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デザイナーが語る、フレンチシックとは?【ギョーム・アンリ】

  • 2026.7.1
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ギョーム・アンリ/元「カルヴェン」&「パトゥ」アーティスティック・ディレクター

フランスの小さな村で育った私は、幼い頃から映画や雑誌、テレビを通してパリジェンヌという幻想に魅了されてきました。彼女たちは、フレンチシックのエレガンスを自然体にまといながら、控えめでありつつも、文化的なつながりとさりげない洗練を感じさせる存在。デザイナーとしての私は、そんな言葉では捉えきれないフレンチシックの魅力を常に追い求めています。あえてそれを作ろうとしているわけではないけれど、無意識のうちに結局そこへと立ち返ってしまうのです。そのためフランス映画で描かれるキャラクターや俳優、芸術家などフレンチシックを体現する女性にインスパイアされてきました。彼女たちには、国境を超えて人を引きつける魅力があり、官能性と端正さの間を漂いながら、ほんの少しのユーモアも兼ね備えているのです。

国境を超えて人を引きつける魅力があり、 官能性と端正さの間を漂いながら、 ほんの少しのユーモアも兼ね備えている。

実際のパリジェンヌたちのスタイルにも、ライフスタイルや価値観が投影されていると思います。私が感じるのは、フレンチシックを漂わせる人は、長く着続けられる良質な服への審美眼を受け継いでいるということ。美しいシルエットのニット、上質なシューズ、一着の美しいコート。過剰にならず、それでいてきちんとした印象を与えてくれる存在を、日常の頼れる味方としてワードローブに携えているのです。フレンチシックの基盤は普遍的であると同時に、現代のパリジェンヌが選ぶアイテムは日常をより快適にする方向へと移り変わっていると思います。例えば、タイトなスカートよりも、美しいカットのパンツやジーンズ。ハイヒールよりも、軽やかなスニーカーや、どんなシチュエーションにも対応できるスタイリッシュなシューズ。軽やかで、柔らかく、着回しやすい服へとワードローブが変化しているのは、よりアクティブなライフスタイルを生きる現代女性たちを映し出した時代の表れだと思います。

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