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「あの大きいお店にいたでしょ?」休みの予定を何度も聞いてくる同僚。だが、同僚に一度だけ伝えた私の本音

  • 2026.9.14

昨日のことを、なぜ知っていたのか

パートを始めて半年ほど経った頃の話です。同じ時間帯に入る同年代の女性がいて、休憩室ではよく隣に座っていました。

話しやすい人だったので、最初のうちは私も気を許していました。

ただ、その人は休みの日のことをよく聞いてきました。

「昨日のお休み、何してたの?」

「家のことしてたよ」

「どこにも行かなかったの?」

「うん、まあ、そんな感じ」

嫌な聞き方をされるわけではありません。それでも私は、職場で家の予定まで細かく話すほうではなかったので、いつも曖昧に答えていました。

ある休みの日、家族と少し離れた大きな店へ買い物に行きました。子どもの上着を買い替えるためで、行き先を決めたのも前の晩です。

翌日、仕事へ行き、更衣室でロッカーを閉めたときでした。

その人がこちらを見て、何でもないことのように言いました。

「昨日、買い物に行ってたよね?」

私は一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

「え?」

「昨日。あの大きいお店にいたでしょ?」

もう一度言われて、思わず手が止まりました。

「…なんで知ってるの?」

自分でも、少し驚いた声になったのが分かりました。

相手は「ああ、ごめん」と笑いました。

「私も行ってたの。たまたま見かけたんだよ」

「そうだったんだ…」

「ご家族と一緒だったから、声はかけなかったけど」

それなら話としてはおかしくありません。

ただ、職場からは少し離れた場所だったので、驚きだけは残りました。

相手は「じゃあ、そろそろ行こうか」と言って、更衣室を出ていきました。

偶然なんだから、気にしすぎないほうがいい。

そう思って、その日は仕事を始めました。

ところが数日後、品出しをしていると、また声をかけられました。

「ねえ、今度のお休みは何するの?」

「まだ何も決めてないよ」

「どこか行く予定もないの?」

「うん、まだ分からないかな」

「そっか。決まったら教えてよ」

冗談っぽく笑われましたが、私はうまく笑い返せませんでした。

悪気があるのかどうかは分かりません。

ただ、休みのたびに予定を聞かれることが、少しずつ負担になっていました。

一度だけ、はっきり伝えた

翌日の休憩時間、その人とまた同じテーブルになりました。

いつものように曖昧に笑っていたら、これからも同じことが続く気がしました。

私は湯呑みを置いて、少し迷ってから口を開きました。

「あのさ、ひとつだけいい?」

「ん?なに?」

「私、休みの日の予定とか、あんまり人に話さないんだ」

相手は少し驚いた顔をしました。

「え…私、聞きすぎてた?」

「うん、ちょっとだけ。ごめんね。別に嫌とかじゃないんだけど、家のことはあんまり話したくなくて」

相手は一度目を伏せてから、小さくうなずきました。

「そっか。ごめん。そんなつもりじゃなかったんだけど」

「うん、それは分かってる」

少しだけ気まずい沈黙ができました。

そのとき、少し離れた席でお弁当を片づけていた同僚が、今の会話が聞こえたのか、こちらを見ました。

「まあ、休みの日のことって、あんまり話したくない人もいるよね」

それだけ言うと、また自分の荷物を片づけ始めました。

相手は苦笑いしました。

「そっかあ。私、普通に聞いちゃってた」

「人によるんじゃない?」

私がそう返すと、相手も「そうだね」とうなずきました。

休憩が終わるころ、相手は立ち上がりながら言いました。

「ごめんね。これからは聞かないようにする」

「うん。ありがとう」

それから、休みの予定を細かく聞かれることはなくなりました。

挨拶も仕事のやり取りも、それまでとほとんど変わりません。

しばらくして、あの休憩時間に近くにいた同僚と帰りが一緒になりました。

「この前、ちゃんと言えてよかったね」

「うん。言うまで結構迷ったけどね」

「悪気がなさそうだと、余計に言いづらいよね」

「そうなんだよ。私が気にしすぎなのかなって思ってた」

自転車の鍵を開けながら、二人で少し笑いました。

相手に悪気はなかったのだと思います。

ただ、仲良くなりたい人と、私生活はあまり話したくない人では、心地よい距離が違います。

曖昧に笑って我慢し続けるより、「そこまでは話したくない」と伝えたほうが、お互いに付き合いやすくなることもあるのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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