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「うちの土地ではないんです」隣人に指摘された斜面の葛。だが、私が反論しなかったワケ

  • 2026.9.3

切っても、斜面からまた伸びてきた

借りている一軒家の脇に、土の斜面があります。

契約のとき、そこは借りている敷地には含まれず、自治体が管理する場所だと聞いていました。

夏になると、その斜面から葛が勢いよく伸びてきます。つるはうちの塀の近くを通り、道路側へ伸びて、とうとう電柱にも巻きつくようになりました。

見た目も気になりますし、家のほうへ伸びてきた部分だけは、私も何度か鎌で切りました。

ところが、切っても数日すると新しいつるが伸びてきます。根元は斜面にあるため、私ができるのは敷地に入ってきた部分を切るところまででした。

ある日の午後、買い物から戻ると、隣家の方がうちの前に立ち、塀の向こうを見上げていました。

「お宅のほうから葛が伸びて、電柱まで巻いていますよ。かなり伸びていますね」

一瞬、「そこはうちの土地ではないんです」と言おうか迷いました。

ただ、斜面と家が隣り合っているので、事情を知らなければうちの敷地から伸びているように見えても不思議ではありません。

「気になりますよね。私も何度か切っているんですけど、すぐ伸びてきてしまって」

そう答えると、隣の方も「そうなんですね」とだけ言って家へ戻っていきました。

管理会社に相談すると、話が動いた

その日の夜、私は管理会社へ電話をしました。

家の脇にある斜面から葛が伸び、電柱にまで巻きついていることを伝えると、担当の方は契約上の敷地を確認してくれました。

「そこは借りていただいている土地ではないですね。管理先を確認して、こちらからも連絡してみます」

数日後、管理会社から電話がありました。自治体の担当部署へ状況を伝えたところ、現地を確認したうえで作業を入れてもらえることになったそうです。

翌月、作業の方が斜面に入りました。電柱に絡んだつるを落とし、伸びていた葛を根元の近くまで処理していきます。

作業が終わると、葉に隠れていた電柱が久しぶりにはっきり見えるようになりました。

隣家の方とは、その後もこれまでどおりです。顔を合わせれば挨拶をしますし、葛のことで何か言われることもありません。

あのとき、その場で「うちの土地ではありません」と言い返さなくてよかったと思っています。

土地の境界について隣人同士で話しても、葛そのものはなくなりません。私ができる範囲で切り続けるより、管理会社を通して管理する側へ知らせたことで、ようやく必要な場所に手が入りました。

今も斜面を見るたびに、困ったときほど、まず誰に相談すればいいのかを確認することが大事なのだと思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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