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「ちょっと待って、私入ってない」電車の入口をふさぐ若者グループ。直後、車内での行動に唖然

  • 2026.9.14

入口の前だけが、ずっと動かなかった

年始の午後、子どもを実家に預けた帰りに、私は混み合った電車に乗っていた。

座席は埋まり、つり革にもほとんど空きがない。私は入口の少し内側で、鞄を胸に抱えて立っていた。

次の駅で、若い子たちの集まりが乗ってきた。数えると8人いた。

楽しそうに話しながら入口付近で固まり、そこから奥へは進まない。あとから乗ってきた人たちは、体を横にしてその間を抜けていた。

やがて一人がスマートフォンを高く掲げた。

「ちょっと待って、私入ってない」

「じゃあ、もう少しこっち寄って」

何人かが画面に顔を寄せると、笑い声がさらに大きくなった。

近くにいた年配の女性が少し顔をしかめた。斜め前に立っていた男性も一度そちらを見たが、すぐに視線を戻した。

私も「少し奥へ行ってくれませんか」と言おうか迷った。それでも、楽しそうにしている8人の輪に声をかける勇気が出なかった。

うちの子も、いつか友達と出かける年齢になれば、周りが見えなくなるくらい楽しくなることがあるのかもしれない。そう思うと、強い言い方をする気にもなれなかった。

2度目の声で、一人が振り返った

そのとき、少し離れた手すりの近くから男性の声がした。

「…もう少し静かにしてもらえる?」

怒鳴るような声ではなかった。むしろ、少し遠慮がちなくらいだった。

ただ、最初の一言は8人には届かなかったらしい。笑い声はそのまま続いた。

少しして、男性がもう一度声をかけた。

「ごめんね。もう少しだけ静かにしてもらえるかな」

今度は、スマートフォンを持っていた子が振り返った。

「あ…すみません」

その子は慌ててスマートフォンを下ろすと、隣の子の腕を軽くつついた。

「ちょっと、私たち声大きかったみたい」

「あ、ほんと?ごめん」

「もう撮るのやめよ」

その言葉が伝わるにつれて、重なっていた声が少しずつ小さくなった。入口いっぱいに広がっていた輪も自然に縮まり、人が通れる場所ができた。

次の駅に着くと、8人はまとまってホームへ降りていった。

扉が閉まったあと、年配の女性はほっとしたように表情を緩めた。声をかけた男性は何も言わず、また窓の外を見ていた。

注意した男性も、注意された子たちも、それ以上何かを言い合うことはなかった。

ただ、「少し静かにしてほしい」という言葉が届いただけだった。

騒いでいた本人たちは、自分たちの声の大きさや、入口をふさいでいることに気づいていなかったのかもしれない。二度目の声で一人が周囲を見たことで、車内の空気はそれ以上悪くならずに済んだ。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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