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いつもの2倍かけて山頂についたワケ オリジナル山おやつが「仲間」にしてくれたおいしい時間

  • 2026.5.10

北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。

自分の足で歩いた先にある絶景と、おいしいごはんは、もう最高です!
文化部出身・運動神経ゼロの私でも楽しめる「コスパはなまる山」を紹介していきます~!

2026年春。雪どけ前に完成したオリジナル山おやつ!

そして、雪が溶け北海道も春山シーズン!
愛とこだわりが詰まったおやつを背負って、一緒におやつ開発をしてくれたメンバーと山で「行商」をしてきました!

【連載】「堀内美里の言いたいことは山々ですが」

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

山でおいしいものを食べる幸せを

Sitakke
2024年 長野県と山梨県にまたがる仙丈ケ岳にて

「山でおいしいものを食べる幸せをみんなと分かち合いたい!」

そんなシンプルな思いから、「山おやつ」開発企画はスタートしました。

山での「補給食」でもあるおやつは、栄養学的にも重要!
管理栄養士さんにもアドバイスをいただきながら、山を通じてご縁をいただいた方と一緒に、2つの「山おやつ」の完成が実現したんです!

ひとつめは、札幌市手稲区にある焼き菓子店「菓子屋 山といっぷく」さんと作った「キーマカレーマフィン」。

Sitakke

スパイスを練り込んだ生地に、中にはキーマカレーとクリームチーズ!
テーマから具材選び、試作まで一緒に作らせてもらいました。

具材もごろごろ!食べ応え満点の絶品お食事系マフィンに仕上がりましたよ。

Sitakke
「山といっぷく」店主の藤原さん

3月下旬から4月末まで店頭で販売していただきましたが、連日完売するほどの人気ぶりだったそうです。よかった…。

もうひとつのコラボは、山でしか出会えない「お菓子売りのてくてく」さんとのコラボ。

背負子にお菓子をつめて、北海道のどこかの山に現れるてくてくさん。
2025年にインタビューさせていただき、登山&行商にも同行させてもらいました。

Sitakke

売っているお菓子はもちろんおいしいのですが、気づいたのは、てくてくさんとの「出会い」をみなさんが楽しみにしていたこと。

そこで、てくてくさんとのコラボは出会えた思い出を「持ち帰れるように」、オリジナルのおみくじをつけました。
中身ももちろん特別です!

Sitakke

小樽にあるアメリカンスタイルのパイが人気のお店「ザ・ローカルベイクショップ」さんの「チョコレートピーカンパイ」。
ゴロゴロのっているナッツの食感と、濃厚なチョコの甘さが山に登った幸せとともに、広がります。

そのまま食べてもおいしい2つの山おやつ。
山でみんなで一緒に食べて幸せを分かち合うべく、てくてくさんの今シーズンの行商開始に合わせて、いっぷくさんも一緒にみんなで登山&販売をしてきました!

思い出の塩谷丸山

Sitakke

大型連休の真っただ中、まだ残雪が残る山も多いなかで行商場所に選んだのは、小樽市にある塩谷丸山。

海・崖・街を一望できる絶景で、多くの登山者でにぎわう山。
私の人生初の山ごはんはここでのインスタントラーメン。
そしててくてくさんも、初めて行商をした山がこの「塩谷丸山」なんです。

朝9時 登山を開始…するつもりが?

Sitakke
丁寧に梱包して持ってきてくださり、感謝です…。

塩谷丸山の駐車場に、後頭部が見えないほどたくさんのお菓子を背負って現れたふたり。
すでに駐車場には何名か待ってくれている方が!

SNSの告知で知って塩谷丸山に来てくれた方もいれば、「さっき山を走ってきたよ〜」というパワフルなお兄さんもいました。

Sitakke

さっそく、マフィンやパイが旅立っていきます。
てくてくさんといっぷくさんは知り合いの方も多いようで、春になり、また山で再会できたことで話が盛り上がっていました。

Sitakke

そんなこんなであっという間に登山前に30分経過。
いつまでも話したくなる楽しい時間でしたが、みんな山頂が目的地なので「またあとで~」を合言葉にそれぞれのペースで歩き始めました。

午前9時半~12時半 登山

Sitakke

いっぷくさん、てくてくさんは、コラボ以外のおやつも含めて100点以上持ってきたそうで、背負子の重さは10キロ以上…。
テント泊をするときのような重さの装備でした。

しかし、この日の山は大賑わい。
たくさんの出会いがあり、ふたりの荷物がどんどん軽くなっていきます。

Sitakke

普段の登山では「こんにちは」のあいさつだけですれ違ってしまう人たちと、おやつを通じてコミュニケーションを取れる楽しさを実感しました。

「友だちや家族と登るため…」
「ダイエットのために…」

山登りの目的も、性別も、年齢もバラバラ!
でも、おいしいもの&登山が好きという共通点が、我々を仲間に変えてくれます。

Sitakke
登山×けん玉が趣味という「ダマハイカー」の男性にも遭遇

『山の中ではみんながフラットに話せることがうれしい』と以前、てくてくさんがインタビューで話していたことを思い出しました。

『同じ場所で、同じ感動を味わえること』

AI化が進む世の中でも、この素晴らしさは人同士じゃないと作り出せないのではないでしょうか…。なんて考えながら歩みを進めていきます。

Sitakke

たくさんの方に手にとっていただき、どちらの山おやつも登山中に完売!

