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年末年始の休みを活用!ちょこっと防災のすすめ(キッチン編)

  • 2025.12.12

大物家電の対策・固定からスタート

まずは大きめの家電から。大きな地震に見舞われたとき、冷蔵庫や電子レンジといった家電は倒れたり飛んできたりする可能性 があり、大変危険です。

冷蔵庫には貼るだけドアロック

100円ショップのこちらのグッズを使って、冷蔵庫のドアが開いて中身が飛び出して来ないように対策しました。

赤ちゃんグッズのコーナーや、防災グッズのコーナーに売られています。

設置するところの油分、水分、ホコリなどをよく拭き取って、接着テープのはくり紙をはがしたら貼りつけるだけ!

冷蔵庫のロック、慣れるまでは付けていることを忘れて思いっきり開けて壊してしまわないように気をつけてください。慣れてしまえば、ワンタッチなので開閉もそこまで面倒ではありませんでした。

それでも「どうしても面倒!」という場合は、Amazonなどで自動ロックタイプも売られている ので、そちらを使うことも検討してみてくださいね。

またいちばん下の引き出しには、ロックを取り付けないこともポイント。冷蔵庫が転倒するような大きな揺れのとき、いちばん下の引き出しが出ることでストッパーの役目を果たし、転倒を防ぐそうです。

冷蔵庫の転倒対策は、突っ張り棒や転倒防止ベルトに加えて、下部に耐震ジェルマットをセットする「上下2カ所の固定」で、より安心感がアップします。わが家の場合、今回は私一人だったので設置ができませんでしたが、また改めて挑戦してみたいと思います!

オーブンレンジには耐震マット

次に挑戦したのが、オーブンレンジの固定です。レンジ四隅の足の下に、ゲル素材の耐震マットを敷きました。私は1人で設置しましたが、オーブンレンジは重いので大人2人で行うのがおすすめです。特にこの耐震マットは意外にぐにゃぐにゃと柔らかく、手にくっついて形が歪むので、狙った場所に置くのが難しいと感じました。置く場所にあらかじめしるしをつけるなど、一発でマットを設置できるような工夫が必要です。

またオーブンレンジは使用時に底面が高温になることもあるので、マットの耐熱温度もチェックすると安心ですね。

シンク上の物の落下を防ぐには

オープンラックは整理してすべり止めシートを活用!

わが家のシンク上はオープンラックになっています。あまりたくさん物を置かないようにはしているものの、ここによく使うものを置いておくと便利なのでなんとか活用したい……!

そこで、棚に載っているものを整理し、残ったものにはすべり止めシートなどで落下防止の対策をすることにしました。

まずはいま置いているもので、重さのあるもの、割れやすいものはできるだけ他の場所に移動します。コーヒーやお茶を飲むときに使うグッズをまとめてかごに入れていたのですが、ティーバッグを入れていたガラス製のビンはプラスチック製のものに取り替えました。

また、かごの裏には両面テープですべり止めシートを貼り付けました。

シートは最初、素材の匂いが強く気になりましたが、半日ほど風通しのよいところに広げておいたら気にならなくなりました。食品や調理器具など、匂いがつくと困るものの近くで使うときは、事前に干してから使うことをおすすめします。

かごの素材を傷めたくない場合は、マスキングテープを貼った上に両面テープ、すべり止めシートの順に貼ることもできます。ただ実際にやってみたところ、でこぼこした素材のせいもあるのか、かなりはがれやすかったのであまりおすすめの方法とは言えません。

上段のシリアルやパンを入れていたかごも、同様に裏面にすべり止めシートを貼りました。どちらのかごも、引っぱってみると棚板に引っかかる感触があり、簡単には滑り落ちてこなそうです。もし落ちてしまっても、入れているものが軽いものや柔らかいものだけになったので、ケガの心配はなさそうですね。

どうしても飾っておきたいインテリアにも耐震マット

それでも見せる収納を楽しみたい、お気に入りのものを飾りたい、ということもあると思います。そこで、わが家の棚にあった花瓶の底に耐震マットを貼ってみることにしました。

この耐震マットは粘着力があるので花瓶が棚板にしっかりくっついて、かなり強く何度も揺すって引っ張らないと取れませんでした 。頻繁に使うものには向きませんが、オブジェのように飾って楽しみたいものにはピッタリです。

S字フックで引っかけて落下防止!

最後に、観葉植物用のじょうろも固定できる方法はないか考えて、使ったのがS字フックです。

これなら使うときにはストレスなく取ることができ、落下も防止できます。あまり重さがなく、取っ手があるものや穴の空いているものなら、この方法が応用できますね。

調味料はケースにまとめて落下を防ぐ

シンク上の絶妙なスペースに、そのまま並べていたスパイスなどの調味料たち。これも、落ちて中身が出てしまったら片づけに手間取りそうです。

仕切りつきのケースに入れて、これもケース裏に耐震マットを貼って固定しました。ケースを手でつかんで揺すってもびくともしません。

繰り返しになりますが、耐震マットは一度貼るとなかなか動かせないので、設置場所はよく検討してから置きましょう。もし貼ったりはがしたりを繰り返して粘着力が落ちてしまったら、水洗いすると復活しますよ。

ついでに非常食も整理&見直し

恥ずかしながら、引っ越し後てきとうな段ボール箱に入れたままになっていた非常食も、この機会に見直しました!

ホームセンターで購入したケースにキャスターを付けて、扉の開閉や掃除にも邪魔にならないように工夫しました。賞味期限の迫っているものはローリングストックができるよう、日用使いの保存食やレトルトコーナーへ移動。補充するべきものがわかったので、さっそく買い出しに行こうと思います!

「今日はここだけ!」でスムーズに対策できた

いままで、頭の片隅で「早くやらねば…!」と思いながらも、一度にやろうと思うとどこから手をつけていいかわからず後回しになっていた防災への備え。今回、今日はキッチンだけ! と決めて取りかかってみたら、数時間で終わらせることができました。

もちろん、まだまだ改良が必要な部分や足りないところもありますが、何もしていなかった状態に比べれば大きな進歩です。気持ち的にも、防災へのモチベーションが上がりました。

この方法なら、リビング、子ども部屋と、週末のたびに順番に整えていけば、家中をコンプリートすることも夢ではありません。とにかくまずは手軽に実践できるように、100円ショップやホームセンターで売られている防災グッズを購入することから始めてみませんか。

<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。幼児、小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。

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