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小樽っ子のハートをつかんだ「180円」の焼きそば 今も「どうしても食べてしまう」虜の味

  • 2026.9.19

HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。

新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は、小樽の駅前で半世紀以上続く「ソース焼きそば」のお店に注目しました。

存続の危機を乗り越えて…小樽市民に愛される「焼きそば」

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小樽駅前にある商業施設「長崎屋 小樽店」
開店から50年以上経つ、小樽市民にとって欠かせない場所です。
その地下1階に長崎屋がオープンした当時から続く飲食店があります。

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タイ焼きと焼きそばのお店「どんど」。
午前10時すぎ、すぐに賑わい始めます。

店長 鍋島さん:「開店と同時に来る方が多いですね」

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お客さんの目当ては、あんこたっぷりの「たい焼き」と目の前の鉄板で焼くソース焼きそば。
お店の前には食欲をそそる甘辛い香りが広がります。
そして、正午にはピークタイム。
11席のカウンターは満席になります。

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客50代:「高校生のころから来ている。相当前ですね。この変わらない味とか昔からきているので安心感とかあって」

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客:「帰って来るたびに来る。どうしても食べてしまう。来たくなる」

今回のロングセラーはこちらのメニュー。

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半熟卵やチャーシューがトッピングされたソース焼きそばです。

東京からの観光客:「半熟でいいかんじでトロッとしてて、麺と一緒に食べるとさらにおいしさアップ。おいしかったです」

名物のやきそばの誕生は、約50年前に遡ります。
創業者は…?

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店長 鍋島さん:「井上 天さんですね。」

長崎屋小樽店のオープンは1975年。
当時、長崎屋に務めていた弟からやきそば店の出店を依頼されたのがきっかけでした。

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初代店主 井上さん:「小樽はとにかく未知の世界。やきそばを食べ歩きましたね、あっちこっち」

東京から見知らぬ土地、小樽へやってきた井上さん。
調理に関しては素人同然でしたが、妻の町い さんと二人三脚で開店させました。

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初代店主 井上さん:「家内がいうには『お父さん、ここで腰据えて50年頑張ろう!50年ったら、80歳過ぎちゃうぞ』と言って笑った」

たい焼きのお店や、焼きそば店を食べ歩いて味やトッピングを研究。
当時から大切にしていたのは値段でした。

初代店主 井上さん:「安くしよう、と。客層が、学生だな。よし、と。並が180円くらいだったと思う。」

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オープン当時の並盛やきそばは、180円。
この価格に当時の高校生が殺到!

初代店主 井上さん:「学生に『あんたまだ授業中じゃないの』って言ったら、『休み時間だから、食べたらすぐ帰るから、時間まにあうから』って…」

食べ盛りの学生が喜ぶ1.5倍の大盛や、2倍のジャンボサイズも作り、小樽っ子たちの胃袋を掴み繁盛店となりました。

60代小樽市民:「学生さんとかよく入ってますよね。安いから」
小樽市民;「小樽の高校生のソウルフード!初めて行ったの中学生かな」

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2008年、「どんど」は初代の井上 天さんから、息子の俊明さんに受け継がれました。
しかし…

初代店主 井上さん:「まぁ、亡くなっちゃったもんですから」

2022年、2代目の俊明さんが突然の病で他界。
店主がいなくなった「どんど」は存続の危機に立たされます。
そこに現れたのが…

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3代目店主 澤田さん:「『私に継がせてもらえないか?』とお願いして」

「どんど」の新たな店主になったのは、澤田 初さん。

あんかけ焼きそばが名物の老舗中華料理店「桂苑」のオーナーでもあります。
2代目の俊明さんとは、小学校からの友人でした。

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3代目店主 澤田さん:「近所に同じ飲食店を継ぐ、境遇的に同じような立場にいたものですからそれからよく遊ぶようになったりしてました。よく一緒にバイク乗って遊んだりもして」

「中華食堂 桂苑」の2代目と、「どんど」の2代目。
老舗飲食店を継ぐ境遇もあり 理解しあえる関係でした。

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3代目店主 澤田さん:「2代目の敏明君に一番近いのは僕しかいない。そう自負していましたから。あのお店は小樽市民にとって思い出の店。子どものお小遣いでも食べられる。みなさんの思いがたくさん詰まったお店。それを簡単につぶすわけにはいかないと思っていましたから」
初代店主 井上さん:「あんたがそういう覚悟でやるんだったら、任せても大丈夫かな」

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こうして、桂苑の澤田さんが3代目となり、その澤田さんの義理の妹、鍋島さんが店長としてどんどのお店にたっています。

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店長 鍋島さん:「チャーシューは肩ロース、お肉屋さんからこういう形で入ってくる。成型して縛って煮る」

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どんどの焼きそばに欠かせないのが、「豆肉」と呼ばれるもうひとつのチャーシュー。
先ほどの肩ロースとは違って、脂身の多いバラ肉を使っています。

店長 鍋島さん:「焼けたら、1回か2回、あくとりにお湯で洗って、フライパンに戻してソース入れて味つけします。これ焼きそばソースのたれです」

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余分な脂とあくを丁寧にとり、甘辛いソースで味を入れていきます。
手作りにこだわる豆肉は創業当時から変わらない名わき役。
やきそばを引き立てます。

焼きそばのメニューはトッピングや好みの量に合わせて様々用意されています。

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キャベツと豆肉が入ったシンプルな焼きそば。

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そして、一番人気は目玉焼きやスライスされたチャーシューを加えた「並玉子チャーシュー」です。

神奈川からの帰省客:「昔から来てたところなので。素朴な感じの、この焼きそばが食べたくなる感じですかね」
客50代:「札幌から、もともとは小樽。高校生のころから来てるんで。もう40年近く前から。ずっと食べているから、やっぱり食べなれてる味なのでね。大好きですから」

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客50代:「ソースかけますね。大体、身体が覚えてる。手が覚えてる。大体かけますね。まだ学校が土曜日半日あって、大体土曜のお昼はここで。『今日どうすんのこれから』みたいな。『なんかどっか遊びに行くの』みたいな。(友達と)そんな話しながら食べてました」

愛されるワケは…

初代店主 井上さん:「サービス旺盛!お客さんをとにかく大事にしよう!家内もそれが一番頭にあったと思う」

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『50年はお店をつづけよう!』と言っていた、妻の町い さん。
ちょうどお店が50年をむかえた去年。
天国へ旅立ちました。

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初代店主 井上さん:「私も90近いですから、先が見えますから、どんどが長く続いてくれればいいなと」

【タイ焼きと焼きそば どんど】

住所:小樽市稲穂2(長崎屋 小樽店 地下1階)
電話:0134-33-1119
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:火曜

※掲載の内容は番組放送時(2026年8月20日)の情報に基づきます。

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