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エナジードリンクを毎日飲むのは健康的? 専門家の意見とは

  • 2026.2.27
narvo vexar / Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『delish』のオリジナル記事はこちら

少し前に、ある男性が54歳で重度の脳卒中になったことが話題になった。その原因は、毎日のエナジードリンク習慣。彼は一日に8缶(!)ものエナジードリンクを飲む一方で、体は健康的で引き締まっていたが、8年経った今でも後遺症に苦しんでいるという。同様に、カナダでは10歳の少女がエナジードリンクを2本飲んだ後に発作を起こした。一部の国は18歳未満へのエナジードリンク販売を制限あるいは禁止しているけれど、アメリカでは連邦レベルの規制がないため、多くの人が安全だと誤解している。

興味深いことに、FDA(米国食品医薬品局)は「純粋で高濃度のカフェイン製品は、死を含む深刻な健康被害を引き起こす恐れがある」と述べている。ある研究では、糖分の多い飲み物の摂取が、脳卒中および心血管疾患に関連する高い罹患率と死亡率と関係することを発見した。とはいえ、これほど多くのブランドやフレーバーが広く流通するなかで、エナジードリンクは本当に体に悪いの?

真相を知るために、健康の専門家たちにエナジードリンクの正体と体に及ぼす具体的な影響について話を聞いてみた。これを読めば、次回エナジードリンクの缶を手に取る際、自分が何を体に取り込もうとしているのかが分かるはず。

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エナジードリンクの作用とは?

その名の通り、エナジードリンクはカフェインを通じて体にエネルギーを供給する。「カフェインは刺激剤であり、脳と神経系の活動を増加させます」と話すのは、内科、呼吸器学、集中治療および睡眠医学が専門の認定医であるラージ・ダスグプタ医師。

カフェインは眠気を誘う脳内化学物質のアデノシンを阻害することで作用する。エナジードリンクを摂取すると、アドレナリン増加の影響もあり、私たちの体はより覚醒し集中力が高まる。強度や持続時間といった具体的な効果は個人差があり、摂取したカフェインの総量によっても異なる。

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コーヒーとはどう違う?

その違いは複雑。コーヒーやエナジードリンクの分類はとても広く、すべてのブランドに当てはまる一つの比較基準は存在しない。ただし一般的に、エナジードリンクの多くは一回の摂取量につき、標準的なコーヒ一杯よりも多くのカフェインを含む。

「WOWMD」の登録栄養士で食事コンサルタントのキャサリン・ゲルバシオさんは、平均的な240mlのドリップコーヒーには約95~100mgのカフェインが含まれます、と話す。エナジードリンクは製品によって大きく異なるけれど、一回の摂取量あたり70~200mgのカフェインを含む場合が多い。

さらにカフェインの供給源にはさまざまな種類があり、その違いが総合的な栄養価に影響を与える。

「種類によっては、カフェインだけでなく抗酸化物質やミネラルのような有益な化合物も含み、総合的な栄養価が変わります」と話すダスグプタ医師。「たとえば、緑茶は抗酸化物質が豊富ですが、多くのエナジードリンクには含まれていないため、健康面において緑茶に優位性が与えられます。ガラナやマテ茶にも、気分やエネルギーを高める天然化合物が含まれます。一方で、人工的または高度に加工されたカフェイン飲料では、こうしたメリットがない場合が多いでしょう」

もっとも大きな違いは、含まれる糖分の量。コーヒーは好みに応じて甘味を追加できるけれど、多くのエナジードリンクは添加糖の含有量が高い。たとえば「ロックスター」のオリジナルフォーミュラ450ml缶一本には、驚異的な63gもの糖分が含まれており、これは一日の推奨摂取量の127%に相当する。そのほかのブランドは人工甘味料を採用しており、人工甘味料は心臓病や脳卒中のリスク上昇と関連することが研究で示されている。

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エナジードリンクはどのくらい安全?

保健当局は、どのカフェイン飲料を選ぶにしても適度に摂取すべき、としている。ダスグプタ医師は、ほとんどの健康な成人は一日あたり最大400mgまでは健康への悪影響を受けることなく安全に摂取できるでしょう、と述べる。「カフェインを過剰摂取すると、震えや睡眠障害、動悸を経験したり、頭痛や胃の不快感を引き起こす場合があります」と彼は話す。「長期的にカフェインを過剰摂取し続けると、依存状態に陥り、同じ効果を得るためにより多くの摂取が必要になる恐れがあります」

特定の健康状態にある人はとくに注意が必要だ。「不安障害やそのほかの精神的な問題を抱える人にとって、カフェインは神経系を刺激することから、症状を悪化させる恐れがあります。さらに、すでに睡眠障害がある人は睡眠の妨げになる可能性もあります」とゲルバシオさんは話す。「心血管疾患のある人は、心拍数や血圧の上昇を招く可能性があるので、摂取量を調整するか、カフェインを避けるべきでしょう」

抗酸化物質や栄養補助の添加物は、ラベル上では魅力的に見えるかもしれないけれど、高糖分、高カフェイン、保存料がそのほかの潜在効果を相殺してしまう。そのうえ、これらと同じ栄養素は、果物や野菜のような自然食品から摂取することができる。

「一般的にエナジードリンクは、その多くが糖分や人工添加物、カフェインをたっぷり含むため “健康的な” 選択肢とは言えません」とダスグプタ医師は語る。「添加糖が含まれていないエナジードリンクなら、即効性のエネルギー補給になりますが、通常はコーヒーやお茶のような天然由来の飲み物が優れています」

それでもエナジードリンクを飲む場合は、ラベルをよく見て、一日のカフェイン摂取量を管理することが推奨される。糖分とカフェインの摂取量はあっという間に増えてしまう。

「エナジードリンクは一般的に “健康食品” というよりも、たまのエネルギー補給に過ぎません。長時間の運転や集中的な勉強など、景気付けが必要な時に役立つ場合もあります」とゲルバシオさんは話す。「しかし、日常的に飲むのはあまり推奨されません」

translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

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