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北 香那16年ぶりのミュージカルは、寺山修司の幻の作品

  • 2026.8.14

「もともと詩や歌詞を書くのが好きで、高校時代に出合った『寺山修司少女詩集』や寺山さんのアンダーグラウンドな雰囲気に惹かれていた自分が、この作品に参加できるなんて。オーディションに受かって本当にうれしかったですし、良いご縁をいただいたと思います」

1997年、東京都生まれ。2010年に俳優デビュー。ドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズのジャスミン役で注目を集める。最近の主な出演作は、映画『桐島です』、ドラマ『ばけばけ』『替え玉ブラヴォー!』『再会~Silent Truth~』など。連続ドラマ『さよならノワール』が放送中。 ZENHARU TANAKAMARU

そう話すのは、振り切った演技とキュートで品のあるたたずまいが魅力的な北 香那さん。今秋、寺山修司がたった1回の公演のために書いた幻の戯曲を61年ぶりに復活上演するミュージカル『獅子 THE LION- BEAT』に出演する。演じるのは、謎の男の力で声を失う代わりに最強ボクサーになる主人公(新原泰佑さん)の恋人役。内にためた感情が突如あふれ出すところに「共感を覚える」という。

「劇中歌もとてもすてきで、今毎日聴いているんですが、すごく元気が出ます。新原さんのダンスも楽しみですし、稽古が始まるのが待ち遠しいです」

誰かになりたくて生きるわけじゃないけど なんか本物になりたい

「物心ついたときから女優さんになりたかった」という北さんは12歳で俳優デビュー。高校卒業後はアルバイト生活が続き、「役者として輝きたい自分像」とのギャップに突然胸が苦しくなることもあったそう。そんな彼女の心に響いたのが、大好きな大森靖子さんの楽曲『朝+』の“誰かになりたくて生きるわけじゃないけど なんか本物になりたい”という言葉だ。「うまく言葉にできなかった自分の気持ちが、直球で表現されているように感じました」

今や幅広い役柄で活躍する28歳。「物事を自分の中でポジティブにポップ化変換するようになってから、プレッシャーもつらく感じなくなった」という。「これからもいろいろな役に出合っていきたいです。『獅子』も全力で頑張るので、ぜひ見ていただけたらうれしいです」

Bunkamura Production 2026 ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』

杉原邦生の演出と☆Taku Takahashi(m-flo)の音楽でよみがえる愛と幻の祝祭劇。ある日、米沢貞夫(新原泰佑)は不思議な男(橋本さとし)に、ことばと引き換えに最強ボクサーにしてやると言われ……。10月4日~THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)。大阪公演あり。 Hearst Owned

photo ZENHARU TANAKAMARU styling RYOKO OHGINO hair & makeup MAYU TOKUYAMA text KAORI OKAZAKI editor MARINA NAGANO

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