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「ピザ2枚のご予約、お名前がありません」予約したピザが見つからず焦る私。しかし、店員さんが窓の外を指さした理由

  • 2026.10.4

赤い看板を見て「ここだ」と思った夜

あまり来たことのない町で用事を済ませると、外はすっかり暗くなっていた。

今から帰って夕飯を作る気力もなく、車に乗る前に、帰り道にあるピザ店へインターネットで2枚注文した。

地図を見ながら車を走らせていると、道の左手に赤い看板が見えた。

「ここだ」

初めて来る町なのに迷わず着けたことに、少し気をよくしながら店へ入った。

レジには20代くらいの男性店員が立っていた。

「持ち帰りで予約した者です」

名字を伝えると、店員さんは手元の画面を確認したあと、少し困った顔をした。

「ピザ2枚のご予約、お名前がありません」

「えっ、さっき注文したばかりなんですけど…」

反映が遅れているのかと思い、もう一度名字を伝えた。

それでも見つからない。三度目は一文字ずつ区切って伝え、店員さんも入力し直してくれたが、結果は同じだった。

「申し訳ありません。やはり出てこないですね」

確認メールを見せた瞬間、店員さんが黙った

そこで私は携帯電話を取り出し、届いていた注文確認メールを開いた。

「でも、確認メールはちゃんと来ているんです」

画面を差し出すと、店員さんはメールをのぞき込み、一瞬黙った。そして窓の外を指さした。

「お客様…そのお店、100メートルくらい先です」

「えっ?」

慌ててメールを見直すと、そこには今いる店とは別のピザ店の名前が書かれていた。

店名の最初の2文字が同じで、看板の色も同じ赤だった。

三回も堂々と名字を伝えたことを思い出し、一気に恥ずかしくなった。

「すみません、完全に間違えてました…」

すると店員さんは笑顔で、

「大丈夫ですよ。今月、同じ間違いをされた方、4人目です」

と教えてくれた。

翌週、今度は本当にその店へ

私は何度も頭を下げて店を出て、100メートル先の店で無事にピザを受け取った。

帰りに最初の店の前を通ると、先ほどの店員さんと窓越しに目が合い、小さく手を振ってくれた。

そのやり取りが妙に心に残っていたので、翌週は最初の店に注文することにした。

今度は確認メールの店名をしっかり見てから店へ入る。

名字を伝えると、あの店員さんが画面を確認し、こちらを見て笑った。

「今日は、お名前があります」

「よかったです。今日は間違えてません」

二人で笑ってしまった。あれ以来、ネットで店を予約するときは、住所だけでなく店名まできちんと確認するようにしている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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