おみくじ付きのチョコレートピーカンパイは「本当に大吉以外も入れているんだ」とびっくりされました。(笑)
大吉じゃなかった方は、ぜひまたリベンジしてくださいね。

山頂の景色

Sitakke

そうして登って、おひる12時半。山頂に到着しました!

塩谷丸山の平均コースタイムは1時間半前後。
この日は山頂に着くまでに3時間かかりました。

それだけたくさんの方と話せて、おやつを買っていただけたことにただ感謝です…。

Sitakke

やっぱり美しい塩谷丸山の景色。
道中で話したみなさんと同じ感動を分かち合えたことで、より一層きれいに見えました。

また、ゆっくり登っていると、登りで会った方と下山するときに再会できることもあり「おいしかったよ」「大吉が出ました!」など、じかに感想を聞くことができました。

とてもうれしくあたたかい気持ちになりました。

嬉しいサプライズ!

Sitakke

そして、今回はThe LOCAL BAKE SHOPの店主レミさんもご家族で初登山に挑戦していたのですが、山頂で「まかないですよ〜」と我々にチョコレートピーカンパイを振る舞ってくれました…!

ありがたいことに売り切れで食べられなかったので、うれしいサプライズ!
甘さの中にほんのりと感じる塩気が、疲れた体に染み渡りました。

やっぱり、山でおいしいものを食べるのは最高だ~!

行商を経験して、言いたいことはやまやまですが

Sitakke
Nobuhiko Tanabe

そんなこんなで密度の濃い行商は終了。

鳥の鳴き声や風の音を聞くことがほとんどないくらい、賑やかな登山は初めて。
100人くらいの方にあった気がします…足よりも、のどが疲れていました(笑)

登ってみて驚いたのは、こんなにも登山を愛する人が多いのだということ。
みなさん自分なりの登山スタイルがあって、とにかく楽しそうでさわやかでした…。

「登山=きつい」と思っている方もいるし、もちろん辛い瞬間もありますが、そんな方にこそ見てほしい景色。

この日の塩谷丸山には「大切な人と好きな場所で、おいしいものを食べて、元気に帰ること」その幸せを噛みしめられる時間が流れていました。

そこに、さらなるハッピーを届けるふたり。
同行できて、私も幸せのおすそ分けをいただけました。

Sitakke

また、本州では山頂付近に山小屋があって、おいしいスイーツや食事をいただける場所も多いのですが、北海道は冬が長いため、有人の山小屋すら数えるほどしかありません。

そんな環境で山を歩いているときにおいしいものと出会えるといううれしさって、とんでもないですね。

今回の行商では、てくてくさんの存在を知っている人は8割ほどと、かなり多い印象でしたが「山でそんなことしてるの!?びっくり」というリアクションの方もいました。

私も大好きな山になにか還元したいな…。
とりあえずゴミ拾い登山から始めようかなと思います。

北海道の山はこれからがハイシーズン。
どうかみなさまと安全に山を楽しめますように!

菓子屋 山といっぷく

・住所:北海道札幌市手稲区手稲本町3条4丁目3-30 フロンティア手稲1F
・TEL:090-8426-7584
・営業時間:午前9時~午後3時
・定休日:水・木・土
販売状況は随時インスタグラムで発信しています。

The LOCAL BAKE SHOP

・住所:小樽市星野町25-1
・TEL:0134-55-5631
・定休日:日・月・火・木・金
・営業時間:午前11時~完売まで
販売状況は随時インスタグラムで発信しています。

また、「お菓子売りのてくてくさん」の行商状況は随時インスタグラムで発信しています。

■記事内写真提供協力:田辺 信彦さん
東京都出身。2024年から北海道道北中川町を拠点とするフォトグラファー/ビデオグラファーそしてDJ。
写真というアートフォーマットに魅せられ自転車を中心としたあらゆるスポーツ、音楽などの中心に宿るカルチャーを美しく切り取る。
ヨーロッパの自転車競技「シクロクロス」に魅せられ、それを切り取った写真集プロジェクト「CROSS IS HERE」を進行中。
また現在は北海道内の山々でお菓子を売る、山でしか買えないお菓子屋さん「お菓子売りのてくてく」の活動を追いかけるドキュメンタリー作品の製作も行っている。
Instagram : @nobuhikotanabe

連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCラジオで「言いたいことは山々ですが」(毎週月曜日午後6時~7時)放送中!HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴7年。
おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中!

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は登山時(2026年5月)の情報に基づきます。

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