1. トップ
  2. エピソード
  3. 「男の人に変わって。女じゃ分からないだろ」相談窓口の電話で苛立った客。だが、最初の確認で分かった原因に意気消沈

「男の人に変わって。女じゃ分からないだろ」相談窓口の電話で苛立った客。だが、最初の確認で分かった原因に意気消沈

  • 2026.9.3
「男の人に変わって。女じゃ分からないだろ」相談窓口の電話で苛立った客。だが、最初の確認で分かった原因に意気消沈

名乗り終えたところで、返ってきた一声

家電の相談窓口で電話を受けていたころの話です。

ある日の午前中、回線がかなり混み合っていました。ようやく一本の電話につながり、会社名と自分の名前を名乗ると、相手の男性は私の説明を待たずに言いました。

「男の人に変わって。女じゃ分からないだろ。こっちは30分も待ったんだよ」

長く待たされて、かなりいら立っている様子でした。

ただ、相談内容も分からないまま担当を代わることはできません。

まず症状を確認し、必要があれば別の担当につなぐのが窓口の手順でした。

「お待たせして申し訳ありません。まず、どのような状況か教えていただけますか」

そう尋ねても、男性は「だから分かる人に代わってよ」と繰り返します。

私も同じ説明を何度かしました。しばらくすると、男性が少し諦めたような声で言いました。

「録画する機械だよ。電源が入らないんだ」

ようやく症状が分かりました。

最初の確認で、意外な原因が見つかった

私は電源が入らない場合の確認項目を、上から順番に案内しました。

「まず、電源コードが本体とコンセントにしっかり差さっているか確認していただけますか」

「そこは大丈夫だと思うけどな」

そう言いながらも、男性は確認しに行ってくれたようです。受話器の向こうで椅子を動かす音がして、そのあと少し静かになりました。

やがて戻ってきた男性の声は、先ほどよりずっと小さくなっていました。

「……抜けてたわ」

どうやらコンセント側の差し込みが外れていたようです。

差し直してもらうと、録画機の電源はそのまま入りました。

「ああ、ついた。悪かったね」

「いえ、無事に動いてよかったです」

それだけ伝えて、電話を終えました。

受話器を置いたあと、隣の席にいた同僚と顔を見合わせました。難しい故障ではなく、基本的な確認だけで解決する相談は珍しくありません。

この電話以来、相手が急いでいたり、強い口調だったりするときほど、私は確認の順番を飛ばさないようになりました。

早く解決したいときほど、意外と最初の確認に答えが隠れていることがあるからです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