1. トップ
  2. レシピ
  3. 【佐々木蔵之介さんインタビュー】多くの人の思いがこもった作品。渡されたバトンを引き継いでいく

【佐々木蔵之介さんインタビュー】多くの人の思いがこもった作品。渡されたバトンを引き継いでいく

  • 2026.4.22

Sasaki Kuranosuke 佐々木蔵之介

出典:シティリビングWeb

漢方医がまだまだ主流の幕末に、蘭方医の奮闘と未来につなぐ思いを描く映画「幕末ヒポクラテスたち」。主人公の蘭方医・太吉を演じる佐々木蔵之介さんは、今作への出演に深い縁を感じたそう。

「ここ最近、撮影で京都に滞在することが多く、地元で仕事をできることを嬉しく思います。時代劇で自分の使っている京都弁をそのまま使えるのも貴重な機会でした」

この作品は1980年の映画「ヒポクラテスたち」の大森一樹監督の生前最後の企画。同作に出演していた内藤剛志さんや、柄本明さん、大森監督作で映画デビューをした室井滋さんなど、ゆかりのスタッフ・キャストが結集。

「オファーを受けたとき、たくさんの方からバトンを渡されたと感じました。そして、若手俳優やこの映画を見てくださった方に、僕自身がバトンを引き継いでいかなければと身の引き締まる思いでした」

太吉の印象は、おおらかな人間。

「基本は誠実に命に向き合っている医師だけど、少年のような好奇心旺盛なところも魅力的です。体の中が見てみたいという気持ちが抑えきれず、犬の亡きがらを解剖しちゃったり、大けがをした青年を救うために腎臓を取り出したり。チャレンジャーでもあるから、漢方と蘭方のハイブリッドな新しい形の医師になれたんだと思います。そんな先端を走っていた人が、時代の流れで若い人に抜かされていたことに気づく。変化に戸惑うこともあるけれど、彼は彼で若いころに苦労をしてきているはず。年を重ねても命と向き合う姿勢は変わらないんだろうと思います」

太吉にとって大きな存在となるのが藤原季節さん演じる新左。

「新左は立ち位置がコロコロ変わっていきます。盗みを働く悪党かと思ったら腹を切られて手術されて、医者になりたいと言って修業に出て、立派になって帰ってくる。教え子でもあり、同僚でもあり、息子でもある、太吉にとって縁の深い男です。新左を演じる季節さんの大きな変化に刺激を受けて、自分の芝居も変わりました。撮影中、何度か食事にも行きました。もしかしたら芝居のことを聞こうとしていたのかもしれないけど、そんな話は一切しませんでしたね(笑)」

佐々木蔵之介さんの“働く”インフラ

Q.演者としての時代劇の魅力は?

時代劇のほうが現代劇より自由にできる気がしています。かつらを乗せていたら何やってもいい(笑)。現代劇だとそんな人はいないだろうとなるけれど、時代劇であればそういう人もいたかもしれない…と。大胆に面白いエンタメを作れる気がしています。

Q.仕事を頑張る女性にアドバイスをお願いします!

仕事を渡された意味を考えなければいけないと思っています。自分にできると思われているからこそ渡されているはず。また、働いていれば時にはやりたくない仕事だってあるかもしれませんが、腐らずに楽しみを見つけるとか、「なんでやね~ん!」とツッコミを入れながら笑ってやり抜くこともありかと思います。

【Check】

出典:シティリビングWeb

5月8日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

(C)「幕末ヒポクラテスたち」製作委員会

配給:ギャガ

漢方医と蘭方医が競い合っていた幕末に、好奇心旺盛な蘭方医の奮闘と未来につなぐ思いを描いた爽快な医療時代劇。京都のはずれの村に住む蘭方医の大倉太吉(佐々木蔵之介)は、ある日、ガラの悪い青年・新左(藤原季節)と出会い、前代未聞の腎臓摘出手術をやり遂げる。15年後、村に感染症がまん延し、命がけで奮闘する。

【PROFILE】

1968年生まれ、京都府出身。大学在学中から劇団「惑星ピスタチオ」で看板俳優として活躍。2000年、NHK連続テレビ小説「オードリー」で注目される。以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。近年の主な出演作に、映画「マイホームヒーロー」「盤上の向日葵」「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」、NHK大河ドラマ「光る君へ」、舞台「ヨナ-Jonah」など

取材・文/高木明日美(シティリビング編集部)、撮影/大川晋児、ヘアメイク/西岡達也(Leinwand)、スタイリスト/勝見宜人(Koa Hole inc.)

元記事で読む
の記事をもっとみる