、網戸を設えたポーチで過ごしてもいい。「スライドドアを開けて、屋外に出てみてください。網戸も付いているので快適ですよ」

Dan Cutrona

木の家具の優しい表情も貢献

木製家具によるアクセントも、この家に流れる明るいビーチハウス的な空気の醸成に貢献している。「テクスチャーを重ねたいとは思っていたのですが、無地と柄物のファブリックをミックスする以上のことをやりたかった。だから、木製のテーブルなどを使い、異なる素材のレイヤーを加えていきました」とラムトン。

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コースタルブルーに彩られたキッチンへ

プロジェクトがスタートした時点で、ブルーのキャビネットは設置されていた。だから、そのクラシックなキッチンを次のレベルまで引き上げるために、ウォッシャショア・ホームのデザインチームは、既成概念を打ち破る必要があった。

ラムトンは、こう振り返る。「『ウォルター G.』の“タンジェ・デニム・リネン”をスツールの張り地に使い、パンチを加えることができました。海辺の家とブルーのキッチンはありがちな組み合わせですが、そこにひねりを効かせたかった。これは、意外性のある選択だったと思います。私たちがケープコッドで手掛けてきたほかの家とも、異なる仕上がりを実現できました」

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日の出とともに目覚め、夕陽を眺めながらうたた寝を

2つのベッドルームはそれぞれ特徴的だが、どちらにも海の気配が漂う。マスターベッドルームには、壁面を覆うガラス窓。この部屋をデザインする際、ラムトンたちが大切にしたのは快適さとテクスチャー。藤編みのベッドフレームに、軽やかなワッフル生地の寝具を合わせた。

ラムトンは言う。「目覚めると、目に飛び込むのは驚くほど美しい景色。この部屋ではまた、本やコーヒーをかたわらに置き、夕陽を見ながらゆったりとした時間を過ごすこともできます」

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色と柄を吟味した壁紙が眠りを誘う

ゲストルームで目を引くのは、すでに家主が所有していたという鮮やかなブルーのベッドフレーム。ブルーに埋め尽くされた典型的な「海辺のスタイル」は避けたかったラムトンとウォルドは、予想を裏切る壁紙を選んだ。

「『アンナ・フレンチ』の“カイロ”は、グリーンとホワイトを掛け合わせた壁紙。ブルーのイメージをくつがえしつつも、海の景色を連想させる、興味深い空間をつくることができました。壁紙のパターンも、伝統的でありながらトロピカルな雰囲気も兼ね合わせていますよね」

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友人たちの寝床は「バンクルーム」

海辺の近くにある別荘を訪れたい人は多い。友人たちが押し寄せたときのために、ベッドはできるだけ多く用意しておいた方がよい。そこで活躍してくれるのが、(2段ベッドや簡易ベッドを複数設置した)バンクルームだ。

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流木のような個性を備えるベッドフレーム

「これまで手掛けてきたなかでも、お気に入りのバンクルームです。まず、素材に使った木が流木のような豊かな表情を見せてくれます。新しい木にはない味わい深さがあります。今回施工を担当した業者は、慎重にベッドの位置を検討していました。というのも、リノベーションする前、この部屋は小さなクローゼットだったんです」

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潮風を感じる多目的スペースでくつろぐ

ヨガスタジオやゲームルームと使える部屋。家主は、それぞれが好きなように過ごせる場所をつくりたかった。人混みに疲れて1人になりたい、あるいは別の角度から海を見てみたいというゲストにもうれしい部屋だ。

「ここには、2台のデイベッドを置こうと思っていました。のばせば、通常のベッドとしても使えるようなものです。私は必要とされる用途に合わせることのできる場所が好き。ここなら、皆がいる場所からちょっと抜け出して、ひと寝入りすることだってできます。それから、ヨガも。美しい水の景色を望むポーチがありますからね。たくさんの楽しみ方をしてほしいです」とランプトンは微笑む。

original text : MONIQUE VALERIS
translation : CHISATO YAMASHITA

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