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『NICEFOLKS』オーナー・湯本隆さんの1か月連載コラム。第2回は、ついに見つけた自分の土地と、軽井沢ではじめた店について。

  • 2026.9.15

ああでもない、こうでもない、とたくさんの土地を見ているうちに、気に入った土地は時間差で売却済みになってしまったり、1年前に見ていた土地が数倍近い価格で販売されていたりして。コロナ禍に入り土地の価格相場もどんどん上がっていて、もう予算を上げないと良い土地は見つからないのかもねえ。そう思っていた矢先、ひょいっと好みの土地が出てきました。

「いい土地、ないかなあ〜」と、車でなんとなく別荘地を走っていた時に、家が建っていない鬱蒼とした土地を見つけます。草刈りも全くされてない、なんとなくこれからも家が建つ雰囲気がない土地でした。

さっそくそのエリアの別荘管理会社さんに尋ねてみると、「あそこは家が建たない土地なんだよ〜」との返事。敷地の東面が国有林の為、軽井沢の条例で国有林から15m、道路からも10mと、あちこちに建築ができない規制が入っていて、「土地は広いけど、まともな家を建てられない」という理由でした。

夫婦二人と飼い犬だけの僕たちには、もともと大きな家は必要なかったので、購入を考えたいので価格をできるだけ下げてもらえませんかとお願いして、仮申し込みをします。

落葉針葉樹と広葉樹が混在する鬱蒼とした土地に、夫婦で惹かれました。

その後、何度も敷地にロープを張って家を建てられる範囲を確認し、自分たちが想像する家ならここでも建てられそうだ。いや、この敷地でも素敵な家を建てられる専門家に建築を頼めばきっと大丈夫、と気持ちを決めて土地を購入します。

国有林の隣という願ってもない条件に惹かれて土地を購入。特殊な建築条件があったため、手頃な価格でした。

僕たちは土地を購入してから家をつくり始めるまでにけっこう時間がかかっていて、その間に軽井沢で店をひらきました。店をはじめてみると、毎日の軽井沢通いで知る魅力があったり、親しくしてくれる皆さんも増えたりして、居場所ができたことでどんどん楽しさが増していきます。

軽井沢ではじめた『NICEFOLKS』という店。居場所ができると一層楽しくなるものですね。
出典 andpremium.jp

軽井沢の皆さんは本当にびっくりするくらい優しくて、とにかく楽しいことが好き!

店でもいつもにこにこ愉快にお喋りしてくれるし、おおらかな人たちばかり。同じタイミングで家づくりをしている皆さんや、土地探しに来ている皆さんもけっこういて、いつも楽しく盛り上がります。

皆さんほどよい距離感での付き合いが上手ですごく健康的です。

『NICEFOLKS』店主 湯本 隆

出典 andpremium.jp

1976年長野県生まれ。1999年に〈stripe〉を開業。土地購入をきっかけに、軽井沢町にて『NICEFOLKS』を2025年秋に開店。〈WAKAWAKA〉の家具や〈dosa〉の洋服など作家作品と衣料品を扱う。

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