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これらの食べ物の香りを嗅ぐだけでエネルギーが湧く? 専門家が解説

  • 2026.5.4
Yana Iskayeva / Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『Delish』のオリジナル記事はこちら

残念ながら、誰もが早起きで「朝が大好き」な気質に恵まれているわけではない。朝日と共に目を覚まし、朝から元気と活気に満ちている人もいれば、夜に最高のパフォーマンスを発揮し、三回目のスヌーズ後にアラームが鳴り響いてもベッドからなかなか出られない人もいる(私もその一人)。通常は、ここでカフェインの出番となる。

「全米コーヒー協会」によると、アメリカの成人の3分の2が毎日平均3杯のコーヒーを飲んでいるという。これはかなりの量のコーヒーでかなりの出費とも言える。毎日のカフェイン摂取が少し高くなってきたなら、実はもう少し安く済む目覚めの方法がある。興味深いことに、コーヒーの香りだけでも効果が期待できるそう。

実際のところ、エネルギーを高める可能性のある香りはいくつか存在する。以前から私は、アロマテラピー系の女性たちが何か掴んでいるような気がしていた。

「特定の香りは、脳の大脳辺縁系と密接に関連する嗅覚受容体と反応することで脳を刺激し、覚醒度合いを高めることができます」と、スプリヤ・ラオ医師は話す。大脳辺縁系は、感情、行動、動機付け、記憶の形成を制御するうえで極めて重要な役割を果たしている。登録栄養士のドリュー・ロサレスさんによると、この嗅覚と脳の感情中枢の密接なつながりこそが、特定の香りが強い感情を引き起こし気分に大きな影響を与える理由だという。

香りには特定の脳波を刺激する神経伝達物質の放出を促す力があり、なかには集中力を高めたり、エネルギーの高まりを感じられる香りもある。(一方で、カモミールやラベンダーなど、逆の効果をもつ香りは心拍数や血圧を下げるのに役立ち、睡眠をサポートする可能性がある。)過去の研究では、とくに5つの香りとエネルギーレベルの向上に関連性が示されていることから、医師や栄養士にこの発見について、これらの香りが一日の始まりに効果的かどうか、その理由も含めて詳しく話を聞いてみた。エネルギーアップに役立つかもしれない5つの香りは次の通り。

© Bernard MAJZA / Getty Images

レモングラス

医師で科学者のウィリアム・リー博士は、レモングラスの香りが嗅球(匂いを処理する脳の一部)を活性化させ、それにより感情に関与する脳の領域である扁桃体を活性化させます、と説明している。これらの反応は、ストレスや不安を和らげるのに役立つ可能性がある。さらに、レモングラスの香りはドーパミンやセロトニンの分泌を促進し、気分を改善し、集中力や覚醒度を高める可能性がある。実際に最近の研究では、レモングラスオイルを吸入するだけで反応時間の改善が見られたという。

登録栄養士などの資格をもつジェニファー・ニコール・ビアンキーニさんは、レモングラスがブレインフォグの解消に役立つ可能性があると話す。「疲れ切っている、またはエネルギーが低下していると感じている場合、レモングラスの香りを吸い込むだけで、頭がすっきりして活力が戻るのを感じられるかもしれません」と彼女は語る。

ただし、レモングラスと実際のレモンを混同しないようにして。どちらも気分やエネルギーを高める作用が期待できるけれど、ビアンキーニさんいわくその効果はわずかに異なるそう。「レモングラスは集中力と思考の明晰さが高まる一方で、レモンは気分を高揚させ、不安の軽減やリラックス効果と関連しています」と彼女は話す。

Helen Camacaro / Getty Images

コーヒー豆

焙煎されたコーヒー豆の香りを嗅ぐだけで、覚醒度が上がるような気がするけれど、これはパブロフ効果? それとも科学的な根拠があるの? ビアンキーニさんによると、コーヒーの香りそのものが科学的に覚醒度と関連しているという。

「コーヒー豆には独特の香りを生み出す化学物質が含まれており、これが脳の嗅覚系と相互作用して、脳と体の双方にプラスの影響を与えます」と彼女は説明する。「コーヒーの香りを吸い込むという行為が中枢神経系を活性化し、脳内の快楽神経伝達物質であるドーパミンの経路を刺激することで覚醒度を高めます」

