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【60代からの終活】資産の整理はなにから始めたらいい?まずはおおまかに6つの項目をチェック!【司法書士・福村雄一さん監修】

  • 2026.5.8

自分と家族の安心な未来のために始めたい終活。その基本を、専門家の解説のもと紹介します。
今回は、自分の資産を整理しておくことの大切さ、そしてその方法について紹介します。

今回のテーマ ▶ 資産の整理

60代の〝予習〟が将来の自分を助ける

今回のテーマは、資産の整理。司法書士の福村雄一さんにくわしく教えていただきました。 「資産の整理は、最終的には誰もがやっておくべきことです。『自分には大した財産がないから関係ない』と思われる人もいるかもしれませんが、それは違います。資産の多い・少ないは本質ではありません。多くの場合、資産の〝種類〟と〝場所〟が家族にわからないことでトラブルが起こるので、それらを明らかにしておくことが大切なのです。 また、資産の整理をすることで、自分の今後の生き方の方向性も見えてきます。お金の使い方には、その人の人生観や価値観がはっきり出ます。いま資産がどのくらいあって、普段なににどのくらいのお金を使っていて、いまと同じ生活をあとどのくらい続けたいのか。その全体像がわかることで、残りの人生の解像度が上がる。これは大きなメリットです。

6つの項目 をおおまかにチェック!

それでは、具体的にはなにをしたらいいのでしょうか。 素敵世代なら、細かい資産目録を作るまでいかずとも、概要を把握できれば充分です。自分の資産を、預貯金、不動産、有価証券、デジタル資産、マイナス資産、保険の6項目に分けて書き出してみましょう。それぞれの金額もざっくりとでOK。預貯金は、メインで使っている口座だけでなく、使っていないものもすべて書き出しましょう。マイナス資産は、生活費や娯楽費など支出すべてを指します。 書き出せたら、それでもう資産目録の土台のできあがりです。あとは、それを定期的に見直して情報を更新したり、情報を追加して精度を上げたりしていってみてください。これがあれば、いざ資産目録を作ろうとしたときに随分楽になるはずです。 なお、いまの段階から『書き出したものを、家族も見られるように保存しておきたい』という人は、紙で残しておくのがおすすめ。パソコンやスマホだと、なにかあったときに第三者がすぐに開けない可能性があるからです。また、保管場所は忘れずに家族に伝えておくようにしましょう。

❶ 預貯金

どの銀行のどの支店に、それぞれどのくらいの金額を預けているかをチェック

❷ 不動産

持ち家や賃貸マンション、土地など、自分の名義になっているものをチェック

❸ 有価証券

株式や投資信託、小切手など。それぞれの内容と運用状況をチェック

❹ デジタル資産

ネット銀行、ネット証券、仮想通貨、電子マネーなど、目に見えない資産をチェック

❺ マイナス資産

支出のこと。自分がなににどのくらいお金を使っているかチェック

❻ 保険

医療保険や生命保険など。どの機関のどんな種類の保険にどのくらいかけているかをチェック

預貯金は、キャッシュカードや通帳などの現物がある、比較的確認しやすい資産。まずは、財布の中のキャッシュカードを机の上に並べてみましょう。

デジタル資産は現物がなく、自分でもすべての把握が困難な資産。第三者がアクセスしづらいため、整理しておかないと、適切に相続されないなど後々トラブルになる可能性も。

〝サブスクも要チェック!″

登録しているサブスク、すべて使っていますか? 「ジムに入会したきり結局行っていない」のように、利用していないのにお金を払い続けてしまっているケースも。目に見えず、気づきにくい支出なので要注意です。

70歳くらいまでには「終活」を始めましょう

こんなふうに、60代のうちから終活に取り組むのはとても大事です。私は普段、終活自体を『70歳くらいまでには始めましょう』とご案内しています。なぜなら、そこからやろうとしても、気持ちの面でも体力の面でも、集中力や理解力の面でも難しくなるからです。 60代のうちから〝予習〟や〝練習〟のような感覚で少しずつ始めておけば、80代、90代になってから頭を悩ませることはありません」

イラスト/鈴木衣津子 構成・文/平井薫子

※この記事は、「素敵なあの人5月号【新連載】自分と家族のための“ 備え”を学ぶ 素敵世代の終活講座」に掲載された記事に掲載されたものです。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人 福村雄一さん

司法書士・東大阪プロジェクト代表。司法書士法人福村事務所代表。「縁起でもない話をしていこう」をキャッチコピーに、お金のACP(人生会議)の大切さを提唱。遺言作成支援、死後事務委任契約、任意後見契約、遺産承継業務などのライフケア業務に取り組む。著書に『相続・遺言・介護の悩み解決 終活大全』(メディカル・ケア・サービス)がある。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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