1. トップ
  2. トロトロに溶ける脂の甘み…血しぶきを浴びたかいがあった⁉伝説の「ブリの宝」をついに【漁師に弟子入り④】

トロトロに溶ける脂の甘み…血しぶきを浴びたかいがあった⁉伝説の「ブリの宝」をついに【漁師に弟子入り④】

  • 2026.9.20

北海道を支える様々な職業のプロに一日弟子入り!
仕事の流儀やこだわりを探る仕事体験ドキュメンタリー!

HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」のコーナー「師匠!私を弟子にしてください」の取材をもとに、私、HBCアナウンサー・東峰優華が、気づきや北海道の魅力をプラスして、Sitakkeオリジナル連載でお届けします。

Sitakke

【連載】「師匠!私を弟子にしてください!」

水揚げしたあとも大変!

古平町で漁師に弟子入り!北海道で漁獲量が増えているブリ漁へ!

前回の記事で、「ビリビリ」しながら作業を終えた私。
束の間の休息で食べたブリのお刺身に感動しながら、港に戻ってきました。

ここからは水揚げ作業!
1000匹近くを水揚げしていきますが、これで「大漁とまではいかない」のだそうです。

Sitakke

船上で活締めをした鰤宝候補も揚がってきました。

鰤宝の候補になるブリは、漁協の職員が厳しい目で選別します。
特別に選別をしているところにおじゃましました。

Sitakke

鰤宝になるには細かい条件があります。

船上で活締めしていること。
重さが7キロ以上あること。
体脂肪率が15%以上であること。

そして、体の色ツヤがキレイであること。

船上でいかにブリを傷つけないように気をつけていたのはこのためです。

「鱗一枚でもはがれたらはじいています」とのこと。

Sitakke

それでは、そこまで厳しく選別されて見事「鰤宝」となったブリの味は…?
東しゃこたん漁業協同組合の小池均幸管理部長に聞いてみると、一言。

「あーもう全然!なんまらヤバイっすよ!!」

Sitakke

なんまらやばい!!その味気になります…!

実際に鰤宝としてパッケージされたもの、つまり鰤宝になったものを見せてもらいました。

一本ずつタグをつけて出荷されるのは、 状態が完璧なものだけ。
まさに「選ばれしブリ」だけが名乗ることを許されるのです!

これぞプロ…!見るだけで重さがわかる!?

Sitakke

さあ、まだまだ作業は残っています!

続いては…水揚げしたブリを手作業で重さごとに分けていきます。

レーンから流れてくるてブリ1匹ずつの重さを測り、分けていきます。
流れてくるブリに、師匠は「6キロ」「7キロ」と測りで確認せずに私に指示をくれます。

なんと!師匠は大体目で見てわかるそう。

Sitakke

「試しに測ってみなよ!」と師匠に言われ、計測してみると本当にどれもジャストサイズでした。さすが師匠です…!

流れてくるブリは、私の腰よりも上の位置にあります。
そこから持ち上げてかごに入れていくのは意外と重い…。

Sitakke

多いときは、実にこの日の2倍、2000匹ものブリを水揚げします。
作業が、数時間にもわたってつづくんです。

さらに、発泡スチロールにつめたブリを運ぶ作業も!

Sitakke

発泡スチロールと氷、そしてブリをあわせると約15キロになります。

発泡スチロールは重く、そして大きい…。
私の手の長さでは足りません…。

「重い!重すぎる!!」と悲鳴をあげていると、師匠のお父さんから「気合い入れてやれよ!」と励まし?の言葉が!

もくもくと作業を進めること30分…。

Sitakke

師匠から「OKです!」のお言葉が!!
この日、獲れたブリがずらーっと並んでいます。

私の体力は限界を迎えていましたが、師匠が「結構早い」と言ってくれました。

思わず、よかった!!とうれしくなったのですが…これは「漁獲量が少ない」ということなのです。
師匠は、もうちょっと量がほしかったと悔しい表情でした。

Sitakke

ちなみにこちらは大漁のときの写真!このようにブリがずらりと並びます!
こうなると作業は昼過ぎまでかかりますが、うれしい悲鳴ですね!

そして、今日獲れた鰤宝を見せてもらうことに。
ずらーっと鰤宝が並んでいます。

「こっちに大きいのがいた!」

師匠の元へ行ってみると19キロと17キロの鰤宝が!
こう見ると船上で見たときよりもさらに大きく見えます。

Sitakke

19キロの鰤宝は浜値で大体8万円だそう!
本当に貴重…。

Sitakke

血しぶきを浴びて漁をして水揚げされた鰤宝。
手に渡った人たちには大切に食べてほしいです。

苦労して水揚げした鰤宝は一体どんな味なのでしょうか…!

師匠でも一度しか食べたことがない味とは

Sitakke

古平のお寿司屋さんで、師匠と一緒にいただきます!

目の前に並んでいるのはお刺身、お寿司。
なんて豪華!!

師匠も思わず「立派ですね」とにこにこ笑顔です。

師匠が鰤宝を食べたのは「過去に一度だけ」とのこと。
てっきり毎日食べているのかと思っていました!

Sitakke

師匠も普段食べることのない、鰤宝のお味…ますます気になります。
まずはお寿司をいただきます!

口に入れたとたんにびっくり!おいしいです!トロトロです!

口の中でとろけてすぐになくなってしまいました。
脂がのっていておいしい…!!
ただ、脂がのっていますが脂っぽすぎずとても食べやすい!!

Sitakke

そしてなんといっても驚いたのは「甘さ」と「生臭くない」ということ。

どうしても生魚は生臭さが少し残っている…なんてこともありますが、このブリは生臭さは感じない!そして噛むほど甘みが増していきます!

Sitakke

これはやっぱり船上の活締め(血抜き)のおかげ。
あの作業の大切さを改めて実感しました。

あまりのおいしさに師匠の顔にも笑顔が!

Sitakke

「仕事は命がけ」。さまざまな職業に通じるとは思いますが、師匠のお仕事、漁師は本当に命と隣合わせのお仕事です。

師匠の知り合いの中にも、漁をしているときに海に落ちて命を落としてしまった方もいるそうです。
海に出るということはそれだけ危険も伴っているんだということも今回の弟子入りを通して改めて学びました。

船上での活締めは思っていた何倍も大変な仕事でした。

そもそも船はずっと横揺れしています。
その中で重いブリを持ち上げ、ピンポイントで針を刺さなければ魚体にも傷がついてしまいます。

正直、最初は「陸に戻ってから行えばいいのでは…?」と思っていました。
でも、実際に鰤宝を食べてみて感動しました!こんなにもさっぱりと食べやすくなるとは!

この活締めがおいしくなるために必要な作業なんだとはじめて知りました。

私はお刺身やお寿司が大好きです。
でもその裏には朝早くから危険と隣り合わせで、食に向き合っている方たちがいることを忘れてはいけません。

海の恵みと、漁師さんたちの血と汗の中での作業で、このおいしさが届けられているんですよね。
これからも感謝していただきたいです!

ちなみに…
あれだけ不安だった船酔いですが、あまりの目まぐるしさと真剣勝負の作業の中で、実はまったく杞憂に終わったことも最後にご報告しておきます!

【連載】「師匠!私を弟子にしてください!」

****

文|HBCアナウンサー 東峰優華
苫小牧市出身。2024年HBC入社。HBCラジオ朝刊さくらい「いっちゃんおいしいラジオ」などを担当。趣味はサッカー観戦(コンサドーレサポーター)、耳掃除、散歩。特技はスケート、ザンギ作り。Instagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2025年10月)の情報に基づきます。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