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「地上波の最高傑作」「すごいものを観た…」日本ドラマ初!“驚異の快挙”を遂げた『至高作』“賞 総なめ”の完成度

  • 2026.6.14

ドラマの中には、放送が終わったあとも評価を広げ、国内外で存在感を示した作品があります。今回は、そんな中から“圧倒的快挙で注目を集めたドラマ”をテーマに5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』(フジテレビ系)をご紹介します。

放送前から海外で注目され、放送後には数々の賞を受賞した本作の魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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女優の長澤まさみ SHISEIDO新美容液「アルティミューン」発表会に出席(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2022年10月24日〜2022年12月26日
  • 出演:長澤まさみ(浅川恵那 役) ほか

主人公の浅川恵那(長澤まさみ)は、報道番組のエースだったアナウンサーです。ところがスキャンダルで表舞台から外れ、深夜の情報番組で仕事への意欲を失った日々を送っていました。そこへ若手ディレクターの岸本拓朗(眞栄田郷敦)が現れ、10代の女性が連続して殺害された事件は冤罪かもしれないと持ちかけます。最初は距離を取っていた恵那ですが、岸本に背中を押されて現場へ足を運び、関係者への取材を重ねながら事件の真相に近づいていきます。

本作の魅力は、事件の謎だけで視聴者を引きつける作品ではないところです。深夜番組のスタジオで恵那が気のない笑顔を見せた直後に、取材先では相手の言葉を一つも聞き漏らすまいと表情を変えるので、彼女が何を失い何を取り戻そうとしているのかがはっきり見えてきます。冤罪という重い題材を扱いながら、アナウンサーや若手ディレクター、記者といった立場の違う人物たちがぶつかり合って進むため全10話を通して視点が単調になりません。

日本ドラマ初、MIPCOMメインホールで世界初公開

ドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』が大きな注目を集めた理由のひとつは、放送前に海外の国際映像コンテンツ見本市で紹介されたことです。本作はフランス・カンヌで開かれるMIPCOMのAsian World Premiere TV Screeningに選ばれました。しかも、約60年に及ぶMIPCOM関連市場の歴史において、日本ドラマがメインホールで世界初公開されるのは初めてでした。

さらに、放送後も勢いは止まりません。2023年6月には第49回放送文化基金賞ドラマ部門最優秀賞を受賞し、主人公・浅川恵那を演じた長澤まさみさんも演技賞を受賞します。長澤さんは、傷つきながらも報道の現場へ戻ろうとするアナウンサーを演じ、作品の最優秀賞と自身の演技賞という二重の評価につなげました。

SNSでは「地上波の最高傑作」「すごいものを観た…」といった感想が寄せられていました。

ギャラクシー賞大賞など、放送後も続いた高評価

2023年1月にはギャラクシー賞12月度月間賞を受賞し、その後、第60回ギャラクシー賞ではテレビ部門大賞にまで到達しました。さらに2023年10月には東京ドラマアウォード2023で連続ドラマ部門優秀賞も受賞しています。放送中に高まった視聴者や批評家の反響が、その後の業界内での評価にもつながりました。

なかでも印象的なのは、物語の終盤で登場人物たちがそれぞれの立場を抱えたまま、それでも前へ進もうとするところです。恵那がカメラの前に立ち、岸本が資料を抱えて奔走する中、周囲の人物たちも真実を前に沈黙するのか声を上げるのかを迫られます。社会派ドラマとしての骨太さと最後まで視聴者を離さないエンタメ性が両立していたからこそ、月間賞から年間大賞さらに東京ドラマアウォードでの受賞へと、評価が積み重なっていったのでしょう。

長澤まさみさんが“声を失いかけたアナウンサー”を演じ切った

本作の評価を決定づけた最大の要素は、やはり長澤まさみさんの演技です。長澤さんが演じた浅川恵那は、ただ強いだけの主人公ではありません。ニュースの現場から外された恵那が乾いた笑みを浮かべたかと思えば、事件の核心に触れた瞬間には声の温度が下がり、視線の鋭さが一気に増します。表情や声色、姿勢の変化だけで、恵那の迷いと覚悟が伝わってくるのが見事でした。

特に効いていたのは、派手に泣き叫ぶ場面よりも、感情を飲み込む芝居です。恵那が自分の立場の危うさを知りながらも取材を続けるとき、長澤さんは大きな動きに頼らず、少し間を置いて言葉を返します。言葉を返すまでの間があるからこそ、彼女が一歩踏み出すたびに場面の空気まで変わりました。第49回放送文化基金賞の演技賞受賞は、その積み重ねがきちんと届いた結果だと感じます。

SNSでは「長澤まさみさんの鬼気迫る演技に引き込まれた」といった感想が寄せられていました。

放送前に海外で注目を集め、放送後には国内の主要な賞でも高く評価された本作は、まさに“圧倒的快挙で注目を集めたドラマ”と呼ぶにふさわしい一作です。未見の方は、恵那が再び前を向くまでの全10話を追ってみてください。


※記事は執筆時点の情報です

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