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「困ったら、夜でもピンポン鳴らしてね」知り合いゼロの土地に引っ越した。だが、ご近所さんの言葉に救われた

  • 2026.9.5

挨拶は明日でいい、と思っていた夕方でした

一年前、今の家に引っ越してきた日のことです。朝から荷物を運び込み、夕方になってようやく段ボールの間に座ることができました。

カーテンを入れた箱さえ見つからず、どこから片づければいいのかも分かりません。

知っている人が一人もいない土地です。近所への挨拶も気になっていましたが、手土産の用意もしていませんでした。

「今日はもう遅いし、明日の朝に買いに行こう」

そう考えていたところで、インターホンが鳴りました。

何かの手続きだろうかと思いながら玄関を開けると、外には三人の方が立っていました。

「右隣に住んでます。これからよろしくお願いします」

「私は左隣です」

もう一人は、向かいの家の方でした。三人とも小さな箱を手にしています。

こちらから挨拶に行こうと思っていたのに、先に来てくださったことが申し訳なく、私は軍手を片方外しながら何度も頭を下げました。

すると帰りぎわ、一人の方が笑って言いました。

「困ったら、夜でもピンポン鳴らしてね」

その言葉が、妙に心に残りました。

知らない土地に来たばかりで緊張していましたが、「困ったら声をかけてもいい人がいる」と分かっただけで、肩の力が少し抜けたのを覚えています。

扉を閉めると、夫が並んだ箱を見て言いました。

「明日、こっちからも改めて挨拶しようか」

一年たって、今度は私が箱を持ちました

その後、近所で顔を合わせるたび、三人はいろいろなことを教えてくださいました。

「ゴミの出し方、分からないことない?」

ゴミ袋のことや出す時間、自治会のこと、近くのスーパーのこと。住み始めたばかりの私には、どれもありがたい情報でした。

一度、お礼を伝えたときには、こんなふうに言われました。

「うちも引っ越してきたとき、近所の人に教えてもらったのよ」

それを聞いて、このあたりでは昔から、そうやって新しく来た人を迎えてきたのかもしれないと思いました。

あれから一年。先週、向かいの家に新しい方が引っ越してきました。

夕方、私は小さな箱を手に玄関を出ました。ちょうど両隣の方も挨拶に向かうところで、三人で新しい家の前に立ちました。

インターホンを押す前、なぜか少し緊張しました。

一年前、私の玄関の前に立っていた人たちも、こんな気持ちだったのでしょうか。

今度は私が、新しく来た人に「ここで大丈夫ですよ」と伝える番になったのだと思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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