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「えっ、禁止って書いてありませんでしたよ」夏休みの夜、公園で40代男性が“言葉を失った”警察のひと言

  • 2026.8.16
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

夏休みやお盆は、家族との時間を楽しむ方も多いのではないでしょうか。特に夏といえば、花火やバーベキューを楽しむ機会が増える季節です。しかし、火気を使用できる場所は限られているため、「近所の小さな公園なら、手持ち花火や小規模なバーベキューくらいは大丈夫だろう」と考える方もいるかもしれません。

ところが、公園には「花火禁止」や「バーベキュー禁止」の看板が設置されていなくても、自治体の条例や管理ルールによって火気の使用や夜間利用が制限されている場合があります。

本日は、看板が見当たらなかったことから「問題ないだろう」と思い込んだ結果、家族との夏休み最後の思い出づくりが思わぬ出来事へと発展してしまったエピソードをご紹介します。

夏休み最後の思い出づくりは、自宅の隣の公園で

数年前、不動産売買のお手伝いをした、熊本県内に住む40代男性のAさんから伺った出来事です。子どもの夏休み最後の週末。翌週から学校が始まるため、遠出をする時間はありませんでした。

「せっかくだから、家族で夏らしい思い出を作ろうか」

そう話し合ったAさんは、自宅のすぐ隣にある小さな公園で夕食を楽しむことにしました。

夕方になると、折りたたみチェアや小型のバーベキューコンロ、食材が入ったクーラーボックスを運び、公園の芝生の一角へ。子どもたちは「早くお肉焼こうよ」とはしゃぎながら走り回っていたそうです。公園にはベンチや遊具があるものの、住宅街の中ということもあり、その日は人影もまばらです。

Aさんは念のため園内を一周しましたが、「花火禁止」「バーベキュー禁止」といった看板は見当たりませんでした。

「これなら大丈夫そうだな。手持ち花火と小さなコンロくらいなら迷惑にはならないだろう」

そう判断したAさんは、家族と一緒に炭に火を入れ、夏休み最後の夕食を楽しみ始めたそうです。

「近隣住民から通報がありました」

夕方からバーベキューを楽しみ、家族で食事を終える頃には、空はすっかり夕焼けから夜へと変わっていました。

「じゃあ、最後は花火をしよう!」

子どもたちは待ちきれない様子で手持ち花火に火をつけます。色とりどりの火花が夜空に広がり、家族は「きれいだね」「夏休み最後にできて良かったね」と笑顔で見守っていました。夏休み最後にふさわしい、穏やかな時間が流れていたそうです。

ところが、花火を始めてしばらくすると、公園の入口に一台のパトカーがゆっくりと入ってきました。赤色灯は点灯していなかったものの、制服姿の警察官がまっすぐAさん一家のもとへ歩いてきます。

「近隣住民の方から通報がありました。この公園では花火やバーベキューなど、火気の使用はご遠慮いただいています」

突然の一言に、Aさんは思わず言葉を失いました。

「えっ、禁止って書いてありませんでしたよ」

そう伝えると、警察官は真剣な顔で言ったそうです。

「看板が設置されていなくても、公園ごとの管理ルールや自治体の方針で、火気の使用を認めていない場合があります」

住宅街の公園での炭火の煙やにおいは、想像以上に周囲へ影響を及ぼします。Aさんはこの点への配慮を甘く見積もってしまっていたのです。

Aさん一家はその場で花火を消し、バーベキューコンロも片付けることになりました。さっきまで笑い声が響いていた公園は、いつの間にか静まり返っています。子どもたちは状況が理解できず「なんで帰るの?」「もう花火できないの?」と寂しそうに尋ねます。

Aさんは子どもたちに「ごめんね」と声を掛けながら荷物をまとめ、楽しい思い出になるはずだった夏休み最後の夜は、何とも言えない気まずい空気のまま終わってしまったそうです。

後日知った「看板がない」だけでは許可とは限らないという事実

「本当に禁止だったのだろうか…」

帰宅後も気になっていたAさんは、後日、自治体の担当窓口へ問い合わせてみました。すると、公園によっては、条例や管理者の運用ルールにより、花火やバーベキューなどの火気の使用や夜間利用を制限している場合があることを知ります。この公園もそうでした。

また、こうしたルールは必ずしも現地に看板が設置されているとは限らず、自治体のホームページや管理部署で案内しているケースもあるとのことでした。

「配慮が全く足りていなかった。きちんと確認していれば…」

Aさんは、自分の確認不足と浅はかさを悔やんだそうです。

家族みんなで笑顔のまま夏休みを締めくくるはずだった一日は、思い込みだけで判断してしまったことの重さを痛感する“忘れられない出来事”になってしまいました。

公園は利用ルールだけでなく近隣への配慮も大切

公園には、「花火禁止」や「バーベキュー禁止」といった看板が設置されていない場所もあります。しかし、看板がないことが、その行為を認めていることを意味するわけではありません。

公園によっては、自治体の条例や管理者が定める利用ルールにより、花火やバーベキューなどの火気の使用や夜間利用を制限している場合があります。

一方で、一部の自治体では、対象となる公園や利用時間、手持ち花火のみなどの条件付きで利用を認めているケースもあります。そのため、公園ごとにルールは異なります。

また、夏休みやお盆は公園の利用者が増える時期でもあり、住宅街では窓を開けて過ごす家庭も多くなるため、煙やにおい、話し声などが近隣住民への迷惑になることもあります。

花火や火気を使用するレジャーで公園を利用する際は、自己判断するのではなく、事前に自治体のホームページや管理者へ利用ルールを確認することが大切です。利用が認められている場合でも、時間帯や後片付け、煙や騒音など周囲への配慮を忘れないようにしましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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