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「やめておいたほうがいい」工務店の反対を押し切った結果…建て替えで発覚した、実家“使われない屋根裏”の末路

  • 2026.9.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

残暑が続くこの時期、屋根裏(小屋裏)が熱を抱え込みがちです。屋根裏の話になると、営業をしていたころ、建て替えの相談で現場調査に伺った家の「屋根裏収納」を思い出します。

天井から折りたたみのはしごを下ろして上がり、頭を入れると、床や荷物に字が書けそうなほどホコリが積もっていました。何年も、誰も触っていないことが一目で分かりました。

屋根裏収納は、一定の条件を満たせば、建築確認(行政や指定機関等による法令適合チェック)の際に延床面積に含めずに済みます。土地ごとに決まっている「床面積の上限」に響かないので、空間を有効に使えます。お

一方で「暑さ」や「出入り」の面で使いにくいという理由から、すすめない建築会社もあります。

建て替えの相談で見た、使われないままの屋根裏

冒頭でご紹介した、建て替え相談の話をしましょう。

依頼主は、当時40代のご夫婦でした。小学生のお子さま2人と4人暮らしで、「父がひとりで暮らす実家に引っ越し、一緒に住むので建て替えたい」というご相談でした。

使われている形跡のない屋根裏収納のことを聞くと、「夏は暑すぎて、大事な物は置けない」「上り下りが大変で、父はだんだん足が向かなくなったと言っていました」と旦那さんが話してくれました。

建てたのはお父さんで、そのとき工務店から「屋根裏収納はやめておいたほうがいい」と言われていたそうです。工務店も親切心でアドバイスしたと思いますが、うまく届かなかったようです。

「屋根裏収納は、つくった意味がなかった」と、旦那さんは残念そうでした。「今度は、1階や2階にしっかり収納をつくりたいんです」と話してくれました。

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その工務店が反対した理由:暑さと、上り下りの大変さ

その工務店が屋根裏収納を反対した理由は、まさに「暑さ」と「上り下りの大変さ」を知っていたからでしょう。

屋根は、日中ずっと日射を受け続けます。日本建築学会の論文によると、天井断熱(最上階の天井面で断熱する工法)の検証用の建物で、夏の日中に屋根裏が最高約50℃に達したという報告があります。

暑さに加えて、「物置」扱いの条件も使いにくさの理由になっています。天井の高さは一番高いところで1.4m以下、広さはすぐ下の階の床面積の半分未満、自治体によっては窓の大きさも制限されます。

要するに、建築基準法のうえでは「物置として扱うかぎり延床面積はオマケするから、一般的なお部屋にしないでね」ということです。

固定式の階段が使えない自治体もあり、その場合は、はしごなど固定しないもので上り下りすることになります

つまり、涼しく便利に使う手立てが、つくる前の段階で制限されているのです。

それでも屋根裏を生かしたいときの相談先

敷地に限りがあり床面積を広げにくい家では、屋根裏を生かしたいケースも現実にあります。そんなときは、断熱が得意な建築会社に相談してみてください。

屋根裏の暑さは、断熱の位置で変わります。天井面ではなく屋根面で断熱した検証用の建物は、先述の調査の実測で約36℃でした。

屋根表面で日射をはね返す手(遮熱)もあります。断熱が得意な建築会社なら、断熱と遮熱のどちらが効くかも含めて相談できます。

上り下りのしやすさは、はしごか固定階段かで変わります。ただし、固定階段を認めるかどうかは自治体によって異なります

設計を頼む建築会社に、建てる予定の地域での取り扱いを確認してもらいましょう。

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止められたら、まず理由を聞き返す

工務店の「やめておいたほうがいい」は、暑さと上り下りという、住んでから分かる不便を知っている人の言葉でした。

押し切ってつくった屋根裏には、ホコリだけが積もっていました。

プロが止めるときは、たいてい理由があります。止められたら、押し切る前にその理由を聞き返してみてください。

見送るか、採用するか。大切なのは、理由まで知ったうえで、自分で納得して選ぶことです。

参考:
屋根の高断熱化と高反射化による内温熱環境の改善(日本建築学会)
小屋裏物置(小屋裏収納)等の取扱い(八王子市)
小屋裏収納の取扱い(品川区)


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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