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彼から「通話していい?」。繋がった瞬間「ちょっと待ってて」と言われ、30分の沈黙の後に届いた一枚の写真の意味

  • 2026.5.8
ハウコレ

付き合って1年と少し。久しぶりに彼から「通話していい?」とメッセージが届きました。電話に出た瞬間に告げられたひと言と、その後の長い沈黙が、今でも忘れられません。

久しぶりの「通話していい?」

夜9時過ぎ。スマホに彼からの通知が表示されました。「通話していい?」。たった一言でしたが、画面を見ながら少しだけ姿勢を正してしまったのを覚えています。最近は仕事が忙しいと言って、夜の通話が減っていたからです。すぐに「いいよ」と返すと、数秒後に着信。

「もしもし」と言いかけたところで、彼の声が聞こえました。「ちょっと待ってて」。少し息が上がっています。背景にはガサガサと服がこすれるような音と、遠くで誰かが呼ぶ声。「うん」と答えたのですが、私の声は届いていなかったようでした。

30分間の沈黙

通話はそのまま繋がったままでした。「もしもし?」と何度か呼びかけましたが、返事はありません。聞こえてくるのは、足音、扉の開閉音、誰かと話す彼の小さな声。仕事の電話だろうか、と最初は思いました。5分、10分、15分。画面の通話時間だけがどんどん伸びていきます。何があったのか聞きたくても彼に私の声は届いてないようです。30分が経った頃、ぷつっと通話が切れました。

届いた一枚

すぐにメッセージが届きました。文字はなく、ただ写真が一枚。点滴のチューブの先にある、小さな子どもの手。そして、その指を握る彼の指でした。息を呑みました。子どもの手。彼の手。点滴。私が知らない光景でした。「これ誰の手?」と打ち込んだのですが、既読はつきません。彼に子どもがいるのか。誰かを病院に運んだのか。答えのないまま、画面を見つめる時間だけが続きました。

そして…

翌朝、彼から長いメッセージが来ました。「ごめん、説明する」から始まる文章でした。子どもは姉の息子で、姉は数年前に夫と別れて体調を崩している、急な発熱で病院に呼ばれた、と。姉のことも、甥のことも、私は1年付き合って一度も聞いたことがありませんでした。「言うタイミングがなかった」と彼は書いていました。タイミングがなかったのか、私には知らせたくなかったのか。あの30分の間、私が待っていた時間と、彼が病院で動いていた時間との間には、開いてしまった距離があるような気がしたのです。

(20代女性・保育士)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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