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モダン建築で絶品フレンチを堪能!京都文化博物館「和食展」&大阪・高麗橋のフレンチ「NELU高麗橋」〜後編〜【上食研・Wあさこのおいしい社会科見学vol.7】

  • 2025.5.25

お料理教室&上方食文化研究會(上食研)を通じて上方の家庭の味を伝える日本料理家・吉田麻子先生と、奈良在住の編集者・ふなつあさこの“Wあさこ”がお届けする、上方(関西)の食にまつわる大人の社会科見学。今回は、各地で「モダン建築祭」が開催されるなど大注目のモダン建築で、学び、味わいます♪

<後編>では、大阪・高麗橋にあるモダン建築「高麗橋ビルディング」にオープンしたフレンチレストラン「NELU高麗橋」をご紹介します。こちらの建築を手がけたのは、前編でご紹介した京都文化博物館同様、「東京駅丸ノ内本屋」「大阪市中央公会堂」など、国の重要文化財にもなっている建築物を手がけたことでも有名な辰野金吾。

そんな雰囲気ある建築でフレンチをいただだくなんて、まさに至福♡ クラス感のあるランチやディナーを楽しめるのはもちろん、10人ほどの人数で会食にも利用できる個室などもあるので、さまざまなシチュエーションでの利用が可能。ぜひチェックしてみてくださいね!

モダン建築で居心地よく味わう、モダン・フレンチ

大阪、高麗橋のオフィスエリアの一角に突如現れるモダン建築。建物の角にエントランスがしつらえられていて、ヨーロッパの街角からワープしてきたみたい! 辰野金吾・片岡安による設計で、もともとは1912年(明治45)に旧大阪教育生命保険ビルとして建てられたもの。ふたりは、共同で辰野片岡建築事務所を大阪に開設し、大阪のまちづくりにも大活躍されたそう。

本日のメニューリスト。「北淡 IC 左折」!? 肩の力を抜いてくれるようなネーミングセンス。ちなみに現在は、ランチ、ディナー、アフタヌーンティーでの利用が可能。

メニューにないアミューズがふたつ。餅米のリゾットと、煉瓦造りの建物にインスパイアされた煉瓦を器にした焼きそら豆。ちなみに、店名の「NELU」は煉瓦の“煉”の訓読みから取られたのだそう。

太閤さん(豊臣秀吉公)がお好きだったというイカをメインに、キウイやデュカ、フェンネル、春キャベツなどを合わせてキャビアを添え、晩柑で爽やかに仕上げた「LIKE FOOD いかばんかん」。

ジューシーなホワイトアスパラガスを鶏の肝のソースでいただく前菜「WHITE 肝 竜髭菜」。

こごみやわらびなどのグリーンの春野菜が目にも鮮やかな「SUI 青葉若葉の候」。

メインも控えめなポーションで多彩かつリズミカルに♪

但馬牛の頰肉を米粉でパリッと仕上げた「HOHO 米粉焼」は、しっかりとした歯応え。

エビやホタテなど魚介のムースを添えたスズキのパイ包み、「SEA BASS パイ包み」。

「北淡 IC 左折」の正体はこちら。但馬牛の赤身をレアで、お肉の旨みを底上げするようなフォンドボーでいただきます。添えられているのはアミガサタケ。

うっかり伺いそびれたのですが、北淡(=兵庫県淡路島北西部)も但馬牛の産地に含まれるので、このお肉は「北淡 IC」を「左折」したあたりからやってきたのかもしれません。

デセールは、蜂蜜のジェラート「RADISH 蜂蜜」と唐辛子のクレームダンジュと黒ビールのゼリーが意外性をもたらす「KORAIBASHI 苺菓子」。さらにこの後、コーヒーや紅茶もいただきました!

2階にはチャペルがしつらえられていて、ウェディング利用可能(2025年9月〜)なほか、店内にはいくつか個室もあるので会食、パーティ利用にもぴったり。

お席にご案内いただく前のウェイティングルームも重厚感があって、エレガントな気分を高めてくれます。

階段から見下ろしたエントランス。ステンドグラスがムードを上げてくれますね。

「おいしかったね〜、量もちょうどよかったし!」と麻子先生と話しながらお店を後にしてから気づいたのですが、またしても私たち、自分たちの写真を撮るのを忘れてしまいました。食い気に走りがちなWあさこ……反省でございます。

それぐらい夢中で食べてしまったので、ぜひウィッシュリストに加えてください!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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