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デザイナーが語る、フレンチシックとは?【シャルロット・シェネ】

  • 2026.7.1
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シャルロット・シェネ/「シャルロット シェネ」創業者兼デザイナー

17歳でパリで暮らし始めた頃、私はある幻想を抱いていました。パリジェンヌであるというだけで、女性は自動的に一段上のシックさをまとっているのだ、と。映画や雑誌の中で描かれるパリジェンヌたちは、いつだって完璧に見えました。エフォートレスなのに品があり、飾らないのに美しい。まるで生まれながらにしてエレガンスを熟知しているかのような存在だったのです。だから私は、完璧なワードローブやタイムレスな装い、自然体のまま漂う美しさへの憧れがありました。長い間、パリジェンヌという言葉に、ある種の神話的なイメージを重ねていたのだと思います。

20年以上が経過し、自分自身もまたパリジェンヌとして日々を生きるようになった今、当時思い描いていた理想像の多くは、本当はそこまで重要ではなかったのだと感じています。パリジェンヌを象徴するトレンチコートやジーンズ、ノンシャランな雰囲気は確かに魅力的ですが、それだけでフレンチシックが生まれるわけではありません。むしろ誰かのまねをしようとした瞬間に、その人らしさは少しずつ失われてしまうとも言えるかもしれません。

寛容さ、慎み深さ、人の話に耳を傾ける姿勢、そして傲慢さとは無縁の自信。内面的な美しさがあるからこそ、装いにも魅力が備わる。

私にとってシックが意味するのは、最終的には立ち居振る舞いに表れるたたずまいです。身のこなしやバランス感覚、シンプルさや節度を理解していることが、視覚的なエレガンスへとつながります。さらに真のフレンチシックはそれ以上に、人との接し方に表れるのではないでしょうか。寛容さ、慎み深さ、人の話に耳を傾ける姿勢、そして傲慢さとは無縁の自信。内面的な美しさがあるからこそ、外見や装いにも魅力が備わるのだと思います。結局のところ、本当に人をシックにするのは、優雅さを演じることではありません。無理に洗練されて見せようとするのではなく、自分自身を理解し、自然体でいること。その人の価値観や感性、生き方までもがにじみ出ている状態こそが、私にとってのフレンチシックなのです。

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