1. トップ
  2. レシピ
  3. 【学生がやってみた防災】名探偵コナンのトリックが防災に役立つ? 身近なもので検証してみた

【学生がやってみた防災】名探偵コナンのトリックが防災に役立つ? 身近なもので検証してみた

  • 2026.1.7

突然ですがみなさん、名探偵コナンに出てくる「トリック」について興味を持ったことはありますか?名探偵コナンの中で起こる事件の裏側には、必ず犯人によって作られたトリックが存在します。テレビやYouTubeなどでも、トリックが実際に実現できるのかを検証する企画が行われているのを目にしたことはないでしょうか。また、ストーリーの中には、トリックの他にも日常生活に役立つちょっとした雑学や豆知識がちりばめられています。

今回、大学で防災企画を立てることになり、子どもから大人まで幅広い層に楽しく学べる企画を提案することになりました。そこで私は、「名探偵コナンのトリックや雑学」と「防災」を組み合わせることで、多くの人が興味を持ち、楽しみながら防災について学べるのではないかと考えました。この記事を読めば、防災の知識だけではなく、化学の面白さも知ることができます。また、お子さんの自由研究にも活用できる内容となっています。ぜひ、楽しみながら一緒に防災を学んでいきましょう。以下では、身の回りのものを使ってできる、防災に役立つトリックや雑学を紹介していきたいと思います。

「チンダル現象」を利用して、照明を作ろう

「チンダル現象」とは

チンダル現象とは、ある程度の大きさの微粒子が空気中や水の中にあるところに光を当てると、光が粒子にぶつかって散らばる(散乱する)ことで光の進路が明るく輝くように見える現象です。

コミックス99巻FILE.6「光」のエピソードでは、このチンダル現象を使ったライトが登場します。

子ども達が、薄暗い部屋の中で探し物をしています。電気をつけたいのですが、外にいる犯人に見つかってしまうため、電気をつけられる状態ではありません。そこで、コナン君が、水と牛乳をペットボトルに入れ、腕時計のライトの上に乗せることを提案します。

無事、明るいライトがつきました。チンダル現象の解説もされています。わずかに牛乳を入れたことで、牛乳に含まれる粒子が光を散乱させ、周囲を明るく照らすようになりました。

チンダル現象を再現してみよう

☆用意するもの☆

  • 500ml ペットボトル
  • 牛乳
  • ライト

☆実際にやってみよう☆

1. 水を入れた500mlのペットボトルに牛乳を数滴加えます。

2. よく混ぜたら、部屋を暗くしてペットボトルをライトの上に乗せます。

ライトのみの明るさと比較すると以下のようになります。

☆結果・感想☆

牛乳を加えた水を使ったときの明るさは、ライトのみの明るさよりも光が広がっているのがわかります。また、牛乳がない場合を想定して普通の水でも実験を行いました。

チンダル現象が起きていないため、牛乳を入れた時ほどは明るくないのですが、光が水に乱反射することで普通の水でもある程度部屋を明るくすることができました。

電気が使えない災害時に役立ててみてください。

保冷剤を使って、即席カイロを作ろう

なぜ保冷剤がカイロになるのか

保冷剤には、周囲の熱を吸収し温度を下げる「吸熱反応」という仕組みが備わっています。この「吸熱反応」を利用することによって、熱を保温することができるのです。

「名探偵コナン」コミックス100巻 FILE.6「暗中の灯火」ではこんなテクニックが紹介されています。

FBI捜査官である「キャメル」が黒ずくめの組織に追われ、東京湾に漂流してしまいます。小さな岸に辿りつき、何とか生還しますが洋服はずぶ濡れ。そこで、コナンがキャメルに服の乾かし方や暖をとる方法をアドバイスしています

再現してみよう

☆用意するもの☆

  • 保冷剤
  • 45℃~50℃くらいのお湯

☆実際にやってみよう☆

1. 冷凍庫から保冷剤を取り出し、常温に戻るのを待ちます。

2. 常温に戻った保冷剤を45℃~50℃くらいのお湯に10分つけます。

※保冷剤を温める際に、電子レンジの使用はやめましょう

3. 10分後、保冷剤をよく拭いてタオルで包みます。

4.温めたい箇所に保冷剤をあてます。

※やけどに注意しましょう

☆結果・感想☆

お湯から取り出した際の温度は39.6℃、温かさを感じた時間は30分でした。保冷剤は、カイロのように熱を発生させる作用がないため、カイロと比較すると温度や持続性は低くなります。しかし、体をじんわりと温めてくれるためリラックス効果を感じることができます。手指や目、肩や腰などを温めるのにおすすめです。

一瞬で凍る水?「過冷却現象」のトリックを使って真夏の暑さ対策をしよう

「過冷却現象」とは

過冷却現象とは、水が氷になる0度以下になっても、氷にならずに液体のままでいることです。その過冷却水に衝撃を与えると、一瞬で氷になります。

コミックス第78巻FILE.10「謎解きの鍵」では、この過冷却のトリックが使われました。

過冷却現象を再現してみよう

☆用意するもの☆

  • 500mlペットボトル
  • スポーツ飲料(水でもできますが、今回はトリックを再現するためにスポーツ飲料を使用しています。)
  • タオル

☆実際にやってみよう☆

1. スポーツ飲料を入れたペットボトルを4~5時間「冷蔵庫」で冷やします。

2. その後、ペットボトルをタオルで巻き「冷凍庫」で3時間冷やします。

3. 冷凍庫から衝撃を与えないように、ゆっくりと取り出します。

→液体から固体に変わる瞬間をきれいに観察するには、冷凍庫からペットボトルを取り出すタイミングが重要です。このタイミングで凍ってしまっていた場合は、失敗になってしまうため、時々、凍っていないかを確認してみても良いかもしれません。

4. 最後に、軽く衝撃を与えると液体が上から下にかけてゆっくりと凍っていきます。

さらに時間がたつと全体が凍って白くなりました。

☆結果・感想☆

液体が固体に変化するギリギリの時間を見極めなくてはならないため、冷蔵庫と冷凍庫で冷やす時間を少しずつ調節しながら行いました。また、冷却しすぎても冷却が足りなすぎても失敗になってしまうため、綺麗に凍っていく様子を撮影するのにとても苦戦しました。しかし、失敗してもシャリシャリとしたシャーベット状になるため、甘いジュースや炭酸飲料で行うと、体を冷やしながら美味しく飲むことができると思います。夏の災害には、暑さが大敵です。ペットボトル飲料を数本冷凍庫に備蓄しておくと、役に立つかもしれません。

いかがでしたでしょうか。今回は、「名探偵コナンのトリックや雑学」が「防災」に役立つのかという検証を行いました。アニメの世界のトリックや雑学が実際に再現できることの面白さや、それらが防災に役立てる発見を感じていただけると嬉しいです。

<執筆者プロフィル>
高橋澄玲

元記事で読む
の記事をもっとみる