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家族3人で地方移住→『車がないと生活できない』ミニバンを購入するも…1年半後、家計を直撃した”想定外の事態”

  • 2026.5.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計やライフプランのご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、都市部から地方へ移住し、生活の足としてコンパクトミニバンを購入した40代Dさんご夫婦の体験談です。

「車のお金はガソリン代と駐車場代くらい」と思っていたものの、年末に集計してみると維持費は年間約45万円。見えていなかった費用に、家計が悲鳴を上げ始めていました。

「ここは車がないと生活できない」と言われて

Dさんは現在40代後半の会社員。奥さまと小学生のお子さん1人と暮らす3人家族です。

念願だった地方都市への移住を決断。長年の都市部生活から離れ、自然豊かな環境でゆったり子育てをしたいという思いがあったそうです。

ところが、いざ住まいを探し始めると、不動産会社からも近隣の住民からも、口をそろえて同じことを言われました。

「ここは車がないと生活できませんよ」

スーパー、病院、駅までの距離。冬場の天候。子どもの送迎。一つひとつ説明されるうちに、Dさんは「そういうものなのか」と納得し、引っ越しを機にコンパクトミニバンを1台購入しました。

「車にかかるお金は、ガソリン代と駐車場代くらい。月2万円ちょっとだろう、と漠然と思っていました」

Dさんはそう振り返ります。

年末の家計簿で気づいた「年45万円」

移住から1年半が過ぎた頃。年末年始に奥さまと家計簿を見直していたとき、車に関わる支出を足し上げてみたそうです。

集計してみると、ガソリン代と駐車場代に加えて、自動車税、任意保険、車検費用、自賠責保険、メンテナンス費まで含めた合計は、年間およそ45万円。月平均にすると約3万7,500円でした。

「ガソリン代と駐車場代で月2万円ちょっと、という感覚しかありませんでした。実際は、その倍近い金額がかかっていたんです」

Dさんが見落としていたのは、月々の家計簿には現れにくい費用でした。自動車税は年に1回、車検は2年に1回、自賠責保険も2年分(新車購入時は3年分)をまとめて支払います。毎月の支出ではないため、「車の支出」と意識していなかったのです。

見落としていた「税金・保険・車検」

冷静になったDさんご夫婦は、車にかかる費用を一年分、項目ごとに書き出してみました。

ガソリン代が年14万円ほど、駐車場代が12万円。ここまではDさんも感覚的に把握していた金額です。問題は、その先でした。

自動車税が3万円ほど。任意保険が約5万円。車検費用は2年に1度の支払いを1年あたりに直すと年4万〜5万円。自賠責保険も1年あたりにすると1万円ほど。さらにオイル交換やタイヤ交換などのメンテナンス費用が6万円ほど。

「ガソリンと駐車以外の費用が、年20万円近くありました。この20万円が、毎年じわじわと貯蓄を削っていたんです」

「見えない固定費」を家計に組み込む

地方では「車は生活に欠かせない」という地域が少なくありません。Dさんご家族にとっても車は手放せないもので、それ自体は変えようのない前提でした。

そこでDさんご夫婦が取り組んだのは、車の維持費を見える化することでした。年単位・2年単位でかかる税金・保険・車検費用を12で割り、毎月の家計に「車の維持費」という項目を組み込んで積み立てるようにしたのです。

あわせて、任意保険の補償内容を点検したり、複数の業者で車検の見積もりを取ったりと、無理のない範囲での見直しも進めました。

「車を持つこと自体は変えられません。でも、いくらかかっているかを正確に知って家計に組み込むだけで、急な出費に慌てることはなくなりました」

これから車を持たれる方は、ガソリン代と駐車場代だけでなく、税金・保険・車検まで含めた「年間の総額」を一度試算してみてください。見えにくい固定費を見える化することが、家計を守る第一歩になると、私は考えています。

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