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ノルウェーの王太子妃、性犯罪者エプスタインとの関係について沈黙を破る「私は操られ、騙されていた」

  • 2026.3.21
メッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette- Marit) Rune Hellestad - Corbis / Getty Images

ノルウェーの次の王妃であるメッテ=マリット王太子妃。性犯罪者ジェフリー・エプスタインの親しい友人だったことがアメリカの司法省が公開した資料、通称エプスタイン文書から発覚した。国内で猛批判の声が上がる中、沈黙を守り続けてきた王太子妃がついに口を開いた。現地の放送局「NRK」のインタビューを受け、彼との関係に関する質問に答えた。雑誌『ハロー!』が報じている。

王太子妃は「正直なところ、彼に会わなければよかったと心から思っています。しかし同時に彼の素性をもっと慎重に調べなかったこと、そしてあのように操られ騙されてしまったことに対して責任をとることは私にとって非常に重要なことです」と話した。「しかしこの状況において同情されるべきなのは私ではないということを、はっきりさせておきたいと思います。正義を与えられるべきなのは、こうした深刻な虐待にさらされてきたすべての被害者たちです。彼女たちが今も正義を勝ち取れていないことに、私は深い怒りを感じています」。エプスタインの被害者たちを思いやる姿勢を見せた。

涙をこらえるシーンもあった。「同時に私の行為が彼に正当性を与える一因となったのであれば、それはもちろん私にとって非常につらいことです」と声を詰まらせながら話した。

今回のインタビューで、王太子妃はエプスタインとの出会いについても言及。2011年に共通の友人たちから紹介されたと説明した。その後、友人として交際を続ける中で親しくなったと話している。共通の友人たちの身元は明かさなかったが「グローバルヘルスの分野で働いている」と説明した。

エプスタイン文書に含まれていた王太子妃とエプスタインのメールから、2人が2011年から2014年にかけて親密にやりとりしていたことがわかっている。その中では旅行の手配や実際に会う段取りだけでなく、「エプスタインの妻探し」も話題になっていた。王太子妃はインタビューで、これは友達同士の「冗談」だと説明。エプスタインとの関係が「友達以上だったことはない」と主張した。

ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)、ギレーヌ・マクスウェル(Ghislaine Maxwell) Patrick McMullan / Getty Images

王太子妃は2013年1月、エプスタインがフロリダ州パームビーチに持っている邸宅を数日間借りたことも認めている。滞在にかかった費用は支払わず、彼の運転手も利用した。しかしそこで「違法な行為を目撃したことは一度もない」と主張している。またメールの中でルクセンブルクのギヨーム大公とステファニー大公妃の結婚式についてエプスタインから聞かれ、「退屈だった」と答えていた。インタビューの中で、この件について釈明することはなかった。

ルクセンブルク大公夫妻の結婚式後、会場の大聖堂から出てきた2人。メッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette Marit of Norway)、ホーコン王太子(Crown Prince Haakon of Norway) Pascal Le Segretain / Getty Images

王太子妃はエプスタインとの交際を止めた経緯についても説明した。彼が王太子妃に対して「好ましくない態度をとった」ため、ホーコン王太子に電話をかけたと話している。具体的に何をされたのかには触れなかった。その後エプスタインから「操られている」と感じ、彼がいい人間ではないことに気がついたため、2014年に接触を断ったとのみ説明した。彼が「性犯罪者や虐待者だとは知らなかった」とも。

ルクセンブルク大公夫妻の結婚式のガラディナーで。メッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette Marit of Norway)、ホーコン王太子(Crown Prince Haakon of Norway) Julian Parker/Mark Cuthbert / Getty Images

王太子妃は現在、肺に疾患を抱えている。そのためインタビューは20分に限定され、ホーコン王太子が付き添った。王太子は「王太子妃がエプスタインと友人だったことを知っていた」と話している。ノルウェー国内では王太子妃が次の王妃にふさわしくないと考える人が増えている。国民がこの説明をどう受け止めるのか、ヨーロッパマスコミの注目が集まっている。

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