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「またあの電話?」固定電話にかかっていた謎の無言電話。付き合っていた彼と、別れた翌日から一度も鳴らなくなった

  • 2026.9.8
「またあの電話?」固定電話にかかっていた謎の無言電話。付き合っていた彼と、別れた翌日から一度も鳴らなくなった

玄関の脇に置いてあった、家の電話

もう二十年ほど前のことです。

当時は携帯電話で長く話すことが少なく、家にいるときは固定電話を使うことがよくありました。

うちの電話は、玄関脇の小さな台の上に置いてありました。私は廊下に座り込み、そこで付き合っていた人と話すこともありました。

「今日は家にいるの?」

「うん、もう帰ってきてるよ」

そんな短いやり取りから始まり、あとは他愛のない話を続けます。

冬の玄関は冷えましたが、家族にあまり話を聞かれずに済む場所でもありました。

そのころ私は、付き合っていた人から携帯に着信があっても、すぐには出ないことがありました。

気づいてもあとで折り返せばいいと思い、そのままにしてしまうこともありました。

ちょうど同じころから、家の固定電話に妙な電話がかかってくるようになりました。

数回鳴って、受話器を取る前に切れる。

そんな日が何度か続きました。

間に合って受話器を取れたこともあります。

「もしもし」

返事はありません。

「どちらさまですか?」

それでも何も聞こえず、少しすると電話は切れました。

最初は週に一度ほどでした。それがいつの間にか夜にかかってくることが増え、出ないでいると、少し時間を置いてまた鳴ることもありました。

「またあの電話?」

台所にいた母から声をかけられたこともあります。

母も何度か鳴っていることは知っていましたが、「間違い電話か何かじゃない?」という程度で、それ以上気にしている様子はありませんでした。

私自身も、そう思うことにしていました。

別れた次の日から、鳴らなくなった

それからしばらくして、私は付き合っていた人と別れました。

そして次の日から、家の電話は鳴らなくなりました。

最初は気づきませんでした。

何日か過ぎてから、そういえば最近、あの電話がないと思ったのです。

それまで夜になると何度も気にしていた電話が、ぱったり途絶えていました。

鳴り始めたのは、私がその人からの携帯電話にすぐ出なくなっていた時期。

鳴らなくなったのは、別れた直後。

重なっているのは、それだけです。

私は、そのことを深く考えないようにしました。

その後、同じような電話がかかってくることは一度もありませんでした。別れた相手から連絡が来たこともありません。

ずいぶん経ってから、友人にこの話をしたことがあります。

「でも、全然別の人だったかもしれないよね」

「そうなんだよね」

そう答えて、その話は終わりました。

当時の家にはもう住んでいません。固定電話も今はありません。

誰がかけていたのか、確かめる方法も証拠もありません。付き合っていた人がかけていたと決めつける理由もありません。

ただ、あれほど続いていた電話が、別れた直後から一度も鳴らなくなったことだけは、今でも覚えています。

誰からだったのかは、今も分かりません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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