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デザイナーが語る、フレンチシックとは?【ジャンヌ・シニョール】

  • 2026.7.1
Hearst Owned
ジャンヌ・シニョール/「リュニフォーム」創業者兼デザイナー

肩肘を張らない自然体の美しさだと表現できるでしょう。良質な素材、洗練された仕立て、さりげない気品。決して華美ではないけれど、だからといって過度にクラシックでもない。その絶妙なバランスによって、フランスらしいエレガンスが形づくられているのだと思います。そこには常に、その人自身の姿勢や自由な感覚が感じられます。無理に飾り立てるのではなく、自分らしくいられる装いを軽やかに着こなしていることこそが、私にとってのフレンチシックの本質です。

時代と呼応するようにフレンチシックのあり方は変化し、以前よりもさらにパーソナルで感覚的な方向へと進化していると思います。例えば、ビンテージピースとコンテンポラリーなアイテムを自由にミックスしたり、力強いテーラリングにタイムレスなエッセンスを掛け合わせたり。異なる要素の組み合わせによって、その人ならではのスタイルが生まれていく。フェミニニティも存在していますが、決して露骨なセクシュアリティではありません。ふとした仕草やシルエット、素材の柔らかさの中から薫るシックなスタイルに私は引かれます。

無理に飾り立てるのではなく、自分らしくいられる装いを軽やかに着こなしていること。

特にバッグのようなアクセサリーは、自由なシルエットの装いの中で“軸”のような役割を果たす存在です。シンプルでありながらも、どこか強さを感じさせ、流行に左右されすぎず、長い時間をかけて自分のスタイルに溶け込むアイテムが理想的です。だから私はものづくりにおいて、素材や仕上げのクオリティを何より大切にしています。手に触れた瞬間の感覚や、身体を通したときの落ち感、時間とともに刻まれる風合い。そうした細部の積み重ねが、最終的なエレガンスへとつながっていくのです。また、色や質感の選び方も非常に重要な要素だと考えています。柔らかさと強さ、軽やかさと深み、そのバランスを丁寧に整えていくことで、時代を超えて長く愛されるシルエットが生まれるのだと信じています。

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