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「3000円払ってるんだ、元を取るまで食うぞ!」山盛りの料理を残した父親。だが、スタッフの説明で表情が一変

  • 2026.10.5
「3000円払ってるんだ、元を取るまで食うぞ!」山盛りの料理を残した父親。だが、スタッフの説明で表情が一変

山盛りの皿を運んでいた父親

旅行で泊まったホテルの朝食は、1人3000円のバイキングでした。

各テーブルの端には、食べきれる分だけ取ることや、食べ残しには追加料金がかかることを書いた小さな立て札があります。

料理を取りに行くと、前にいた40代くらいの父親が、大皿に卵料理やソーセージを山のように盛っていました。

そばには母親と小学生くらいの子どもが2人います。

父親は家族に向かって、得意げに言いました。

「3000円払ってるんだ。元を取るまで食うぞ!」

母親が皿を見て、「そんなに取って、食べきれるの?」と聞きます。

「大丈夫だって。せっかく来たんだから」

偶然、その家族の席は私たちのすぐ隣でした。

父親は何度も料理を取りに行き、パンや果物、ケーキまで運んできます。やがてテーブルには、料理がたくさん残った皿が4枚並んでいました。

ところが、父親は途中からほとんど食べなくなり、コーヒーを飲んでいます。

上の子が皿を見ながら聞きました。

「お父さん、もう食べないの?」

父親は笑いながら答えました。

「もういいよ。いっぱい取ったし」

最初の勢いとは違い、料理にはほとんど手がついていません。隣で見ていた私も、さすがにもったいないなと思っていました。

スタッフが指さした小さな立て札

しばらくすると、制服姿の40代くらいの女性スタッフがテーブルへ来ました。

「空いているお皿、お下げしますか?」

すると父親は、残った料理の皿を見ながら言いました。

「これはまだいいよ。残しても料金は同じでしょ」

スタッフは少し間を置き、テーブルの端にある立て札を示しました。

「恐れ入ります。食べきれずに残された場合は、追加料金をお願いしております」

父親の表情が変わりました。

スタッフは4枚の皿を見ながら、さらに説明します。

「こちらをこのままお残しになる場合は、追加料金がかかります。もちろん、お召し上がりいただける分については追加料金はかかりません」

父親は何も言わず、山盛りの皿を見つめました。そしてフォークを持ち上げたものの、すぐに置きました。

その様子を見ていた上の子が、小さな声で言いました。

「元、取れなかったね」

近くの席から小さく笑う声が聞こえ、父親は気まずそうにスタッフへうなずきました。

母親は子どもたちを連れて先に会場を出ていき、父親は残った皿を前にしばらく座っていました。

たくさん取れば得をすると思っていたのかもしれません。しかし、最初から目の前に書かれていたルールを知ったときの父親の表情が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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