これは、コーヒーを飲む人に限った話ではない。抹茶ラテのファンであっても、コーヒーの香りを嗅ぐことで多少元気が湧いてくるかもしれない。(コーヒーを飲むとストレスや不安を感じる場合、ラオ博士いわくお茶が優れた代用になるそうだけど、とはいえコーヒー豆の香りを嗅ぐことはできそう。)

Francesco Riccardo Iacomino / Getty Images

ペパーミント

ペパーミントの有効成分であるメントールは、嗅球を刺激し脳内の複数の部位を活性化させます、とリー博士は説明する。
「脳の活性化によって、集中力が持続する時間、覚醒度、学習能力が向上します」と彼は語る。「さらにメントールは血管を拡張させ、脳への血流を改善することで、覚醒をさらに促進します」

メントールにはコルチゾールの分泌を抑える作用もあると考えられており、ストレス軽減に役立つ可能性がある。ストレス解消にくわえてエネルギーアップも期待できるなんて、これ以上の説明は必要なさそう。

「ペパーミントを吸い込む感覚は、氷水に飛び込むのに近い印象があります」とビアンキーニさんは話す。「瞬時に覚醒し、エネルギーが湧いてくる感じです」

Alexey Kopytko / Getty Images

オレンジ

スペインの都市セビリアの住民は、地球上でもっとも覚醒している人々かもしれない。なぜなら、街の通りに並ぶオレンジの香りは、気分を即座に上げて集中力を高めてくれることで知られているから。

リー博士によると、オレンジの芳香はリモネンに由来し、リモネンとは注意力や気分に関連する脳の部位を活性化させる化合物だそう。「オレンジの香りは覚醒を促し、記憶力や集中力が持続する時間にも役立ちます」と彼は話す。

Marilena Ghezzo / 500px / Getty Images

チョコレート

チョコレートがたくさんの人々に愛されているのには、科学的理由がある(実際は理由なんて必要ないけれど)。チョコレートの香りは脳内の報酬系を刺激し、ドーパミンの放出を引き起こします、と説明するリー博士。これにより、幸福や喜びの感覚が増すという。

とはいえ、その作用は気分の向上だけではないかもしれない。ビアンキーニさんが説明する通り、チョコレートの香りは、リラックスやクリエイティビティに関連する脳波を増幅させることから、認知機能を向上させる効果も期待できる。

「ほかの香りほど素早いエネルギーアップをもたらすわけではありませんが、チョコレートは香りを嗅いだその後もリラックスして集中した状態を保つことができるでしょう」と彼女は語る。

Anastasiia Krivenok / Getty Images

香りの科学

これらの香りが最適な効果を発揮するのに、どれくらい時間がかかる? 一瞬香りを感じるだけでも確実にプラスの効果は得られますが、より長い時間香りを吸い込むほうがさらに効果がある可能性があります、とビアンキーニさんは説明する。

「コーヒーやオレンジの香りはほぼ瞬時に効果を発揮しますが、そのほかの香りはもう少し時間がかかる場合もあります」と彼女は述べている。

上記の5つの香りはとくにエネルギーアップに役立つ可能性があるけれど、さらなる研究は試す価値があるそのほかの香りも示している。ロサレスさんによると、ペパーミントにくわえて、スペアミントとローズマリーも認知機能の向上および精神的疲労の軽減と関連しているという。グレープフルーツとシナモンは注意力の向上に役立つ可能性があり、オレンジ以外の柑橘系の香りにもエネルギーや覚醒度の向上との関連性が指摘されている。

本物の食材が手に入らない場合、または誘惑に負けてチョコレートを一度に全部食べてしまう場合は、これらの植物から抽出されたエッセンシャルオイルで同様の効果を感じられる可能性がある。エッセンシャルオイルは、その香りの元となる食材を高度に濃縮したものなので、より強力な効果を発揮する可能性があります、とビアンキーニさんは話す。ディフューザーでエッセンシャルオイルを使う場合、エネルギーアップの効果を最大限得るために、その香りの空間に30〜60分間居続けることを彼女は推奨している。

とはいえ、とくにコーヒー、ペパーミント、オレンジのような強い香りでは、本物の食品の香りを嗅ぐことでも効果が期待できる。いずれにせよ、鼻を研ぎ澄ませて、これらの香りが一日にどんな影響を及ぼすか試してみると良さそう。

translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

silvia cozzi

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Vicentiu Marin / 500px / Getty Images

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