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建築会社「この中から選んでください」と言われ落胆したご夫婦…注文住宅で契約前に聞くべき2つの質問

  • 2026.7.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

注文住宅は、間取りも建材も設備も何でも自由に決められる家」――そんなイメージを持っていませんか?

ところが実際に打ち合わせが始まると、「その設備は取り扱っていません」「選べるのはこの中からです」と言われ、理想と現実のギャップに悩む方がいます。

じつはその原因は、要望がわがままだからではなく、「注文住宅」という言葉に「完全自由設計」を無意識に重ねてしまう思い込みにあります。

契約前の質問でこのギャップは大きく減らせますので、今回はその方法をご紹介します。

「こんな洗面台とキッチンにできますか?」と差し出された1枚の写真

私は以前、設計自由度の比較的高い工務店に勤めていました。ある日、来店されたご夫婦が、開口一番「こんな洗面台とキッチンにできますか?」と雑誌の写真を差し出したのです。

お二人は、海外製の水栓金具や食器洗い乾燥機、雑誌で見た造作キッチン(既製品ではなく、天板や収納などを職人がつくるキッチン)に強い憧れをお持ちでした。

ところが、最初に相談した大手の建築会社では「取り扱いできません」「この中から選んでください」とカタログを渡され、落胆したそうです。

決して、その会社が悪いわけではありません。選択肢を絞り込んで打ち合わせを効率化し、コストダウンにもつなげている堅実な会社だと思います。

ただ、ご夫婦が求める「家づくり」と、その会社の「設計自由度」が、最初からずれていただけなのです。

自由度は「注文住宅」ではなく「会社」で変わってくる

なぜ、こんなすれ違いが起きるのでしょうか。じつは、ここに見落とされがちな思い込みがひそんでいます。

注文住宅の自由度は一律ではない

注文住宅は「自由設計」と思われがちですが、じつは自由度の高さは会社によってまちまちです。

建材も間取りも家ごとに設計する「フルオーダー」の会社もあれば、用意された選択肢から選んで組み合わせる「セミオーダー」の会社もあります。

これは、スーツの仕立てに似ています。大まかにいえば、生地から選んで採寸してつくるフルオーダーと、既製の型をベースにサイズを調整するセミオーダー。どちらも「オーダー」ですが、自由度は大きく違いますよね。

大切なのは「優劣」ではなく「相性」

ちなみに私の経験では、注文住宅の会社の多くが、大なり小なりセミオーダー方式を取り入れています。

「注文住宅」という看板だけでフルオーダーを期待すると認識のずれが起きやすいので、注意が必要です。

ただし、セミオーダーは「劣った選択肢」ではありません。建材や設備を絞ることで設計や施工が効率化され、価格や品質が安定しやすいというメリットがあります。

要は、「どちらが自分に合うか」という相性の問題なのです。

契約前に聞きたい「2つの質問」

では、契約前に建築会社の「設計自由度」を見抜くにはどうすればいいのでしょうか。

「標準仕様」について聞いてみる

おすすめは、次の2つの質問です。

  1. 「標準仕様はありますか?」
  2. 「標準仕様以外の設備や建材も選べますか?」

まず、標準仕様があるかどうか。標準仕様がない建築会社は、設計自由度が高めの傾向があります。ただし、取引メーカーや施工体制の都合で選べないものもある点は留意してください。

標準仕様がある場合は、標準の枠をどこまで超えられるかを確認しておきましょう。そこに、その会社の自由度の「のびしろ」が見えてきます。

この2つの質問で、自分の希望と会社の相性を契約前におおよそ確かめられます。

なお「選べます」と言われたら、追加費用の目安もあわせて聞いておくと安心です。標準以外の設備や建材は、オプション扱いで費用が上がることも多いためです。

聞く前に「自分の軸」を決めておく

もうひとつ大切なのが、質問の前に「自分はどのくらい自由に設計したいのか」を整理しておくこと。

こだわりたいのは間取りか、設備か、それとも価格や効率か――ここが定まると、建築会社はぐっと選びやすくなります。

まとめ:「有名かどうか」より「相性が良いか」

注文住宅の会社選びでつまずく人は、「注文住宅=完全自由設計」と無意識に思い込んでいるケースが少なくありません。

会社選びの軸は「有名かどうか」ではなく、「自分の求める家づくりと、その会社の設計自由度が合っているか」に置きたいところです。

相性の良い会社を選べたら、家づくりは半分成功したようなもの――私はそう感じています。きっと打ち合わせも、楽しい時間になるはずです。

気になる会社があるなら、次の相談でこう聞いてみてください。「標準仕様はありますか?」「それ以外も選べますか?」と。

この質問が、契約後の「こんなはずじゃなかった」を、「この会社で頼んでよかった」に変えるカギになってくれるでしょう。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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