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100均グッズだけでできる ちょこっと防災のすすめ(リビング編)

  • 2026.1.9

やろうやろうと思っても、重い腰がなかなか上がらない防災への備え。一気に完璧を目指さずに1日1カ所と決めて取り組む、「ちょこっと防災」をご紹介しています。キッチン編に続いて、今回は「リビング」編。100円ショップなどで購入できるアイテムを使えば、気軽にトライできます。

ケガの原因になる家具の転倒を防ぐ

みなさんのリビングには、どんな家具が置いてありますか? 地震による負傷の原因の3〜5割は家具の転倒や落下によるものだそうです。倒れてきた家具が直接ぶつかるだけでなく、つまずいたり、倒れた家具から飛び出して割れた食器を踏んだり、さまざまな危険が想定できます。

また倒れてしまった家具がドアや避難経路をふさがないように、家具配置の見直しも大切です。

わが家の場合、スペースの関係上キッチンではなくリビングに食器棚が置いてあります。購入時についてきた転倒防止ベルトで上部を固定してありますが、食器棚は重いため不安が残ります。それに東日本大震災の時、筆者は震度5強を観測した地域に住んでいましたが、帰宅していちばん大変だったのは停電して暗い中、落ちて割れてしまったグラスやお皿を片づけることでした。

そんな記憶もあるので、よりしっかりと転倒防止策を講じたいところ。そこで、100円ショップで見つけた「家具転倒防止安定板」で、食器棚の下部分も固定することにしました。

家具の下に差し込むことで、家具を後傾させて転倒しにくくするアイテムです。いちばん厚い部分は8mmほどの厚さがあるので、重い食器棚の下にうまく差し込めるかな……? と思いましたが、手伝ってもらったら簡単に取り付けられました。

まず1人が食器棚を数cm壁から離し、手前下部に隙間ができるようわずかに倒します。できた隙間にもう1人がすかさず転倒防止板を差し込み、再び棚を壁に寄せれば設置完了です。

最初は手で棚を押さえながら足を使ってなんとか1人で設置しようと試みましたが、食器棚が重く大きいこともあって、難しかったです。倒れたら危険なので、なるべく複数人での設置をおすすめします。2人で作業すれば簡単なので、誰かの手を借りましょう。

設置した様子がこちら。かなり重心が壁側に傾いているのがわかります。

さらに食器の飛び出しを防ぐために、ガラス戸部分にはセリアのベビーグッズ「開き戸安全ロック」を取り付けます。

設置部分の汚れやホコリをよく拭いて貼り付けるだけ。あるいは棚の取っ手部分と扉の間に隙間があるならば、左右の取っ手にS字フックを引っかけて固定するだけでも扉が開くのを防ぐことができます。

テレビの落下を防ぐために

リビングで家具の次に大きなものといえば、テレビでしょうか。大きな地震の際には、「テレビが飛んだ」なんて話も聞きますよね。

東日本大震災の時、わが家のテレビはテレビ台から落ちかけて、配線のコードでなんとか持ちこたえて半分ぶら下がっているような状態でした。こんなに大きなテレビが簡単に移動するんだ! と驚いたことを覚えています。

さっそくテレビも倒れないように工夫していきましょう。テレビには、キッチン編で家電の固定に活用したダイソーの「耐震マット」を使います。載せたいものの重さと耐荷重をチェックして選んでください。

耐用年数はメーカーや使用環境によってさまざまですが、黄ばみや割れなど劣化が見られたら交換することも効果を持続させるために大切です。使い方は、マットを設置する場所とテレビの脚の裏をよく拭いて、耐震マットを置くだけ。

設置後、テレビを揺すってみると何もしていない時よりガタつきが減り、テレビの脚が滑らずに引っかかるようになりました。とはいえ、まだ少し不安定で心配です。

ホームセンターやAmazonなどのネットショップなら、テレビの裏面に設置して、壁やテレビ台に固定するベルトタイプのアイテムも販売しているので、二重に固定すればより安心ですね。

小物が飛び散らない工夫を

小さいお子さんのいる家庭だと、リビングに子どものおもちゃが置いてあることも多いのではないでしょうか。わが家にはレゴがたくさん入った引き出し型の収納ケースがあります。地震の際、もしこれが飛び出して踏んづけてしまったら、と思うとゾッとします……! レゴを踏んだ時の悶絶するような痛みを経験したことのある方ならわかるはず。

レゴに限らず、文具や生活雑貨などを収納した引き出しの中身が散乱すると、避難の邪魔になって危険です。そこで引き出しが飛び出してしまわないようにひと工夫してみました。使うのはダイソーの「クッションシール」。

クッションシールは小物や置物の滑り止めや扉などの衝撃緩和、キズ防止のためのアイテムです。引き出しを一度取り出し、画像のように中の上の部分に貼るだけで、飛び出しを防止できます。

この方法なら、普段の開け閉めには不便もありません。引き出しを完全に引き出して取り外したい時は、引き出しに角度をつけてシールに当たらないように引っ張れば取り外すことができます。

ただし、引き出しの形状やクッションシールの厚さによって、うまくストッパーになる場合と外れてしまう場合、あるいは引き出しを戻せなくなることもあります。自宅の引き出しに合う形状と大きさのクッションシールを探して、位置も微調整しながら貼り付けましょう。

ひと手間でできる対策

ほかにも、ワンアクションで設置できる防災グッズがあったので購入してみました。

リビングのドアノブに「蓄光シール」を貼りました。これが災害時だけでなく、日常でもとても便利!今までは夜にリビングの電気を消した後、真っ暗で見えづらく、家具や壁にぶつかりそうになることがありました。でも蓄光シールを貼ったらドアの場所がわかるので、とても助かっています。

もう一つが「災害備蓄用ライト(税込み220円)」。スティックを折り曲げると24時間発光(メーカー公称値)します。吊り下げ用フックが付いているので、リビングにぶら下げておけば、いざという時にとりあえずの照明として役立ちそうですね。

まずはできるところから取り組もう

キッチンに続いて、リビングもひとまずすぐにできそうな対策を終えることができました! キッチンの時にも感じたことですが、完璧な対策とは言えなくても実際にやってみることで、自宅のどこがどう危ないのかを把握できることに大きな意味があると感じました。より災害に強い住まいにするために、何をしなければいけないのかがわかれば、次の行動にもつながります。

何からしていいかわからないという方も、ちょこっとでも防災力を高められるよう、この記事を参考にトライしてみてくださいね。

<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。幼児、小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。

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