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「レシートを曲げやがって、縁起でもないだろう!」10分続いたレジでの対応。だが、次のお客さんがくれた一言に救われた

  • 2026.9.8

朝のレジで、お釣りとレシートを渡した

数年前、私はスーパーのレジで働いていました。

朝は開店して間もない時間からお客さんが続き、かごを置く音とレシートが出てくる音が途切れません。

その朝も、いつもと同じように会計をしていました。男性のお客さんにお釣りを渡し、レシートを添えたときです。

突然、大きな声がしました。

「レシートを曲げやがって、縁起でもないだろう!」

私は一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

見ると、渡したレシートに少し折り目がついていました。お釣りと一緒に渡したとき、曲がってしまったようです。

「申し訳ございません。すぐにお取り替えします」

確認して新しいレシートを用意し、今度は折れないように両手で差し出しました。

これで終わると思っていました。

ところが、男性の怒りは収まりませんでした。

「店長を出せ。名前は何だ」

列の後ろまで聞こえるほどの声でした。

隣のレジを担当していた人も異変に気づき、「店長を呼びます」と言って売り場の奥へ向かいました。

私はその場を離れられず、何度も頭を下げました。

「申し訳ございません」

男性はレシートを手にしたまま、店長が来るまで私に言葉を続けていました。

店長が来ても、すぐには終わらなかった

しばらくして店長が来ました。

「ここからは私が対応します」

そう言って私の前に立ち、男性の話を聞き始めました。それでもすぐには収まらず、最初に声を上げられてから男性が帰るまで、全部で10分ほどかかったと思います。

ようやく男性が店を出ると、私はそのまま次のお客さんの会計に戻りました。

手を動かしているつもりなのに、指先にはまだ力が入りませんでした。

レシートを渡すと、そのお客さんが小さな声で言いました。

「大変でしたね」

「すみません、お待たせしました」

すると、その方は少し笑って言いました。

「私は、曲がっていても平気ですから」

そのやわらかい言葉を聞いて、そこでようやく肩の力が抜けました。

その日は仕事を終えて家へ帰ると、ぐったりして何もする気になれませんでした。夕飯も買ってきたもので済ませました。

新しいレシートを渡しても怒りが収まらなかった、あの朝のことは今も覚えています。

それ以来、私はレシートを渡すとき、折れたり曲がったりしていないか以前より気をつけるようになりました。

でも同じくらい、「曲がっていても平気ですから」と声をかけてくれたお客さんのことも忘れていません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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